とんこつラーメンというもの

とんこつラーメンに紅生姜と辛子高菜を入れた人って素直に偉いと思う。
素晴らしい舌の持ち主。


いったいどこの誰なのだろう? と探してみたら案外アッサリと見つかった。
福岡の「のんき屋」がどちらも始めた。
昭和34年にまずは紅生姜を入れてみたとのこと。
ラーメン博物館」のページへ。
http://www.raumen.co.jp/rapedia/trivia/11.html


テーブルに紅生姜と辛子高菜が置かれていて入れ放題、
あるいはそもそもトッピングとして存在しない。
このどちらかがあるべき姿だと思う。
トッピングで100円というのはなんか嫌。
そんな話を先週、会社の後輩と神保町の
「めんめんかめぞう」で食べた後に歩きながらした。


(それと、替玉が1玉まで無料ならまだいいけど、
 サービスだかなんだかで2玉目も3玉目も無料の店って
 何を売り物にしてるかってとこでやはり格下感がある)


僕が食べてきた中では
飯田橋の「博多ラーメンセンター」が一番うまかったなあ。
http://www.hakatarc.com/kodawari.html
とんこつの旨味がありつつも、すっきりしている。
「純度の高さ」というものをとんこつラーメンで初めて感じた。
臭いのきついのでないと食べた気がしない人には物足りないかもしれないけど。
もちろん、紅生姜と辛子高菜は入れ放題だ。
デフォルトの具はネギとチャーシューのみ。
麺は「バリカタ」どころか、「ハリガネ」や「生」も選べる。


福岡出身の人の話を聞くと
学校の帰りに100円でとんこつラーメンを食べられる店があったとかで。
思い出の味なんだろうなあ。そういうのうらやましい。
ここだろうか。「勝龍軒」
http://rocketnews24.com/2011/08/31/126329/


学生時代、寮の先輩と渋谷の Quatro で Yo La Tengo のライブを見た。
その後駅の方まで歩いていって、今のマークシティの裏辺りで
「ここがうまいんだ」と言われて入った店が確かにうまかった。
割と広い店で、だけどカウンターとテーブルと椅子、あとは厨房しかないようなとこで。
ここが最初に出会った、うまいとんこつラーメンの店だった。
今から15年近く昔。
不思議なことにその後この店を見つけることができない。
先輩から店の名前を聞けば済むことなんだけど、
いつかまた出会うかとそれっきりにしている。
博多天神」だったのかなあ…


そんなわけで今日の昼は御茶ノ水駅前の「博多天神」に行ってみた。
クリーミーであっさり食べやすい。これはこれでいい。
「魚介とんこつ」というものがこの世にはある。
存在意義が今も理解できない。おいしいと思える一杯に出会ったこともない。