青森へ その1

今年は30日から帰省。
みみたが寂しがるだろうと2日までの4日間。
 
8時前に起きて、『スカーレット』の総集編を見ながらあれこれ準備する。
みみたのカリカリは4日分、前の晩のうちに給餌機にセットしてある。
水を飲む皿、もうひとつに水を入れておく。
ペットシッターの方にメッセージを残す。
家中に掃除機をかける。などなど。
 
9時半に家を出る。本降りの雨。
駅まで着いてしまえば青森でも使わないからと傘を持たず濡れていく。
大江戸線。いつもより混んでるような、混んでないような。
今回持ってきた本は
スズキナオ『深夜高速バスに100回ぐらい乗って分かったこと』
ECD『いるべき場所』
印南敦史『ブラックミュージックこの1枚』
あと、前の日紀伊国屋書店で見かけた中村哲アフガニスタンの診療所から』
まずは『ブラックミュージック……』を読む。
著者の方は小さい頃荻窪に住んでいたようで、教会通りとか出てくると妙な親近感が生まれる。
 
東京駅に着く。
母が「ねんりん屋」のバームクーヘンが食べたいと行ってたので大丸に買いに行くと行列。
30分ぐらいは並んだろうか。しっかりとしっとりの2本のセットを買ってみた。
遅れて家を出た妻はギリギリになるという。
そのままだと乗り遅れる、仕方ない青森まで立っていくか……、
と諦め始めていたら連絡が来て、乗り換えの駅で全力で走って一本早いのに間に合ったという。
大丸の地下に下りて新幹線の中で食べる酒のつまみを探すつもりが、ここも大混雑。
妻をねぎらうために鰻を、と思うがこれは無理と入口の洋風総菜の店で詰め合わせを2種類。
妻が間に合うか否かと焦っていたので
ローストビーフにマリネにカラフルな総菜がそれぞれ別なものに見えてきて
同じものをふたつ買うところだった。
 
改札をくぐる。グランスタの辺りが大渋滞。
柱が立っているせいで文字通りボトルネックとなって向こうから来る人、向こうへ行く人、
先に勧めなくなっていた。キャリーカートを引っ張っている人も多い。
コンビニで缶ビールと缶チューハイを買う。
カゴが見つからず両手で抱えられるだけ抱えてレジに並ぶ。落とさないかヒヤヒヤした。
ホームに出ると乗り込みが遅れているようでいくつもの列が。
どれが何号車の何なのかわからないぐらい混沌としていた。
発車3分前ぐらいにようやく妻と落ち合って、何とか間に合ったとホッとした。
 
一息ついてオードブルのセットを食べながら缶ビールを飲む。
食べ終えて僕は『ブラックミュージック……』の続きを。
妻は編み物を。
通路を隔てて隣の親子は若い父親が娘にせがまれてずっと折り紙を折っていた。
近くの2人席では母親と娘が席に座って、父親は娘の足元の床に座っていた。
どの家も大変だ。
盛岡で秋田新幹線を切り離す際に少し停車する。
缶コーヒーを飲もうということになってホームに出て急いで買う。
同じことを考えていた人が何人かいて少し待つ。
昔は新幹線を連結するにも切り離すにも10分ぐらい時間がかかって
ホームのキオスクで買い物するだけの時間があったが。
今はテクノロジーが進歩したのか、所要時間が短くなってしまった。
それもまた旅情としては良し悪しある。
急ぐ人からしたら早いに越したことないんだろうけど。
 
予定通り15時過ぎに新青森に着く。
妹夫婦が迎えに来てくれていた。
青森はほとんど雪が降っていなかった。
家に着いて、甥っ子・姪っ子にお土産を渡す。
紀伊国屋書店でたまたま目に留まって買ってみた都道府県カルタが好評だった。
熊本だと阿蘇山、青森だと半島がふたつというように読み札に県の説明が書かれていて、
その県をイラストで描いた札を探す。
甥っ子と対戦する。案外こういうの大人がやっても面白かもしれない。
あんまりよくわかってない県がいまだにあるもので。
 
近くのドラッグストアと酒屋で買い物。
夜はすき焼きをつくる。母がいい肉を買っていてくれる。
腹いっぱい食べて動けなくなる。
風呂を沸かしてゆっくり入る。
 
風呂から出て、Surface を開いたらガラスの破片が。
上側左端の液晶が割れていた。
新幹線の中で網棚からリュックサックを下した時にガチャンと音がしたが……
これだったのか。
年中無休と謳っている修理業者に電話してみたら
年末年始休業に入りましたと。どうなってんねん。
調べると修理代に4万から5万はかかるみたいで、
特に残したいデータがあるわけではないし、この機会に新しく買い替えた方がいいな、と思う。
 
21時より NHK BS『ダークサイドミステリー』の特番を見る。
UFO と思われた映像は実は……、UMA と思われた物体は実は……、
と次々に種明かししていく。この番組は元々そういうのだからしょうがない。
でも途中番組を変えたらその間、アメリカ軍が認めたUFOというのをやってたらしい。
しかしその途中切り替えた番組がきじまりゅうたの小腹で、なんと光が丘だった。
時既に遅し、キッチンで作り始めていた。
光が丘のどこにきじまりゅうたが立っていたのだろう、
もしかしたら僕も声をかけられたかもしれないと思うと残念。
『ダークサイドミステリー』に戻る。
最期の方で取り上げられていたのは、
特殊映像をクリエイトするプロが作品としてつくって公開した映像を
クレジット部分をわざとカットして拡散して超常現象だと煽ったものだという。
自動車の衝突事故から対面の車を消すという加工を行ったものを、
自動車が見えない壁にぶつかったとして拡散する。
この時代ならではだな……