「FUTAKO DISCO Vol.1」

先日二子玉川ライズの地下の東急ストアへと行こうとして驚いたのが
「FUTAKO DISCO Vol.1」というイベントのポスター。
ミラーボールを背景に清潔感あるDJの写真がバーンと。
えーこんなのやるんだ。
昼はファミリー・ディスコで夜は80年代のディスコらしい。
開催日は20日(木)、子どもは夏休みとはいえ平日。
金曜や土曜の夜じゃない、というのがなんだか不思議。
https://www.itscom.net/campaign/2015/disco/
http://www.osshy.com/schedule/4031/


しばらくこのことを忘れてて、
木曜の夜帰りに通りがかったら、あ! やってる。
ライズにできた小さなガラス張りのホールにて。
しかし踊ってるのは男性一人、女性一人だけ。別々に。
フロアは閑散としていた。
端の方にテーブル席があって、
若い世田谷マダムたちがワイングラスを傾けながら談笑していた。
吊り下げられた大きなスクリーンに映し出された映像を見るでもなく。
ここはほんとにディスコ?


メインのDJが21時半からとなっていたので、
そこから先は盛り上がったかもしれない。
それはそれでそうあってほしい。
だとしたら2回目もあるだろう。
安保や終戦記念日、五輪の不手際や大雨に揺れる日本。
無邪気にこういうイベントが開催できるのは二子玉川ぐらいじゃないか。
その浮世離れっぷりがよくわかった。
それがまあ好きなんだけど。


上京してきたばかりの頃、先輩に連れられて新宿のディスコに入った。
四人部屋の寮の毎年恒例の伝統的なイベントのひとつだった。
歌舞伎町にあった。コマ劇の近く。
中はとても広かったけど、やはり閑散としていたな。
食事は食べ放題だったと思う。
ありきたりなパーティーメニューで食べたくなるようなものはなかったけど。
女性の姿は店員と僕らの寮の女子ブロック以外皆無。
あんまりいけてない男子がひとり、隅の方でパラパラを練習していた。
恥ずかしそうに。
踊れずにソファーに座っている僕も恥ずかしかった。
意味もなく水割りを飲んだ。


1993年。
遠くにはジュリアナ東京があったけどそれがどこなのか僕は知らなかった。
ヴェルファーレがオープンするのはこの翌年。
90年代前半はディスコに代わってクラブがブームとなる。
まさにブームだった。「ぴあ」なんかにも取り上げられるような。
既に大人の夜遊びではなく、
誰のための何のものなのかよくわからなくなっていた。
今、どうなっているのかディスコ以上に未知の世界となっている。


大きな音で音楽が聴ける場所は何であれ好きなんだけど。