熊本へ(その1)

この3連休は熊本へ帰省。
正月の青森から戻ってきて中3日。
部屋も片付いたままなのでペットシッターさんを迎える準備も時間がかからなかった。
6時に起きて7時半には家を出る。
この日は 9:55 羽田発。
 
8時半前に大門に着いてモノレールに乗る。
各駅停車に乗ったら流通センター駅で大半の人が下りていく。
なんらかの企業で働く人たちの通勤時間帯なのだろう。
 
妻がいくつか手土産を買って保安検査場を通過する。
腹が減ったなという話になって
「五穀豊穣 蔵一」というおにぎりの店で買ってイートインスペースで食べる。
鮭とおかかのふたつと味噌汁のセット。
どちらも温かく、落ち着いた味わい。
これはおいしいなあとツナマヨを追加して食べた。
 
飛行機の中では青森のらせん堂で買った
『無銭旅行のやり方を教えます』という本を読んで過ごした。
ブラジル出身のジョーさんが自転車で世界を回る。
ウルグアイからアルゼンチンへ。
アンデス山脈だろうと雪山の坂道を自転車で、自転車を背負って。
お金は持たず、出会う人たちの好意に助けられて。
80年代に書かれた自費出版であるらしい。
どこをどうしたら青森の古本屋に流れ着いたのだろう。
 
順調に熊本まで来たかと思うと空港が混んでいるようで
しばらく上空を旋回した。
江津湖の方まで来てから阿蘇くまもと空港へ。
10分ぐらい遅れただろうか。」
 
義父母が車で迎えに来てくれて、昼は東バイパスの「勝烈亭」へ。
とても大きな、ゆったりとした店構え。
昭和50年、新市街で18席の小さな店から始まってここまで来た。
それも頷けるおいしさだった。
名物の厚揚げロースにした。分厚い。
なのにあっさりとして柔らかい。脂のしつこさが全くない。
胡麻をすり鉢ですって和風ソースと絡めたので食べる。
洋風ソースも大根おろしもある。
セットでついてくる浅漬けの皿も大きく、壺に入った高菜漬けも食べ放題。
たまらずご飯をお代わり。
僕はそこにさらにクリームコロッケを追加した。
東京でこのクオリティだったら行列店だなあ。
大きい店だからさほど待たずに入ることができた。
 
近くの叔父のところにお土産を持って行ったあとで上通へ。
古本屋の「汽水社」に入る。
ここもいい品ぞろえの店なんですよね。
宝島のムックであるとかプロレス回りが多い。
棚の上に『indies magazine』のバックナンバーが箱に入って並んでいた。
2001年5月号の特集が遠藤ミチロウスターリン、インディーズの名盤160枚。
お、これ買おうと思うが値段が描いていない。
店主に聞いたらセットで売っていてばら売りしていないという。残念。
『ブルースCDガイドブック』というのを見つけて買う。770円。
1995年だが、小出斉著、ブルース・インターアクションズから出ているものなので確かだろう。
中身はところどころ蛍光ペンで線を引いてあったが、的外れではなかったのでまあいいかと。
 
店を出て上通のアーケード街を歩いて、下通へ。
cocosa に入って無印良品でコーヒーを飲んで休憩。
ここの店舗はけっこう本を扱っていた。
食品コーナーの近くでは料理の本を。家具コーナーの近くでは建築周りの本を。
絵本を売っている棚や写真集の棚もあった。
ロフトの出している『地下音楽への招待』という本を買った。
鳥井賀句、工藤冬里、白石民夫、山崎春美らへのインタビュー。
いろいろと珍しい音源を収録したCDもおまけに付いている。
 
帰ってくるとさっそく、猫のかーこがすりよってくる。
逆に昔からいるみみこが2階から下りてこない。
義父が正月に買ったというエアロバイクを漕いでみる。
時速20kmちょいでゆっくり走る。20分で100キロカロリーほど消費。
風呂を沸かしてもらって入った。
夜は唐揚げ、豚汁、七草がゆ
この後、猫歩きのスペシャルなど。
 
名古屋に緊急着陸した、爆弾が見つからず運行を再開した、
といった臨時ニュースを随時受けていた。
これ、羽田発の飛行機が標的になっていたら僕らも足止めを食ったか。
運がよかった。