青森の熱波

弘前出身の後輩ちゃんから LINE が。
弘前は今日の最高気温、39.2℃を記録したという。
東京よりも、練馬よりも暑い。
青森県内での観測史上最高気温となった。
 
フェーン現象なんだと
エアコンのないアパートの部屋に暮らす独居老人が心配だと後輩ちゃんは言う。
人生最高に暑かった日が今日、というお年寄りが多そうだ。
母はエアコンをつけているだろうか。
 
青森も暑い日がいくらでもある。30℃を超える日もある。
でも東京のような湿度がなく、そこまで不快ではない。
モワッとしたあの空気はない。
 
それでも年に一度か二度、たまらなく暑い日がある。
その日は突然やってくる。
高校の2年だったか、9月の半ばのある日がそうだった。
夏服の期間が終わって学ランの中は汗がダラダラ。
全然授業に集中できなかった覚えがある。
周りは下敷きであおいでいる。さすがに先生も何も言わない。
青森市の高校は暖房設備はしっかりしていも、
エアコンなんてものはなかった。
 
もう一つ思い出した日が中学生の夏休みだったか。
たまたま従姉妹たちが泊まりに来た日が尋常じゃない熱帯夜で。
布団も暑いだろうからと雑魚寝。
せっかくだからと自分たちの部屋ではなく従姉妹たちと同じリビングで。
暑くて誰も眠れずにいるのが息遣いで分かる。
皆が寝返りを打ちながらじっと耐えている。
 
従姉妹たちは高校生だったからもっと遅くまで起きていても平気で、
本当はテレビを見て過ごす方がましだったかもしれない。
しかし泊まりに行った家の手前、遠慮する。
網戸の向こうから聞こえる、静まり返った住宅街の音。虫の音。
その代わりに熱気がモワモワと聞こえてくるような。
その日はいつ眠れたのかよくわからず。
夜更けに気温が少しは下がって眠れたのか、疲れて眠ったのか。
 
先ほど青森の母に電話したらさすがに今日は終日エアコンをつけていた、
この暑さも今日明日がピークとのこと。