先日、mixiに書いたこと。
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「狂った世界の中にただ一人狂わない者がいたとしたら、
はたしてどちらが狂っていると思うだろう?」
出典は楳図かずお「洗礼」であるらしい。未読。
読んでみたい。
楳図かずおは全然通ってなくて、
「漂流教室」と「14歳」はまずは読んでみたいところ。
ついでに今思い出したけど、
諸星大二郎も読まなきゃなーと思ってずっと読んだことない。
日野日出志も読みたい。
「蔵六の奇病」とか。トラウマになった。
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ということで、まずは、「蔵六の奇病」を取り寄せて読んだ。
小学生の頃、表紙を見てほんとトラウマになったんですよ。
気持ち悪かった。とにかく気持ち悪かった。
布団の上を這い回る×××を捕まえる主人公の七色の××が。
昨日の夜、読んだ。読むべきかどうか本気で迷った。
送られてきた封筒を開けちゃいかんのではないかと。
開けたら最後、夜、眠れなくなっちゃうんじゃないか・・・
いやー・・・
あの頃、勇気を出して読まなくてよかった。
「怖い」とか思う以前の
なんかもっと根源的にやばいものがそこにあって・・・
「怖い」だけじゃ済まされない。その奥にある何か。
叙情性とかノスタルジアというのでもなく、詩的というのもなんか違う。
目が覚めてドアを開けたら
僕のよく知っている世界なんだけど、どこかが何か決定的に違う異世界が広がっていて、
もう2度と帰ることができなくなった。
そういう感覚。
その、寄る辺ない気持ち。
人間が怖いとか、この世界は本質的に怖いものだ、とかその類いのレベルじゃなく、
目の前の異世界が、割け目が見えてしまう恐ろしい能力があって、その通りに描いたというか。
そしてその苦悩が、絶え間ない苦痛が透けて見えてくる。
今この年で読むと、素晴らしいと思う。
天才だ。