のり弁というもの

昨晩は仕事が終わらず、残業。
夜、コンビニに行ってふと目についたのり弁を買って食べる。
白身魚のフライとちくわの天ぷら。
ご飯の上に醤油のジワーッとしみた鰹節と海苔。きんぴらごぼう
シンプルだけど飽きが来ない。安くてうまい。
この組み合わせ、天才的かもしれないと今更にして思う。
いや、ひとつの発明と言っていいだろう。
僕が小さいときからあったし、
これから先何十年と日本全国で売られ続けるのだろう。


弁当屋、コンビニ、スーパー。
世の中で日々いろんな弁当が生まれては消えていく。
他と差別化しようとどこも工夫を凝らしている。
「ハンバーグ弁当」や「唐揚弁当」ってのはよく見かけるけど、
+αの副菜や付け合せのあれこれは千差万別。
なのにのり弁のこの定型的なフォーマットだけは変わらない。
しっかりと共有されている。


誰が最初に考案したのだろう? 
と思って調べてみたら Wikipedia に普通に載ってて
1960年代に創業間もない「ほっかほっか亭」が売り出したとのこと。
意外とありふれた出自だった。
読んでみると「米を除く食材がすべて日本では身近な海産物であり」
という記述に、あ、そうかと思う。だから身近な存在なんだ。


なんかこうなってくると食べ比べたくなるなあ。
昨日はローソン。ごく一般的、可もなく不可もないイメージ通りののり弁だった。
今朝セブンイレブンに立ち寄って見てみたら、
あれこれ他におかずはありつつも雑多な幕の内ではなく
細やかな配慮の行き届いた完成度の高い逸品に見えた。
海苔の上に乗っかっていたのは明太子だろうか。さすがだ。


先ほど見ていたらこんなページが。2年前だけど
「覆面調査第六弾 コンビニ4社の「のり弁当」優劣は?」
http://www.nsjournal.jp/column/detail.php?id=185647&dt=2009-11-18
やっぱセブンイレブンの評価が高いね。食に関しては他の追随を許さない。
この写真を見ても残り3社、特に「サンクス」はかなり見劣りする。
弁当というものに対するコンセプトがゆるいように感じられる。
安くてたくさん入ってればいいんでしょ? というような。
哲学が全く感じられない。


それにしても「のり弁」で検索すると高カロリーというのばかりがヒットして。
安いからと言って毎日食べるわけにもいかないのか。