「中銀カプセルタワービル」

銀座の森美術館で開催されている
メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」
を見に行った人が面白かったと語っていた。
短絡的に「メタボ」を思い浮かべて、いいイメージがなく、完全にスルーしてました。
http://www.mori.art.museum/contents/metabolism/index.html


メタボリズム」とは
1960年に開催された「世界デザイン会議」をきっかけとして
建築家の黒川紀章やその師に当る丹下健三を中心として展開された運動のこと。
高度経済成長を迎えて、戦後の傷跡の色濃く残る日本の都市を
いかに設計・建築するか。スケッチを見ると近未来的で斬新なデザインばかり。
(なお、『杉浦康平のデザイン』にもあったのですが、
 杉浦康平はこの「世界デザイン会議」のポスターを手掛けたんですね)


見に行ったわけじゃないけど、いつか行こうと予習をする。
このページが面白かった。「プレハブ建築・カプセル建築がめざしたものとは?」
http://moriartmuseum.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/3-aa5e.html


南極の昭和基地がプレハブ建築の原点であったこと。
今でこそプレハブって早くて安くてその分粗雑な間に合わせ、夏暑く冬寒い
というイメージがありますが、最初は工場でパーツが生産可能な、
モジュールとしての住宅・建築物を目指していたんですね。


そして、カプセル建築。
その代表作が黒川紀章による「中銀カプセルタワービル」
カプセルホテルの集合?? みたいに今まで思っていた銀座の小汚いビル。
あれがそうだったのか!?
首都高から確か見えた。


このカプセル、今も入居可能みたいで5年前だと家賃は5万7千円だとか。
この不動産屋ブログ、写真など詳しい。中は宇宙船の中みたい。外は細胞の群れ。
http://retour.seesaa.net/article/9186647.html


その気になれば銀座にも住めるんですね。
セカンドハウスとして欲しいなあ。
カプセルは理論的・技術的には入れ替え可能とのことで、
もしそれがほんとなら見てみたい。
Wikipedia によればこれまで一度もなかったようですが。
というか建て替え、取り壊しが決まった!?
住んでる人のブログを探してみると、今もまだあるみたいだけど。
洗濯機は置けず冷蔵庫は作り付けで住み心地はあんまり、とのこと。


メタボリズムの未来都市展」では
カプセルの実物が置かれているみたいなので、それだけでも見に行きたい。
http://www.mori.co.jp/morinow/2011/09/20110921110000002277.html