ミニコンポ・CDラジカセというもの

 
妻がクリスマス兼誕生日のプレゼントとして、
新しいミニコンポはどうかと提案してくれた。
Victor の新製品。
コンパクトな一体型なんだけど筐体が木製で音がよさそう。
 
今使っているのは結婚するときに買ったもので、
去年からCDトレイが開きにくくなり、
CDの再生ボタンを押しても反応しなくなってきた。
これだけならまだ使える、修理してまた使おうとも思うが、
悩ましいのが、Pioneer 製品なので
オーディオ事業は売却されてしまったんですよね。
調べてみたら売却先の ONKYO にて取り扱ってくれるようだ。
 
なんにせよ、今どんなミニコンポやCDラジカセがあるのか見てみようと
スーパーに買い物に行くついでに家の近くのコジマに寄ってみた。
そんなに大きくはないので取り扱ってる種類は少ない、
というか今はもうそんなにこの手の家庭用オーディオは下火なのかもしれないと思った。
並んでいる半分はお年寄り向けにボタンや文字が大きく、機能の簡単なものだった。
昔はミニコンポというとカセットプレーヤー、CDプレーヤー、FM/AMチューナー、
アンプ(指でつまんで動かすグラフィックイコライザー付き)にスピーカーと
かなり大掛かりなものだった。
僕は高校合格記念に SONY の「Liberty」を買ってもらった。
 
それがどんどん小さくなっていって、
カセットプレーヤーはなくなって(お年寄り向けにはまだまだ主力だが)
その代わりに bluetooth 接続といった機能が増えつつも……、
今ほんとコンパクトなんですね。
横に細長い箱、あるいは平べったい板を立てたようなのとか。
見た目はほぼスピーカーだけ。
 
昔は機能の多さを誇示するためにたくさんのツマミやボタン、
それらの機能を示すために印刷された文字を要したもんだけど、
今は逆にそれらをいかに隠すか。
これがアナログとデジタルの違いなのだろうか。
それともただ単に apple製品以来のデザインの流れが
あちこちに波及しているということなのか。
 
東芝パナソニックのカタログを持ち帰ってきて眺める。
小さい頃はCDラジカセのカタログを眺めるのが大好きだった。
買ってもらえないとわかっていてもいつか買ってもらえると信じて、
時々母に聞いてもダメと言われたりはぐらかされたり。
それでも青森駅前の大きな電気屋(今やなきデンコードー)で
もらえるだけもらってきたり、
母の知り合いの電気屋の方が家に来るたびにせびっていた。
オートリバースがあったりグラフィックイコライザーの数が多かったり、
こっちのほうが高機能だけどその分高いしなあ、なんて
各社の製品を比較してはワクワクしていた。
 
今の僕なら最小限の機能があれば
あとは音質とデザインであろうか。
 
……と書いてきたが、試しに先ほど
長い間ほこりをかぶっていたリモコンを取り出して電池を入れてみたら
CDの再生ボタンもCDトレイも問題なく使えた。
これでいいじゃないか。
結婚を機に買ったものなのでもうしばらくがんばってもらうことにした。