投票の朝

衆院選挙と最高裁の国民審査の日。
朝起きて縄跳びと腹筋、
コーヒーを飲みながらウルトラセブンを見て一息ついた後で
家の近くの小学校まで歩いていく。
 
いつも通り、体育館で投票を行う。
小学校の体育館は中学校や高校の体育館と比べて造りが小さいな、といつも思う。
いや、比較しているのが自分が育った青森市の体育館とであって
青森市の方が土地があるから大きくできたかのかもしれない。
いや、自分が過ごした小学校の体育館は
僕が小さかったから大きく見えたのかもしれない。
そんなことを行ったり来たり、いつも何となく考えてしまう。
 
壁に「つかった ようぐは かたづけましょう」と
ぎこちなく書かれたのが貼ってあるのもいい。
 
投票を終えて体育館を出る。
ゆっくり歩きながら周りの校舎を眺める。
コロナ禍の前、ああこの学年は何かの機会に皆で山に行ったんだろうなあ、
後ろの壁に山の絵がたくさん貼ってあるとか。
そういうことを覚えている。
 
今日見かけた1階の部屋は教室ではなく、
蓋をした巨大な釜、小学生なら2・3人は入れるような、
銀色のよく磨かれてピカピカのが3つ並んでいて、
壁際にはごま油と書かれた一斗缶。
ああ、ここは給食室なんだな。
コロナ禍で給食は出てるのだろうか。
教室で子供たちが皆で食べるというのは
緊急事態宣言が解除された今、どういう扱いになっているのだろう。
案外そういうことがよくわからない。
 
その一方で、練馬区の小学校の給食は練馬の野菜を使った、
練馬大根の和風スパゲティや
練馬キャベツのメンチカツが出ている
というのも区報か何かで見たことがあることを思い出した。
 
……そんなことを思いながら校門を出る。
それはそうと NHk出口調査
今日も立ってたのに僕はまたしても聞かれなかった。
タブレットを持った男性が立っていて、選択肢から選んでいる。
目の前で答えていた人が去って、
声かけられるかなと少しドキドキしながら歩くもスルー。
あれってなんなんだろ。
サンプリング数を多くしたいとかじゃなくて、ランダムに声をかけているのか。
3人に1人ずつにしようとかルールが決まっているのか。
それとも、こちらから「出口調査答えていいですか?」と聞くものなのだろうか。
いや、別に答えたい、だれに投票したか知らしめたいわけじゃないんだけど。
毎回聞かれない僕というのもどこか落ち度があるような気がして。