「秋川渓谷 瀬音の湯」

義父母から車をもらって、初めてのドライブ。
(もちろん僕ではなく、妻が運転ですが…)


妻が学ぶ側で僕が指導する側にある物語講座が
先週末でひとつ山を越えたこともあって
ふたりとも疲れていて、温泉に行きたいということになった。
都内で日帰り温泉を検索してみると奥多摩の方にいくつか見つかる。
そのうちのひとつ、あきる野市秋川渓谷の「瀬音の湯」に行ってみることにした。
http://www.seotonoyu.jp/


11時に家を出る。ナビに目的地をセットすると
用賀から首都高に乗って新宿へ、そこから中央道を西へ、八王子までというルートが出た。
雲一つない快晴、ドライヴ日和。
池尻からトンネルへ。
富ヶ谷まで来たところでナビが300m先を右へ、という。
え? 出口。慌てて右のレーンに入ったら出口。しまった。もっと先だった。
首都高には惑わす妖怪がいる。
首都高高架下の一般道を走っているとスイスイと進んで「下でいいじゃん」と思う。
幡ヶ谷で首都高の入り口に差し掛かってもそのまま行く。
これが環八まで来たら渋滞。もう一度、しまった。
ナビをセットし直して首都高に乗ろうとして高井戸から入ったら
なぜか左の八王子方面ではなく右の新宿方面に向かえとナビが言う。
??と混乱したまま従うと、そのまま新宿へ。
しかも一般道を走っているとナビが誤解していて右へ、左へということごとくが的外れ。
なにがなんだかよくわからなくなって一度下りて、初台から首都高に乗り直した。


そこからは快適に中央フリーウェイを一直線。
右に競馬場、左にビール工場。
向こうに雪をかぶった富士山が見えた。
周りの木々も朱に黄色に紅葉している。
八王子ジャンクションから圏央道に入って北へ。
あきる野ICで下りてさらに西へ。
ロードサイドを抜けると武蔵五日市の駅に出る。
JR五日市線の終点。のどかな田舎町。


住宅地を抜けてほどよく山の中へ。
この辺りは秋川渓谷の観光が主要産業なのだろう、
おおらかな雰囲気の食堂や喫茶の店が並んでいた。


温泉の駐車場は満車近く。
こりゃ混んでるかなと思いきや、入ってみるとそれほどでもない。
脱衣所も洗い場も浴槽もきれいで、使いやすい。
露天風呂は道路からの音がひっきりなしだったが、紅葉する木々が望めた。
この時期にこれぐらいのどかに温泉に入ることができるのなら
なかなかいいんじゃないかな。また来たい。
源泉かけ流し。お湯もサウナもぬるめ。
上がって脱衣所の自販機で牛乳を飲んだ。


施設内のレストランで昼を食べる。
「豚ロース味噌漬けと温泉玉子膳」にする。
甘い味噌が厚めに切った豚肉によくからむ。
窓際の席に座っているとハイキングコースを行き交う人たちが見える。
食べ終えて僕らも遊歩道を歩いてみた。
紅葉した木々の下、坂道を下がっていくと石舟橋という吊り橋に出た。
温泉地ならではの彫りの深いゴツゴツした川の上にかかっていた。
遠くには色づいた山並み。
http://www.akigawakeikoku.info/archives/746


運転で疲れた妻がマッサージチェアで休んでいる間に休憩用の和室で僕も一眠りする。
その後直売所で野菜を買って帰った。
白菜が230円、大根が120円、ほうれん草が100円。
都内とは思えない安さだった。


帰りは首都高ではなく、下で帰ってみよう、となる。
国道7号線を東へ、五日市街道に入る。
途中大きないなげやを見つけて
食材や日用品、今度車で買い出しに行こうとしていたものを買っていく。


17時を過ぎて暗くなる。
ナビが有料道路回避のルートを出してくれず、ことごとく指示を無視して
僕が地図を見ながらナビをする。
これがカーステのCDを入れ替えている間に大事な分かれ道を見逃したり、
ここぞというところで失態を。なかなか難しい。
福生を超えて立川に近づいたところで大渋滞。全然前に進まない。
藍屋びっくりドンキー味の民芸といったファミレスや
リンガーハットやマックなどのドライブスルーの間をのろのろ進む。
この時間混んでるのかなと思いきや、事故渋滞だった。
そこから先はスイスイ進む。小平から小金井へ。
井之頭通りに入って吉祥寺の駅近くで再度渋滞。ここはまあしょうがない。


環八にぶつかってあとは南に行くだけ。
ナビをしなくても大丈夫だろうと
カーステに東京のFM局を登録しようと操作していたら
まっすぐ陸橋に進むべきところを見逃して脇の左右曲がる以外にない道へ。
芦花公園の方に進んで思いっきり遠回り。
始めのドライブはなかなかうまくいかないことばかり。
しかしこういう失敗で道を、都内を走るルールを覚えるのだなと前向きに考える。


到着したのは20時過ぎ。
買ってきた大ぶりの白菜で鍋を作って食べた。