百人町

OJTの先輩とその後輩1年目と2年目、3人が集まって飲む。
それが1年か2年に1度あって、それが昨晩。
新宿の百人町へ。
東新宿、南新宿、西新宿とあって、恥ずかしながら北新宿があることを初めて知った。
大通りから外れて小さな路地に飲み屋の看板が密集している。
いい感じの立ち飲み屋があって。
そんな中にふと見ると「五ノ神水産」があったりして。


そもそも、新宿駅小田急の辺りから地上に出てガード下の通りを北に歩いたことがなかった。
西武新宿の裏。
この界隈、こんな賑わっていたのか。知らなかった。
居酒屋やラーメン屋がたくさん並んでいた。
どこか少しガラが悪い。気のせいか。


斜めに突っ切る路地を端まで行くと大久保駅南口に出た。
ああ、こんなふうになっているのか。
これまで西武新宿の反対側から新大久保駅には何度も歩いたことがあった。
彼の地のようなコリアンタウンの欠片もない。
きっちり住み分けができている。それが不思議だった。


しかしこの百人町の路地の途中に中国系のカラフルな建物がエアポケットのように建っていて。
後で調べてみると「東京媽祖廟」だった。昨年できたばかり。
媽祖とはいわゆる道教系の女神だったか。
http://www.maso.jp/


後輩いきつけの店に入る。
昭和の古き良き居酒屋。カウンター席と小上がり席。ナイターの中継が聞こえる。
店員は学生のバイトなんかではなく、けっこうないい年で。
そういう生き方もあるんだろうな、なんて思った。
鱈豆腐と鯖の味噌煮がうまかった。
ふだんあれこれと疎い僕が会社のことを聞く。
いつのまにか夜が更けている。
新宿まで歩いて戻って、先輩と丸ノ内線に乗って帰ってきた。いい酒だった。