位置情報というもの

昨日、打ち合わせしていてこんな話になった。
スマホのアプリで、位置情報を利用するものだと敬遠する女性が多い。
男性はその辺り無頓着だと。
 
確かにそうだな、と皆思い当たった。
妻が、母が、姉妹が、と。
僕のところも、妻は絶対位置情報の提供をOFFにする。
ONにすることで便利になることよりも、OFFとすることで避けられる方を選ぶ。
僕自身は、それぐらいではたいしたことにはならないと考える。
 
本能的なものか。
ストーカー被害というものへの嫌悪感や恐怖感にもそれは現れる。
そもそも、見知らぬ人は近づいてきてほしくない。
 
女性は弱いから、防衛本能が働くから、
というだけではないと思う。
この件でもやはり僕は
「男性は解決を求め、女性は共感を求める」という法則なのかな、と。
 
一般論にはできないだろうけど、男性は何かが起きてから考える。
何かが起きたらそれを何らかの手段で解決すればよいと考える。
女性は何かが起きてからでは遅いと考える。
その痛みや辛さのことを考える。
女性たちのいる場でその痛みや辛さのことが語られてきた。
 
もちろん、何事も前もって計画して
危険やリスクを回避することに長けている男性だっている。
立ち向かう強さを持った女性もいる。
 
男性の狩猟本能は
今回の狩りではこれを仕留めたいと見通しを立ててその備えを行っておく。
しかし実際に獲物が目の前に現れたときただ石槍で突けばいいというものではなく、
その時々の天候や自然環境で難易度は大きく変わる。
どれだけ事前に想定しておいても、100%の備えとはできない。
出たとこ勝負なところがどうしても残ってしまう。
地図情報はむしろ備えのひとつになるだろう。
目的を達成するためならば利用できるものは何でも利用する。
 
だから男性の方が偉い、というのではない。
男性と女性、女性と男性では考え方のフレームが大きく異なる。
それは社会学的なものだけではなく、生物学的なものも大きいだろう。
だからそれぞれ補っていく必要がある。
無鉄砲なバカの男性ばかりだとしたら人類はとっくの昔に絶滅していた。
女性の優しさ、賢さがあってこそ人類は生き延びることができた。
そういうことなのだと思う。