バレンタインデー

昨日はバレンタインデー。
20時半までのエンドレスの打合せ後、お客さんの女性の方からチョコをもらう。
もちろん僕一人にこっそり、というのではなく PJ のキーマン何人かに。
義理チョコでも嬉しいもんです。気が利くなあと思う僕はオッサンか。
職場でもらったのは何年振りか。


時代が変わって、義理チョコが敬遠される世の中。
「日本は、義理チョコはやめよう。」というゴディバの広告も話題になった。
まあ確かにそういう時期だからついでに、とばらまくようなチョコならいらないと思う。


前にも書いたけど、小学校の時に僕にチョコをくれた女の子は今どうしているだろう。
僕はこの季節思い出すけど、向こうは思い出すことはあるか。
なきゃないでまあいいか。その方がいい。


中学校で話すことはなくなった。
高校生になって、一度も会うことがなかった。
大学生のとき、一度だけ期せずして再開する。
夏休みで帰省して、その日夜行バスで東京に戻るという日、
何かを買いに行かなければいけなくて、自転車に乗って20分ほど。
国道のバイパス沿いのホームセンター。
通り雨でびしょ濡れになって、レジに並ぶ。
そこに立っていた。あ、と思う。名札がそうだった。
じゃあ、そうなんだな。
話しかけることはなく、お金を払ってまた自転車に乗って帰った。
母にバス停まで見送られて、東京に戻った。


向こうは気づいたろうか。
びしょぬれだった僕は気づかれない方が嬉しかった。
買ったものもビデオテープとかそんなだったと思う。
もちろん、その後会うことはなかった。
今になって東京で出会っても、もはやわからないだろう。


あの時僕は大学院一年か二年だったはず。
23か24か。向こうはバイトだったのだろうか。
結婚して、パートだったのかもしれない。
いや、名札があったから違うか。
人生がかなりかけ離れたものになって、本来出会うはずがなかった。
なんだったんだろうな。運命のちょっとしたいたずら。ただそれだけ。
今のこの季節だけ思い出して、また忘れてしまう。
それでいいのだと思う。