浅虫キディランドのこと

昨日、青森の懐かしいパンのことを書いたついでに
あれこれと思い出したものがあった。
そのひとつが浅虫の「キディランド」という遊園地。
閉園して久しい。今はむしろ廃墟マニアに知られている。
 
県外にも有名な浅虫の温泉街には
水族館に海水浴場もあって青森を代表する行楽地のひとつだろう。
僕の小さい頃にはそこに遊園地もあった。
今は亡き津軽半島の先に住んでいた叔父に連れられて2・3回行ったことがある。
おそらく従姉妹も一緒だっただろう。
他の遊園地も知らなかったし、子供心にとても大きく感じられたが、
大人になった今だと拍子抜けするぐらい小さいのだろうな。
ゴーカートに乗るのが好きで、入園すると真っ先に駆け出した。
他に何があったのか、何に乗ったのか覚えていない。
観覧車はあったような気がする。というかどこにでもあるか。
 
調べてみると1999年に閉園していた。
買ってくれるところがあって翌年、
「ワンダーランドASAMUSHI」という名前で再出発したようだが、
それも2005年と儚い命だった。
遊具の多くは撤去されたが、
今も敷地はそのままで建物のいくつかが残っていたような。
少なくとも2年前か3年前の夏休みに浅虫を訪れたときにはあったはず。
 
遊具が潮風でやられてしまい、メンテナンスにお金がかかるのか。
見栄っ張りな青森県民は県外の遊園地に行って自慢したがるのか。
元々運営した会社が立ち行かなくなったのか。
浅虫の温泉街も歩いていると廃墟のまま残された温泉旅館が残ってるしなあ。
 
全国各地にこういう朽ち果てた遊園地があるという話を聞く。
たまにテレビで見たり、廃墟本を買うと載っていたり。
行きたくもあり、侘しくもあり。
皆の心の中にそういう遊園地がひとつはふたつ、あるのだろう。