青森帰省その9

東京に戻る日。
7時に目が覚めて布団の中でウツラウツラする。
昨晩はその後西岸良平の昔の短編集を読んで過ごしていた。
「地球最後の日」や「街あかり」など。いいですね。
耕助・久美子・ワニ丸のシリーズを読むうちに眠る。
朝は昨日のカレー。野菜はブロッコリーなど。
雪かきをする。昨日は昼から夕方に掛けて晴れていたので
積もってないかなと思いきや、しっかり降り積もっていた。
いつも通りなら30分ぐらいで終わるはずが、
母から家の裏の屋根から伸びた雪庇を落としてほしいと頼まれ、
スコップが届かず雪の中脚立を持ち出す。
終わって掃除機を掛け、部屋の拭き掃除をしているうちに妹夫婦が到着する。
リュックサックを背負って、母のカレーを小分けした者を紙袋に持って
青森の家を後にする。


10時半。
昨日の「またべい」に引き続いて今日は「長尾中華そば」に連れて行ってもらう。
新青森駅の近く。昔は西バイパスの別なところにあったのが移転したと聞いたけど、
もしかしたら新幹線の開業に合わせて、なのかもしれない。
煮干ラーメンとしてはここが一番有名なのかな。市内に何店舗かある。
お台場のラーメンパークにも出店したことがある。カップ麺にもなった。
壁のひとつは全国の有名店のカップ麺のふたで埋め尽くされていた。
朝7時から営業。「朝ラー」という幟が立っていて、ライスとお新香がサービス。
11時を前にして片付けられ、モニターも普通にテレビ番組をやっていたのが
店の紹介のビデオに変わった。
「裏メニュー」と書かれたカードがどうどうと入り口に鋲で貼られ、
裏返すと「ごくにぼ」とあった。煮干の相当きついやつ。
頼もうとしたら11時からということで今回は諦める。
「こくにぼし」にする。味玉とチャーシューを追加。
トッピングには煮干せんべいなどもあった。
メニューもつけ麺に味噌ラーメンと豊富。
サンロード青森の系列店は四川風坦坦麺の店だったな…
食べてみた結論として
あっさりは「またべい」がいいし、こってりは「ひらこ屋」がいい。
しかし東京に進出することがあったら、懐かしくなって食べに行くと思う。


新幹線まで少し時間があって、本屋に行きたいと
裏のショッピングモール、マエダガーラへ車で向かってもらう。
もうずっと前にできたのに、入るのは初めて。とても広い。2階の本屋へ。
昨日本屋で見かけた『ラーメンウォーカー青森』を買って帰るつもりが、
店には見本しかなく、ボロボロ。諦める。


駅で妹夫婦と分かれる。
大家さんへのお土産にりんご蕎麦というのを見つける。
恐らく蕎麦の中にりんごの果肉か皮が入っている。
自分には「スタミナ源たれ」を1本。ハイチュウの赤いりんご。
缶ビールを買って乗り込んで、Rockin'on の最新号を読みながら過ごす。
隣に僕よりも少し下ぐらいの年齢の女性が座って、小型のスーツケースを足元へ。
窮屈そうにしていたので上の荷物棚にあげようかと声を掛けるが、断られた。
Uターンラッシュも今日までか。通路は指定席がなく立っている人でいっぱい。
八戸や盛岡まで空いている席を見つけるとちゃっかり座る人もいる。
通り掛かる車掌もどの席が本当に空いているのか分かっているもので、
「盛岡からは満席ですよ」と声を掛けられている人もいた。
秋田からは「こまち」号を連結する。大雪のために7分遅れた。


東京へ。外を歩いている分には寒くないんだけど、部屋の中が異様に寒い。
これまではセラミック・ファンヒーターでしのいでいたのが手がかじかむ。
エアコンのリモコンは数ヶ月前から見つからず…。本格的にやばくなってきた。
しばらく人が生活していなかった空間は気温が落ちていくものなんだな、たぶん。


大家さんにお土産を渡して、休みの間の新聞と年賀状を受け取る。
年賀状を出しそびれていた人に追加で宛名をプリントアウトして出しに行く。
クリーニング屋に行くと年始ということでタオルをもらう。
僕は佐川急便のいつもの配達の方にりんごをあげる。
これから先は焼酎お湯割であったまって、
届いた年賀状と休みの間の新聞をまとめて読むつもり。