2021/12/06: ヤフオク!
POINTER 「headline」 \400
Aimee mann 「Lost In Space Special Edition」 \1600
2021/12/06: diskunion.net
Stereolab 「Switched On Volume 1-3」 \3350
Grateful Dead 「Europe '72 Vol.2」 \2250
2021/12/06: tower.jp
The Young Gods 「The Young Gods Play Kurt Weill」 \3141
2021/12/07: ヤフオク!
(Soundtracks) 「Magnolia」 \400
2021/12/09: www.amazon.co.jp
Vanessa Carlton 「Liberman Live」 \1167
KORN 「Live & Rare」 \780
Dinosaur Jr. 「In Session」 \1380
My Morning Jacket 「Circuital」 \650
Edie Brickell & New Bohemians 「Shooting Rubberbands at the Stars」 \290
(Soundtracks) 「The Straight Sory」 \980
(Soundtracks) 「Driving Miss Daisy」 \1180
2021/12/10: DiskUnion 吉祥寺店
System of A Down 「Toxicity」 \380
(Soundtracks) 「Rocky Balboa - The Best of Rocky」 \880
Alive! 「Call It Jazz」 \680
Grace Jones 「Portfolio」 \1100
(V.A. Blue Note) 「le paris bleu」 \380
2021/12/10: diskunion.net
Fela Kuti 「Rofo Rofo Fight / The Fela Singles」 \1100
Fel Kuti 「The Best of The Black President」980
Fela Kuti 「The Complete Works of Fela Anikulapo-Kuti」 \12850
Billy Joel 「Concert - Live in U.S.S.R.-」 \1380
Courtney Barnett and Kurt Vile 「Lotta Sea Lice」 \510
Korn 「Greatest Hits Vol.1」 \510
(Soundtracks) 「Dreamgirls Deluxe Edition」 \510
(Soundtracks) 「燃えよドラゴン」 \510
2021/12/11: TowerRecords 新宿店
スピッツ 「名前をつけてやる」 \2571
Stereolab 「Emperor Tomato Ketchup - Expanded Edition」 \2640
The Isley Brothers 「Brother. Brother. Brother」 \2090
Queen 「Live Killers」 \3495
2021/12/11: www.hmv.co.jp
2021/12/11: diskunion.net
(V.A.) 「Live At Knebworth 1980」 \1300
Simply Red 「Picture Book Special Edition」 \1400
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Aimee Mann 「Lost In Space Deluxe Edition」
エイミー・マンはこの時代にあって
数少ないシンガーソングライターだと思う。
(その他はフィオナ・アップル、ローラ・マーリングぐらいか)
Til Tuesday というバンドにて1980年代半ばにデビュー。
ライオンのたてがみのようにプラチナブランドを逆立てた
パンク上がりの蓮っ葉な女性ロッカーというイメージ戦略。
最初こそヒットを飛ばすも失速。3枚のアルバムで解散。
1993年、ソロデビュー。
この頃は元 Til Tuesday の~、と頭につくことが多かったが、
主題歌の”Save Me”もアカデミー賞にノミネートされた。
この”Save Me”も収録された2000年の
「Bachelor No. 2 or, the Last Remains of the Dodo」が高く評価され、
以後孤高のシンガーソングライターの道を歩む。
元 Til Tuesday ~ と言われることはもはやなくなった。
落ち着いた低い声で歌う。
上品で滑らかようでいて、その裏には傷ついた者だけが持つ優しさを湛えている。
一見何気ないように見える日常生活とその中でよじれた人間関係を冷徹に観察する。
