最近、「これはうまい!」と思うラーメンに全く出会っていない。

最近、「これはうまい!」と唸るようなラーメンに全く出会っていない。
ラーメンそのものは神保町を中心として
神田や飯田橋にまで足を広げて日々あちこちで食べている。
昼休みともなると有名店や話題の店を開拓する。
この1ヶ月だと飯田橋の「斑鳩」、小川町の「バリ男」、淡路町の「井関屋」など。
靖国通り沿いにある2軒ある大勝軒系列の店や、
二郎の神保町店を初めとして二郎インスパイア度系の店もいくつか。
白山通りだと「33」も「おかじ」も「肉そば けいすけ」も入った。
どの店もそこそこうまいし、とても研究している。
味も態度もそれぞれにこだわりを持っている。
だけど全く心に響かない。食べていて、空しい。
東京駅地下のラーメンストリートの各店もそこそこうまいけど
並ぶほどの時間的価値は無い。


以下、十把ひとからげにはもちろんできないんだけど。
そして実際には僕の独りよがりな思い込みかもしれないんだけど。


何が最近流行のこぎれいなラーメン屋をだめにしているかと言えば
「プロデュース」過多なところだろう。
しかもその「プロデュース」とやらも僕みたいな部外者からすると
仲間内の遊びみたいものにしか見えなくて。
コラボレーションとかフィーチャリングって、なんかすごく安易。
作りたいのは味じゃなくて話題性というか。
そして格下は格上にあやかりたいという。
なんつうか安っぽいJ−ラップが「感謝の気持ち」とか言ってるあの感じ。
裏では「あーマジだりー」って言いつつ、
顔を合わせると「先輩、マジ助かるッス」って互いに言い合ってるような。
一言で言うと、いきがっている。そこが鼻につく。味以前の問題で居心地が悪い。


味噌味のインスタントラーメンを茹でて
そこに安い挽肉を炒めて山ほど入れて食べたほうがよっぽどうまい。
手間隙かけたつもりになってる「だけ」のチャーシューよりも。


もう1回言うけど、そういう店は実際には一握り。
しかしそういう店こそ都内のラーメン界を代表する、みたいな売り出しだから
他もなんかそんなふうに見てしまう。
ああ、ここがオピニオン・リーダーなんだ、というような。


神保町にいきなり2軒できて、名前を変えたり戻したりしつつ結局2軒とも消えた
「さいたま屋」とかさ。あれはなんだったんだろう。意味がわかんない。
ああいう店に出会ったときの戸惑いから抜け出せずにいる。
出店はマーケティングとかって、なんか変な勘違いをしてるのだろうか。


うまいラーメンが食べたい。
ただそれだけなのに。


ほんとにうまいラーメン屋って最近ありますか?