MR.BIG

昨日、高校の友人たちとの LINE グループにて
MR.BIG のドラマー、パット・トービー訃報のニュースが伝えられた。
何人かが残念がった。


1990年代初めに高校生だった僕らにとって、MR.BIG の存在は大きかった。
この頃、好きなハードロックバンドというとベスト3に必ず入ったと思う。
バラードの名曲「To Be With You」はあちこちでかかってて、
今でもラジオでリクエストされる。聴いたことある人は多いはず。
「Wild World」のカバーや、「Take Cover」といった曲で
決めのバラードに強いイメージがあるけど、
勢い重視のハードな曲の方がもちろん、僕らの間では人気が高かった。
1枚目と2枚目を擦り切れるほど聞いた。


あの頃は「To Be With You」と Extreme「More Than Words」が神歌だったなあ。
軽音の友人たちが文化祭で演奏していた。
他は WhitesnakeMetallica を加えて四天王という感じだった。
Guns N' Roses は案外そうでもなかった。


大人になっていろんなロックを聴くようになって、40代になる。
「Wild World」はもともと
イギリスのシンガーソングライター Cat Stevens が1970年半に発表した曲だったとか、
そもそも、「Mr.BIG」というバンド名は
同じくイギリスのハードロック/ブルースバンド Free の
やはり1970年のアルバム『Fire and Water』の曲からつけられたとか、
そういうつながりが見えてくると、なんだか違って見えてきた。
表面的には売れ線のハードロックでも、
その背後にはきちんとしたロックの歴史を踏まえた流れがあった。


その一方でベースの凄腕ビリー・シーンが日本のメーカー、
マキタのドリルにピックをつけて演奏するとか
分かりやすいかっこよさもあった。
そういうの意味もなく興奮しますよね。
10代ならばなおさら。


全盛期から20年以上経過して、今はさほど人気がないのかな。
僕も今晩聞き返してみよう。
あんまり評価の高くない3枚目が僕は好きだったりする。