そんな重心の低さがある。
この「Lost In Space」は2002年の作品で「Bachelor No. 2」と並ぶ最高傑作とされる。
この頃一度、来日公演を見に行ったことがある。もう20年近く前になるのか。
恵比寿の Liquid Room だった。
会社の先輩や同期と4人で行ったのか。
早めに入ったらほぼ最前列で見ることができた。
肩まで伸びたブロンドの髪、青い瞳、右肩の刺青、長身で華奢な体。
細身のジーンズに赤のタンクトップが印象に残った。
ルーズな優男的なバックバンドを従え、アコースティックギターを抱えながら歌う。
終わった後でどこかバーのような場所に入って
今見たばかりのライヴやアルバムのことを話した。
その時、「Lost In Space」の輸入盤には2枚組の限定盤があって
2枚目にはライヴの曲が収録されているという話を聞いた。
以後、その2枚組を探すも全く見つからず。
amazon で見つけても結構な値段がついていた。
それがようやくヤフオクで手ごろな値段で見つかった。20年越し。
ライヴヴァージョン、シングルのB面曲や未発表曲が収録されていた。
その後の Deluxe Edition ブームの走りかもしれない。
調べると2万枚限定だったとのこと。
「Lost In Space」はポップ、ロック、フォークのバランスの良かった最後の作品となる。
たとえて言うならばそれまでは大衆文学で、以後の作品は純文学か。
そのストーリーテリングの才能をさらに研ぎ澄ませていく。
先日、4年ぶりの新作「Queens Of The Summer Hotel」が発表された。
2017年の「Mental Illness」で初めてのグラミー賞を受賞。
ベスト・フォーク・アルバム部門。
今もまだ高みに上り続けている。
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The Young Gods 「Play Kurt Weill 30th Anniversary Edition」
どんな国、地域にもロックバンドはある。
日本に伝わってくることはないかもしれないが、
今も人知れず若者たちが楽器を手にして演奏している。
The Young Gods はスイスのグループで、
ジャンルで言えば、強いて言えば、
80年代のエレクトリック・ボディ・ミュージックから連なるインダストリアルとなるか。
といったものが思い浮かぶスイスからなぜこのような音楽が?
と思うが、まああんまり関係ないのか。
ドイツ、フランス、イタリアといった文化的大国に囲まれたことによる折衷主義が作用するのか。
ヴォーカルとサンプラー、エレクトロニクス、ドラムという構成の3人組。
野性的なヴォーカルとドラム、
退廃と疾走が同居するエレクトロニクスという掛け合わせもまた独特。
しかもこの3作目のアルバムは名前の通り、クルト・ワイルの曲を演奏するという。
1・2作目アルバムにも暴力的な曲の合間に、あるいは前奏曲として
キャバレーソング的な小品が収録されていてその対比の面白さがあった。
日本盤の解説を読み返してみたら
1989年にスイスでクルト・ワイルを偲ぶコンサートが開催され、
その時に披露した曲をスタジオで録音し直したとあった。
”スピーク・ロウ” ”アラバマ・ソング” ”スラバヤ・ジョニー” ”セプテンバー・ソング”
この舞台を見たことがなくても、多くの人は聞けば思い出すと思う。
現代的なエレクトロニクスで蘇ったクルト・ワイルという趣か。
前半は前作までのようなインダストリアルなザクザク感を重視。
後半は攻撃的な音が影を潜め、
浮遊感があって、彼らの後のアルバムに見られるようなアンビエントな感覚も漂う。
この30周年記念盤はつい最近の発売。
リマスターされて音が予想以上に鮮明になっている。
クルト・ワイルの音階とエレクトロニクスな音色の掛け合わせ、ぐらいに思っていたのが
このアルバムは聞き込むと随所に音のエディットが施されていたのだなと気づく。
仕掛けというか、遊びというか。
ここでひとつ区切りをつけられたのか、
次作1991年の「T.V. SKY」では思いっきり振り切って
Ministry ばりのインダストリアルを展開する。
”GASOLINE MAN” や ”T.V.SKY” の爆走は今聞いてもかっこいい。
人間の快楽原理を知り尽くしたかのように心得ている。
この「Play Kurt Weill」と「T.V. SKY」がコインの裏と表のように彼らの代表作かな。
来年6月に30周年記念盤が出るようで、今から楽しみ。
凶器のような音がさらに磨きがかかるんだろうな。
曲調、イメージは思い浮かぶのにその音楽的な特徴を挙げられない、
そういう類の音楽がある。
サーカスのあの雰囲気とか、キャバレーソングとか。
学生時代、たまたま投げ売りされているのが目に留まって
(ライザ・ミネリが主演だった映画版ではなく)
ミュージカル版の『キャバレー』を中古で買った。
これが気に入って、しばらく愛聴していた。
クルト・ワイルだけがキャバレーソングの生みの親ではなく、
