港北IKEA

日曜の午後、港北IKEAへ。
田園調布からバスが出ていると聞いてそっちから行ってみる。
山手線で目黒まで、目黒線で田園調布まで。
初めて下りた。駅から放射状に道が広がっていた。
この時点でなんと優雅な町かと感嘆させられた。
環八に向かって歩いて行く。
聞いていた通りの閑静な高級住宅地。家々のひとつひとつが大きいというか、ゴージャス。
歩いている人は皆無だが道々にガードマンが立っている。


「d department store」が田園調布にあると聞いて探す。
http://www.d-department.com/jp/shop/tokyo/
一見普通のビルで思いっきり通りすぎる。
IKEA行きのバスの時間もあってじっくり見ることはできず。
小学校の机とか freitag の鞄が置いてあった。
天井から吊り下げられていた電球に頭をぶつけて、
誰かに見られてるような気がして振り返ってみたら編集学校の知人たちが。
なんという偶然。お互いたまたま、本来の予定の合間に来てた。
来週からの「破」のコースで師範や師範代、それぞれの立場で関係する4人。
そのつながりもまたびっくり。


15時過ぎ。田園調布の駅に戻って、IKEA行きのシャトルバスに並ぶ。
晴れの日の日差しが強い中、既に大勢並んでいる。
35分発のはずが20分にはバスが満席になったとして発車する。
高速道路に入るから立って乗れないみたいなんですね。
僕もしばらく並ぶ。後ろを振り向くとものすごく後ろに伸びている。
IKEA人気だなあ…
このバスも無料で往復している。
http://www.ikea.com/jp/ja/store/kohoku


バスに乗って20分ぐらいかかっただろうか。
新横浜よりもさらに北にあるっぽい。
大きな店舗の多い開けたところにはあるが、鉄道的にはものすごく辺鄙な場所にある。
中に入ると大勢の人だかり。いや、これでもオープン当初の熱狂は過ぎたのだろうか。
身動き取れなかったという話も聞く。


黄色の買い物バッグと買い物カードを手にまずはエスカレーターで2階へ。
家具を見て回る。
一人暮らし1DKサイズや家族3LDKサイズの家の間取りが再現してあって
実際に壁が立てられていて、その中に家具が並ぶ。
昔、今から10年ぐらい前にドバイのIKEAに入ったときにこれは魔法の国だと思ったけど、
10年後の今入ってみてもやはりそう思う。
ダイニングテーブルひとつとっても大塚家具や「d department store」より安い。
しかも北欧だけあってデザインがシンプルかつ洗練されている。
引き戸のクローゼットって場所とらなくていいよな、欲しいなあなどと
これまでインテリアに興味のなかった僕でさえ物欲が刺激された。
ポップでカラフルでエンターテイメント性があって、なのに地に足がついている。
情報量が多いのにきちんと整理されている。インデックスの付け方がうまいんだろうな。
ドン・キホーテのようなカオスにならない。


1階に降りて雑貨。
今日は特に何を買うわけでもなかったけど、衣類のホコリを取るコロコロとその予備、
先日もらった花を活ける花瓶を買う。ふたつで400円弱。
こちらもまた安すぎて、だけど物は安っぽさが全くなくて
卓上やクリップの電気スタンドにふらっと手が伸びる。
使わなくてもまずは買っておくか、なんて錯覚してしまう。


レジの前にピッキングエリア。
高さも広さも東京ドーム以上?
巨大な倉庫に組み立て前のパッキングされた家具が理路整然と分類されて山積みされている。
買い物カードに記入した、欲しい家具のタグに記載されていた
エリアNo.のところに行って自らピッキングする。
組み立てられた家具そのものを倉庫に持っているとものすごく場所をとる。
かつ、高さを有効活用できない。組み立て前ならばいくらでも積み上げられる。
しかも自分で選んで持っていくので店側のコストが掛からない。
この仕組を考えついたのがすごい。


ラクラして賞味一時間しかいなかった。
「Sweden Food Market」なんかも見てみたかったけど大混雑の中に飛び込む勇気なし。
駐車場も車を出すのにかなりの順番待ちになっているとアナウンスが。
田園調布行きのバスは3台ぐらい待たないと乗れなさそうで
とりあえず新横浜行きのもう1台のシャトルバスに乗る。
座れずに立っていく。
IKEAで買った家具で家の中を新しく組み立て直した3組の家族の映像が繰り返し流れる。
こんなことできるの、相当の金持ちだな…
IKEAは今、ディズニーランド並みに夢を売っているのだと思う。
「home」という夢。