魚の目

ここ数年、右の足の裏に魚の目のようなものができていた。
職場に通勤していたときは駅まで歩いて地下鉄の座席に座った直後が痛かった。
強張って皮膚が突っ張っている。
魚の目パッドを貼って一週間ほど生活すると
石のように固くなった皮膚がフニャフニャと柔らかくなって
歩いていてもだいぶ楽になった。
 
でも、魚の目とは違うようだ。
若い頃になったときは魚の目パッドをはがしたときには
痛みの芯となっていたようなものがポロッと零れ落ちたものだった。
それがない。
 
右の足の裏が改善されていくと同時に、同じものが左足の裏にできるようになった。
位置的には一緒。人差し指の付け根の辺り、少し親指寄り。
今はそちらの方が痛い。
右をかばって左に負担がかかったのか。
体幹がぐらぐらで今は重心が左に傾いているということなのか。
そもそもこれは魚の目ではないのだろう。
 
若い頃はこういう身体の歪みも自然と補正できた。
しかし年を取ってくると吸収しきれず、こんな形で表面化する。
細胞の再生スピードが追い付かない、とか。
そういうことなのだと思う。
 
そんなわけで左足にできたのが最近だいぶ痛くなってきて、
魚の目パッドの残りを貼るのではなく
肌荒れ用のクリームを試しに塗ってみることにした。