1930年初頭のドイツ、ベルリンのムードが生み出したものであろう。
地下へと続く扉を開くものだけが得られる、背徳的な享楽。
The Doors が ”Alabama Song” をカバーしたのもその扉を開けたかったからだろう。
彼らはそれを ”The End” や ”Light My Fire” といった60年代末のサイケデリックな退廃へとつなげる。
ウテ・レンパーが歌うのもいい。オーケストラをバックに回顧主義的だけど
そこはかとない官能が漂っている。
80年代末の The Young Gods はそういった全てをサンプリングして
彼らなりのクルト・ワイル像をつくりだした。
人間の心の奥底にあるものを暴き立てる音楽。
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(V.A.) 「Live At Knebworth 1980」
高校時代、青森市のどこかのCDレンタルで目に留まって借りた。
2枚組だから借りるのに400円か500円はしたか。
家に帰ってテープにダビングして聞く。
洋楽を聞き始めた頃だった。ビッグネームばかりが並んでいた。
トラックリストをそのまま書き写すのがいいと思う。
Disc 1
”Everybody Wants To Rule The World”
”Badman's Song”
”Dirty Water”
”Whatever You Want”
”Rock'in All Over The World”
Cliff Richard & The Shadows
”On The Beach”
”Do You Wanna Dance”
”Hurting Kind”
”Liar’s Dance”
”Tall Cool One”
”Wearing And Tearing” Featuring Jimmy Page
”Mama”
”Turn It On Again Medley: Somebody To Love / Satisfaction /
Twist And Shout / Reach Out I'll Be There / You've Lost That Lovin' Feeling /
Pinball Wizard / In The Midnight Hour / Turn It On Again”
Disc 2
”Sussudio”
”Sunshine of Your Love”
Mark Knopfler(Dire Straits)
”Think I Love You Too Muchi”
”Money For Nothing”
”Sad songs (Say So Much)”
”Saturday Nights All Right (For Fighting)”
”Coming Up”
”Hey Jude”
”Comfortably Numb”
”Run Like Hell”
今見ても豪華なメンツ。豪華すぎる。
といった辺りが一堂に会するようなものか。
もしかしたらエリック・クラプトンも、エルトン・ジョンも初めてここで聞いた。
繰り返し繰り返し、何度も聞いた。
2枚組に12組という制約により、演者の名曲・代表曲ばかりというのもよかった。
Status Quo の ”Whatever You Want” がなんともノリのいいブギーだし、
”Rock'in All Over The World” が Creedence Clearwater Revival の
ジョン・フォガティ―のソロの曲だと10年以上経ってから知った。
そういう発見の喜びもあった。
”Wearing And Tearing” も Led Zeppelin のうち2人だけだからか、
向こう見ずなはっちゃけぶりであった。
いや、もう書き出したらきりがない。
ネブワース・パークはイングランド南東部にある巨大な公園で
70年代より大規模なコンサート会場として利用されてきた。
The Beach Boys 「Live At Kebworth 1980」や最近だと
Oasis 「Knebworth 1996」といったライヴアルバムが残されている。
音楽を通して慈善活動を行う団体が毎年授与する賞があって、
チャリティ・コンサートを行うために歴代の受賞者に打診したところ
多くが快く返事したという。この辺り、大英帝国らしい。
その日、11時間に及ぶ演奏だったという。
解説を読むと実際には各組とも7~8曲ぐらいは演奏したようだ。
実際、その完全版として今年
Pink Floyd 「Live At Knebworth 1990」を発売している。
音源が残っているなら他のアーティストも発売してほしいものだが……
Tears For Fears なんて公式のライヴアルバムはないはずだし。
この時登場した大御所たちは皆それぞれ頑張っているけど高齢化。
またこのクラスを一堂に集めてのライヴはかの大英帝国でも難しいだろう。
というか今のイギリスでもこのクラスというとどこなのだろう?
