蚊に刺される

先週末ぐらいに蚊に刺された箇所が一週間経っていまだに赤く腫れて痒い。
普段だと3日ぐらいで治まるんだけど、今回はよほど強力な蚊に刺されたようだ。
左手首の裏。血管が皮膚に近くて体温が高いのかよく刺される。
 
子供の頃青森で育ったときに刺された蚊と
最近東京で刺される蚊は明らかに別物だと思う。
前者は白っぽくて、殺虫剤メーカーなどのサイトで調べると「アカイエカ」なのか。
刺されるとそのまますぐ赤くボヤーッと広がる。
後者は黒くて「ヒトスジシマカ」いわゆるやぶ蚊。
刺されるとその箇所がまずは白くて小さな円型に腫れて、それがやがて治まって、
その後赤いブツブツのように盛り上がる。さほど広がらない。
こういう反応は個人差があるか。
 
80年代前半、小さい頃は蚊に刺されまくってたなあ。
神社に夜店が出るというので行ってみる。
花火を買ったので家の前にバケツを持ってきて楽しむ。
虫よけスプレーというものがまだ一般的ではなく、
蚊取り線香があるだけだったから、少し外を出歩くだけで何か所も刺された。
足に腕に赤い水玉が浮かび上がるような。
そこにムヒを塗りまくる。
 
そういえば、僕の周りがそうなのか東北全体がそうなのかわからないけど、
蚊帳を吊って寝るという習慣がなかった。
生まれてこの方、テレビでしか見たことがない。
涼しげなイメージを抱いていた。
実際どうなのだろう。
豚の蚊取り線香を脇に置いて、その大きく開いた口から煙が出ている。
小さな子の寝る側で母親が内輪で静かにゆっくり扇いでいる。
 
そうだ、蚊ではなくブヨに刺されたころがある。
中学生か、高校生か。山奥の村にある母の実家で夏休み過ごしていた時。
踝の辺りが赤黒く腫れて、蚊とは比べ物にならないぐらい痒かった。
このとき従姉妹のお母さんがどくだみの葉っぱをむしってきて、
これを塗るといいと言われたのを覚えている。
直接貼ったんだったか、すりつぶしたんだったか。
なんにせよ治まるまで一週間以上かかった。
夏が台無しになった気がした。
 
蚊が媒介する伝染病で亡くなるというのが今も
全世界での死因のトップだったか。
蚊をなくせたら夏は過ごしやすいのだが、
絶滅したらどんな生態系が壊れるというのか。