2021/09/28: diskunion.net
Boris 「Flood」 \1455
2021/09/29: TowerRecords 光が丘店
The Bird And The Bee 「Interpreting The Masters Volume 2: A Tribute To Van Halen」 \2640
2021/09/30: www.hmv.co.jp
Van Halen 「For Unlawful Carnal Knowledge」 \297
Van Halen 「Balance」 \396
2021/10/03: www.hmv.co.jp
Great3 「Richmond High」 \396
Great3 「Metal Lunchbox」 \198
Great3 「Lost Virgin Great 3 Best」 \297
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The Bird And The Bee 「Interpreting The Masters Volume 2: A Tribute To Van Halen」
90年代以後の Van Halen のアルバムを中古で買い揃えた。
サミー・ヘイガー全盛時代の
「For Unlawful Carnal Knowledge」(19910)と 「Balance」 (1995)
サミー・ヘイガーと喧嘩別れ、
ベストアルバム向けの新曲2曲をデイヴィッド・リー・ロスと録音するもこじれ、
Extreme のゲイリー・シェローンをヴォーカルに迎えた
そして再度デイヴィッド・リー・ロスを迎え入れた
「A Different Kind of Truth」(2012)
この4枚。国内盤帯付きで全部で1,000円ちょい。安かった。
ラジオを聞いて他にも中古で買う人がいるんじゃないか、
安いのはすぐなくなっちゃうと思ったけど、そんなにいないものなんだな。
サミー・ヘイガー時代の2枚は安定、充実の出来。
「For Unlawful Carnal Knowledge」ではグラミー賞の
ベスト・ハードロック・パフォーマンス部門でも受賞している。
ゲイリー・シェローンはパッと聞く分には
デイヴィッド・リー・ロスと瓜二つで何の違和感もない。
でも意識して聞くと、あのねちっこいアクの強さがなくて物足りない。
世代が上の先輩たち、レジェンドに対してどこか遠慮があるようにも思う。
じゃあ、「A Different Kind of Truth」が最高かというとそうでもない。
デイヴィッドが復帰しても80年代のような軽快さはなく、どこか重たい。
アメリカの生んだ最高のハードロックマシーンであることに変わりはないけれど。
この時の番組で、おっと思ったのが
The Bird And The Bee による Van Halen のカバー・アルバム
「Interpreting The Masters Volume 2: A Tribute To Van Halen」
1年前に発表していたので追悼ではない)
シンガーソングライターで Little Feat のローウェル・ジョージの娘、イナラ・ジョージと
プロデューサーとして活躍していたグレッグ・カースティンによるポップ・デュオ。
3枚のオリジナルアルバムを Blue Note から出している。
その2作目と3作目の間に1枚目のカバー・アルバムとして
「Interpreting The Masters Volume 1: A Tribute To Daryl Hall and John Oates」
を録音。これがかなりよかったんですよね。
ホール&オーツのブルー・アイド・ソウル(黒人ではなく白人の、青い目のソウル)を
解体再構築して21世紀のポップ・ソングに生まれ変わらせる。
奇を衒うことなく、原曲の素晴らしさを引き出すことに徹していた。
"Private Eyes" であるとか、"I Can't Go for That"であるとか。
肌触りはひんやりしているのに、小鳥のさえずりのような愛情に満ち溢れている。
エレガントにして慎ましい佇まいがホール&オーツにぴったりだった。
これが2010年の作品で、2作目が気になるなあ、
次は誰だろうなあ、と思っているうちにいつのまにか出ていた。
恥ずかしながら僕は見逃していた。慌てて購入。
The Bird And The Bee はロサンゼルス出身。
小さい頃から同郷の Van Halen をラジオで聞いていたことは想像に難くない。
"Running With The Devil" や "Eruption" など1作目から5曲
(Kinks の "You Reallly Got Me" のカバーのカバーも含む)、
"Jump" "Panama" "Hot For Teacher"の3曲が「1984」から。
もう1曲 "Unchained" が 4作目の「Fair Warning」という選曲。
やっぱ彼らも80年代のデイヴ時代なんだなあ。
プラス、2009年の2作目からオリジナルの "Diamond Dave" をセルフカバー。
もちろんこのデイヴとはデイヴィッド・リー・ロスのこと。
歌詞を読むと子どもの頃からの憧れだったデイヴに対して
今も変わらぬ愛を誓うラブソングであった。
グレッグ・カースティンが主に演奏する楽器がピアノ、キーボードということもあって
Van Halen なのにギターは一切登場しない。
"Jump" "Panama" のあの印象的なギターリフは
イナラ・ジョージのコーラスで表現するといった具合で。
Van Halen の曲ってほんとポップだなあ、
ポップソングとしての骨格がはっきりしてるなあと改めて感じ入った。
ピアノで奏でられる "Eruption" はクラシックの曲のよう。
エドワードとアレックスの兄弟は小さい頃、クラシックの教育を受けていたんですよね。
そういった素養が多彩な楽曲を生んでいた。
"Hot Hor Teacher" は歌詞の朗読でベックが参加。
その縁もあってか、ドラムは彼とよく演奏しているジョーイ・ワロンカーが担当。
このシリーズの3作目、出てほしいなあ。
僕としては "Willin'" とか Little Feat を是非。