終夜睡眠ポリグラフィー

睡眠時無呼吸症候群の精密検査で一晩検査入院して
「終夜睡眠ポリグラフィー」というのを受けてきた。
 
昨日は定時で仕事を上がって
これまでは御茶ノ水のクリニックだったのが
系列の池袋のクリニックへ。小雨。
有楽町線が混んでいる。
DiskUnion で時間をつぶしてから向かう。
 
19:30 までに入って、19:45 から検査器具の装着。
20:15 には就寝、05:30頃までという流れ。
 
・寝るのはいいけど午前1時ごろに目が覚めて、
 そこから眼がさえて眠れなくなるんじゃないか。
 
・トイレに行きたくなるんじゃないか。
 ナースコールで呼び出して検査器具を装着したまま
 トイレに行くことは可能みたいだけど、できれば避けたい。
 
といった辺りが気になる。
差し当たり後者をなんとかしようと早めに夕食を食べておくことにした。
……んだけど、仕事のキリが付かずにビルの下の階のラーメン屋へ。
濃い味のものは水が飲みたくなるから避けようと思ってたけど、
結局こってりした味噌とんこつ。スープを全部飲むのはさすがに我慢した。
 
クリニックに入って支払い。
前もって、宿泊費が1万5000円で、検査費などトータルで3万と聞いていたのに、
なぜか自分の中で1万5000円のとこだけ記憶に残っててお金が足りず。
慌ててコンビニに下ろしに行った。
 
血圧、脈拍、体重を測定して宿泊室に通される。
この日他に何人か同様の検査をするようだ。
すれ違う男性たちは皆僕よりもかなり年上。
部屋はビジネスホテルのような。
一人用の小さなクローゼット、机、ベッド、テレビなど。
ダウンジャケットをクローゼットのハンガーにかけて使い捨てのスリッパに履き替える。
看護師の方が来て体温を測る。
机の上のトレイのアンケートに記入する。体調は悪くないか、薬を飲んでいるか。
院長の方が来てアンケートを確認する。
腎臓と膵臓の手術をしたと言うと、その後の腸の活動はどうかと聞かれた。
そういうことを聞かれたのは初めてだった。
 
シャワー室兼洗面所で歯を磨き、シャワーを浴びて、検査着に着替える。
部屋に戻ったころ看護師の方が来て検査器具を装着する。
脳波の測定に影響があるからとここから iPhone の電源を落とす。
僕が寂しくないようにと妻はみみたの写真をたくさん送ってくれたが、目にしたのは翌朝。
 
軟膏のようなものを塗って両足の脛の部分にセンサーをつける。
伸ばしたコードを太腿や右肩に固定する。
そこから先、全身のコードは右肩に集約された。
腹と胸にベルトをしっかり巻いて心電図や腹部の呼吸のセンサーを。
喉にはマイクもつけたようだ。
先日の自宅の検査のように鼻の穴には浅くチューブを挿す。
左手中指にも血中酸素測定用のセンサー。
頭や顔も何か所か電極のようなセンサーをつけて、
みかんのネットみたいなのをかぶって穴をあけ、固定する。
仮面ライダーの改造人間の手術失敗みたいな感じ。
これは写真を撮っておくべきだった。携帯の使用は不可となってたけど。
 
ベッドに寝そべってセンサーの確認をする。
別室で看護師の方からナースコール越しに指示が聞こえてきて、
目を左右に動かしたり、上下に動かしたり、まばたきしたり。
目の動きも測定しているようだ。レム睡眠がどうこうというのだろうか。
1から5まで数えたり、呼吸を繰り返したり、足の甲を曲げ伸ばししたり。
問題なく装着されたことの確認が取れると、では開始しますと後は寝るだけ。
エアコンが暑くないか聞かれ、布団をかけられ、消灯。
 
ベッドそのものは分厚く、寝心地がいい。
普段のビジネスホテルのベッドが8枚切りのトーストならこちらは4枚切り。
眠れるかな……、と思ってるうちにあっさり寝たようだ。
しかし自分のいびきですぐ目が覚めた。
眠れない……、と思ってるうちにまた寝ている。
それを何度か繰り返す。
トイレに行きたくなるが、我慢できないほどでもない。
どうしようか迷ってるうちにまた寝ていて、夢を見る。
それで何度目か目が覚めて、まだ一時頃だろうか、
先は長いなと思いながらウツラウツラシテいたらちょうどナースコールがあって起こされた。
5時半になっていたようだ。
10時間近く寝ていたはずなのにその感覚がない。
 
看護師の方が来て装着していたセンサーを手際よく外す。
何人か詰めていたようだ。
毎晩毎晩センサーを付けて朝には外して。
夜間はモニターで状況を確認する。交代で仮眠もとるだろう。
生死にかかわる病気ではないし、ほとんどの患者は寝ている。
夜勤だけど楽な仕事かもしれないな、なんてことを思う。
 
血圧を測定する。朝起きたばかりだからか、いつもより高い。脈拍は逆に少ない。
シャワー室で頭や顔に着いたゼリーを洗う。部屋に戻って着替える。
6時半前にはクリニックを出て、駅へと向かう。
朝まで遊んでいた若者たちやカップルがノロノロと歩いている。
コートをサラリーマンがきびきびと追い越していく。
有楽町線はこの時間でも混んでいて、座れず。
7時前には会社に着いた。
11時頃まで仕事をして、この日午後は休みを取ることにした。