先週買ったCD #71:2022/02/14-2022/02/20

2022/02/17: diskunion.net
Dexy's Midnight Runners 「Too Rye-Ay Deluxe Edition」 \2850
 
2022/02/17: www.amazon.co.jp
UB40 「The Best of UB40 Volume One」 \200
UB40 「The Best of UB40 Volume Two」 \100
 
2022/02/17: diskunion.net
中島みゆき 「Singles 2000」 \1843
GlayGlay; - Ballad Best Singles - White Road」 \369
TOTOFahrenheit」 \1359
Chaka Khan 「Chaka」 \1649
Taj Mahal 「Taj Mahal」 \950
Dire Straits 「Communique」 \1262
Dire Straits 「On The Night」 \1262
Black Sabbath 「We Sold Our Soul For Rock'n'Roll」 \1649
 
2022/02/18: diskunion.net
Shakatak 「Drivin' Hard」 \2151
 
2022/02/18: www.amazon.co.jp
J.J.Cale 「Okie」 \2564
Jesse Ed Davis 「Red Dirt Boogie」 \2250
 
2022/02/18: TowerRecords 光が丘店
Dire Straits 「Alchemy」 \2151
 
2022/02/18: tower.jp
LINDBERGLINDBERG III」 \1980
Chicago 「Chicago II (Steven Wilson Mix)」 \1980
Animal Collective 「Time Skiffs」 \2420
Big Thief 「Dragon New Warm Mountain I Believe in You」 \3080
 
2022/02/19: diskunion.net
Tesla 「The Great Radio Controversy」 \6250
Tesla 「Five Man Acoustical Jam」 \5150
 
2022/02/19: BOOKOFF 練馬高野台駅北口店
Sophie Zelmani 「So Good」 \290
Joss Stone 「The Soul Sessions Vol.2」 \780
J.J.Cale & Eric Clapton 「The Road To Escondido」 \650
Hoobastank 「The Greatest Hits 」 \650
Hoobastank 「Is This The Day? Deluxe Edition」 \650
(Soundtracks) 「ハモンハモン / ルルの物語」 \782
(V.A.) 「Stone Free Tribute To Jimi Hendrix」 \510
 
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Tesla 「Five Man Acoustical Jam」
 
アメリカのハードロックバンド、Tesla がこのライヴアルバムを発表したのが1990年。
What's In? か rockin'on か、いずれかの音楽雑誌の新譜レビューで知った。
Tesla という名前がものすごく気になった。
二コラ・テスラからだろう。
エジソンに並ぶ天才、それゆえにエジソンによって消された悲劇の発明王
発電所からの送電に当たってテスラは交流、エジソンは直流の方式を主張。
交流の方が技術的に優れていたが、
ナイアガラの滝を舞台にした対決形式の公開実験でも証明されたが、
エジソン陣営はその政治力を持ってテスラの存在をなきものにしていく……
 
僕は月刊ムーの別冊『世界超科学百科』で知った。
「二コラ・テスラの世界システム」というページがあった。
彼は自然界から莫大なエネルギーを引き出し、増幅させ、瞬時に送るシステムを構想。
しかしそれは兵器に悪用される恐れがあり……
失意のうちに晩年を過ごし、孤独な最期だったという。
今でこそ「テスラ・モーターズ」の躍進で再評価が始まったが、
僕が小学生だった80年代の日本では知る人ぞ知る存在だったと思う。
そのテスラをバンド名につけるとは……!
 
高校生だった僕はさすがにそれだけの理由でCDを探して買うわけにはいかず。
ある日青森市内のレンタルCD屋で見つけたとき、
あっ! あったと喜び勇んで借りて帰った。
 
もうひとつ、聞いてみたい理由があった。
当時、洋楽というとハードロックであって
高校で周りの友人たちが聞いていたのは
Metallica / Mr.Big / Extreme / Whitesnake といった辺り。
ビートルズからパンク、ニューウェーヴに進んだ僕とは距離があった。
全然接点がないんですよね。
そんな中、この 「Five Man Acoustical Jam」 では
往年のロックの名曲をカバーしているという。
The Beatles ”We Can Work It Out”
The Rolling Stones ”Mother's Little Helper”
Creedence Clearwater Revival ”Lodi”
Grateful Dead ”Truckin'”
その頃はまだジャンルというものの壁は厚く、
アメリカのラジオ番組がジャンル別になっているからなどの理由で)
ハードロックはハードロックというジャンルの中で自足していた。
ビートルズストーンズのカバーなんて聞いたことがなかった。
どんなふうに演奏するのだろうと
僕はワクワクしながらミニコンポのトレイに乗せた。
 
今の視点からすると、このアルバムを評価するポイントがもうひとつある。
それはタイトルに 「Five Man Acoustical Jam」 とあるように
アコースティックな編成のライヴなのだということ。
MTV で『Unplugged』が始まったのは1989年だけど、
1990年にはさほど話題にはなっていなかったと思う。
少なくとも世間一般的なレベルでは
1992年のエリック・クラプトン「Unplugged」 の発売を待たなければならなかった。
1990年という時点で MTV の番組に何の関係もなく、
アコースティックな編成のライヴアルバムを出すというのは
かなりの変化球な試みであった。なにそれ? 感があった。
 
その『Unplugged』に倣うかのように
普段のレパートリーとは異なるカバー曲を織り込んでいる。
それが上記のカバーとなる。
アコースティックギターを中心に据えるということで
逃げも隠れもしない素の自分に戻る、
ルーツを探るという方向となったのだろう。
 
いや、ほんと聞いたなあこのアルバム。
ライヴならではの気楽、気さくな雰囲気があって
なんだかすぐ目の前で演奏しているかのよう。
押し引きが見事で何回聞いても飽きない。
30年近く聞き続けても飽きない。
 
全編アコースティックギターのセットで通すなんて
相当な演奏力、構成力がないとできないこと。
凡百のハードロックバンドが爆音で耳を封じて
ときたまアコースティックギターを持ち出して大仰なバラードを披露、
なんていうのとは違う。
弦の鳴り響き、そこで奏でられるメロディの説得力が違う。
 
盛り上がって行ってクライマックスは名曲 ”Love Song” を客席と大合唱。
禁じ手のはずのエレクトリックギターを曲の後半で持ち出すのはご愛敬。
いや、ここぞというところでの伝家の宝刀のようでそれもまたありか。
聞いていて違和感はなく、演出の巧みさをむしろ感じる。
 
Tesla のアルバムでは断トツでこれ。
1枚目の「Mechanical Resonance」(1986)も
2枚目の「Great Radio Controversy」(1989)も
よくできていて実際ヒットしたんだけど、
演奏も曲もほどよくいい、根が真面目なのかどこか突き抜けない。
危うさが足りない。
それを音楽的懐の深さを直接的に出すことで大化けしたのがこのアルバムだと思う。
 
その後も活動を続け、一度解散するも21世紀に入って再結成している。
しかし、そちらはまだ聞いたことがない。