帰省3日目

昨晩、火事があった。20時過ぎか。遠くを走るサイレンの音が聞こえた。
そのうちに消防車が増えていく。あちこち離れたところを走っている。
リビングの電話が鳴る。心配した誰かが掛けてきたのだろう。
母に言われて、ダウンジャケットを着て様子を見に行く。
ちらほらと同じように気になって出てきた人たちがいる。
誰か知人に出会うとどこなのか尋ね合う。
その人たちの向かう先へと僕もついて行く。
裏の農道へと人々が集まる。
火の手が見えた。大きい。煙が高く舞い上がっている。
消防車から出てきた消防団員たちが火元の民家の中へ。
民家から出てきた別な消防団員たちが消防車へと戻っていく。
どこかからかホースが伸びている。
周りは田んぼで燃え広がりそうにない。
民家よりもその背後の木々が燃えているようだ。
この位置からはよく見えない。別な方に回り込んでみようとする。
農道を引き返し、県道に出る。温泉の側に回ってみる。
消防車が止まっている。白いホースが2本地面を這っている。
40代ぐらいの精悍な顔つきの男性が歩きつつ
銀色のコートのようなものを上に羽織ながら状況確認の質問をしている。
ああ、これは野次馬がウロウロしていたら邪魔だなと帰ってくる。
しかし、久しぶりに火事というものを間近で見た。
もしかしたら小学生以来かもしれない。


8時半起き。鉄腕DASHか何かの特番。
昨晩から晴天が続いて、雪は降らず。
しかし、その分緩んで屋根の雪が落ちる。一晩の間にかなりの量になっていた。
まずはそれを片付ける。家に掃除機をかけた後で、今度は屋根の雪下ろしへ。
屋根の稜線に沿って、片側がきれいに落ちてしまって、片側が分厚く積もっている。
これを取り崩して、隣近所の敷地に雪崩れていかないように気をつけて下ろしていく。
今日もまたスコップの持ち方、雪の運び方などなどあちこちにダメ出しが入る。
屋根を途中までという話だったのが、次いつできるかわからないというので
そのままやりきることにする。
そして屋根の上が終わると家の裏に回って落とした雪をならす。
これで午前中が終わった。


RABの「津軽弁の日」を見ながら昼食。
三元豚のソーセージを焼いてパンに挟んで食べる。
妹夫婦が来る。東京から買ってきた焼酎を渡す。
母が予約したおせちのセットを取りに行ってくれた。
津軽弁の日」は相変わらずの面白さ。年に一回、大晦日の楽しみ。
懐中電灯を「でんち」と呼ぶよね、という話に。確かに!
しかし中に入れる電池を「すみ」と呼んでたかというとそうでもないかな。


母が茶碗蒸しを作る。一つ味見をする。
温泉へ。15時台に行ったので空いてるかと思いきや、いつも通り混んでいた。
その後指南いくつか。大晦日なので除夜の鐘的な企画もあり。


夜、おせちを食べながら紅白を見る。「八海山」を熱燗にして飲む。
最初の浜崎あゆみからAAAまで。川中美幸で「もう、いいか」と思った。
AKB48が見てみたかったんだけど、なんだかもうよく分からず。
情報量が多すぎて処理し切れなかった。最後は一文字。
どの曲もタイトルは知ってるけど全然聞き覚えなかった。やばい。
その後の嵐とディズニー・キャラによる「It's a small world」にぞっとする。
「世界はひとつ」ってこのご時勢、大事なメッセージだけど、
なんかわからんけど紅白で聞くとものすごく大味なものに感じる。
(そもそも、ミッキーマウスって紅白なら出るんだ)
flumpool が仙台の合唱団と競演するとか。
震災って「どう扱っていいか分からないけど、取り上げとくとまずは無難なもの」
そんなものになってしまったのかもしれない。
その取り上げ方が今年一年間のダイジェストに過ぎなくて、深みがない。
ファンキーモンキーベイビーズは初めてちゃんと見たけど
優しさラップって感じでいまひとつだった。
猪苗代湖ズPerfumeが見たかったけど、まあいいかと。


『テキサスの懲りない面々』を読んで過ごす。
36歳最後の夜。