2010年、20周年記念ということなのか
DVDのトールケースに収められた再発盤が出ていたことを知って中古で入手。
オフィシャルパンフレットの復刻版とチケットのレプリカが同封されていた。
ポール・マッカートニーもフィル・コリンズも若い。
若いけど50歳前後の頃か。円熟期。
何度見てもこのラインナップにため息が出る。
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POINTER 「headline」
学生時代、帰省した時に大学の軽音にいた妹から
これいいよとCDを薦められることが何回かあった。
そのうちの1枚がまだブレイクする前のスピッツ 「Crispy!」であることをこの前書いた。
もう1枚今でもよく覚えているのが Ultra Pop 「Games」
彼らの唯一のメジャーでのアルバムとなる。1994年。
”タイム” ”マイナス” ”メリーゴーランド”と冒頭の3曲でノックアウト。
いや、全編捨て曲がない。今聞いてもかなりかっこいい。
それまでにこの世に存在したあらゆる音楽を飲み込んで
若者の乾いた、すかした激情に流し込む。
歌詞カードにはないけど、
The Stone Roses の ”I Wanna Be Adored” とリフレインする曲もある。
インディーズで1枚出して、「Games」を出して解散。
もう1枚、未発表曲やライヴ音源を集めた「After Games」をインディーズで出している。
この「After Games」はこのバンドが好きな人ならば受け入れやすいけど、
一歩離れたところから客観的に捉えると、ごく普通のこの頃あったバンドだなと思う。
「Games」が一瞬の奇跡なのか。プロダクション側との化学変化が起きたのか。
もう少し「Games」のことを書くとジャケットがかっこいい。
モノクロの写真のコラージュ。
どこかの借りた部屋なんだろうな。フローリングでベッドがあるだけの。
その床に直接にワインや食べ物の皿を置いている。
メンバー4人以外に女性が1人写っていて、モデルなのだろう。
彼女はカメラを抱えて4人を撮影している。
壁の棚によく見るとレコードのジャケットが。
Yellow Magic Orchestra 「BGM」
The Tubes 「Love Bomb」
T. Rex 「Dandy in the Underworld」
Jimi Hendrix 「Electric Ladyland」(ヌードジャケの方)
といったアルバムが並んでいる。他何枚かあるが、よく見えず。
ああ、この辺なんだな。妙に納得した。
たまに取り出して聞く。今も聞く。
しかし、完璧すぎてこのヴォーカル、ギターの高畠俊太郎がその後どうしたか、
というところを追いかけてみようと思ったことはなかった。
それがどういう偶然か、最近、
その後 PONTER というバンドで一枚ミニアルバムを出しているということを知って。
1996年。もちろん、普通には入手が難しい。
そもそも amazon や DiskUnion で検索してもなかなか出てこない。
たまたま、ヤフオクに出品されていた。
未開封だけど見本盤だから400円でいいという。即決した。
トリプルギターを売り物にしている。
遅れてきたシューゲイザーなのだろうか。
Ultra Pop よりも暴力的でノイズまみれな音。
高畠俊太郎の賛否分かれるであろう、
わざとすねてるような、生意気な、もったいつけたような歌い方で
彼のバンドだということがすぐわかる。
けだるくて、世の中のことに対して全く興味ない感じ。
この後、3曲入りのシングルを出して解散。
元SUPERCAR / 現 iLL などのナカコーが
このミニアルバムの最後の曲”Seeing”をカバーしている。
インタビューに寄れば、レーベルが同じで
SUPERCARの初ライヴが POINTER の青森での前座だったのだという。
(こちら参照。LA-PPISCH とのつながりなど、必読)
うーむ、僕はやっぱり Ultra Pop が好き。
”メリーゴーランド” ”月” ”ドーパミンの海”といったスローナンバーの抒情が好き。
POINTER はその先に進んでるというのがわかってはいても。