奥多摩芋煮会(後篇)

昨日の奥多摩芋煮会の続き。
12時前に旧小河内小学校に到着。
皆さんへの挨拶もそこそこに準備を始める。
妻とⅠさんには芋の皮を剝いてもらい、野菜や肉も切ってもらい、僕はBBQ コンロで火を興す。
着火剤も買ってきたが、なかなか時間がかかる。
持ってきたバーナーでざっくり火をつけて、うちわを借りてバタバタやってたが、
周りの雰囲気は「いつできるの?」という感じに。
目上の60代以上の方々ばかり。
来れば既に鍋が出来上がっているもの、後は食べるだけと思っていたようだ……
 
参加者の若い方々はお手伝いしましょうかと言ってくれるものの、
失敗の一つがまな板と包丁が1組しかなかったこと。
買い出しのダイソーでフルーツナイフを1本追加したけど、全然足りず。
前回の延期したBBQの用意をそのまま持ってきていて、
そのときは肉も野菜も多くはスーパーでカットされている物を持ってくるつもりだった。
なのに今回は冷凍の里芋だとおいしくないだろう、土のついたものがいいなどとしたことで
かなり手間暇かかって時間がかかってしまった。
その辺り、効率を取るか味を取るか。
大人数のイベントだとそのバランスも考えないといけない。
冷凍ものだと下茹でしてあるのですぐ使えるが、生だと芋に火が通るまで煮込まないといけない。
 
そんなこんなでかなりバタバタ。
一つ目の鍋は簡単な方ということで醤油味の牛肉。
炭が足りるか、そもそも炭の火力で鍋が沸騰するのか。
そんな不安もありつつ、作り始める。
芋とゴボウを入れて沸騰したら……、と手順はプリントアウトしたものの読んでる暇なし。
手順通りに進めた方が絶対うまいから落ち着いてやりたいと思う僕と
皆腹を空かせて待っているから全部放り込んでいいという妻との間でバチバチとなるも
奥多摩に移住して週2でBBQをやってたという若い方が炭の番をしてくれることになって
そこからはなんとか形になってきた。
しかしそれでもせっかく持ってきた日本酒(澤乃井)や
味付けの醤油を入れ忘れて後から足したりとてんてこ舞い。
 
次の問題は持ってきたBBQコンロが小さくてもう一つの鍋を乗せる余裕がなく、
かつ付属の金網がだいぶ弱かったこと。
急遽奥多摩ブックフィールドさんが持っていたBBQコンロと余っていた炭でもう一台立ち上げて、と。
本来はこういうバタバタが楽しいものだし、BBQのだいご味なんだけどそんな余裕もなく。
教室の中では年配の方たちがおなかすいたと煎餅を食べていた。
よしスペースができたともう一つの味噌味で豚肉の鍋を作り始めるも
今度は鍋が小さくて具材が入りきらず。
ミチミチに詰めて蓋が収まらず。しかしそれでも白菜やシメジが余っている。
ああ、もうめんどくさいと思っているうちに1個目の鍋が出来上がってなし崩し的に食べ始める。
校庭の朝礼台を持ってきてその上に並べることにして、参加者皆に外に出てきてもらった。
日差しが強く、Tシャツ1枚でも暑いぐらいだった。
 
深い紙皿に盛って次々に渡していく。
10人前のレシピで作ったはずが、10数人に渡ってもまだ半分以上残っている。
あれ? 作りすぎたか。
というか残したら持って帰るというわけにもいかず食べきらないといけない。
次の問題が襲い掛かってくる。
 
2つ目の鍋を作りつつ、自分でも1つ目を食べつつ、お代わりをよそいつつと
あたふたしていたら気が付いたら1つ目の鍋が意外とすぐ完食。
その大きな鍋に2つ目を移して余った食材も全部ぶち込んだ。
こちらは日本酒を入れるタイミングも遅くならず、
味見しながら味噌を足すことができてかなりおいしいものが出来上がった。
 
鉄板の上で、妻とⅠさんが差し入れで買ってきた肉も少し焼いて、
スーパーで買ったおにぎりや巻き寿司も食べて、
お酒を飲みたいという方には余った日本酒や僕が買ってきた焼酎を飲んでもらって、
校庭では子供たちが走り回って、あれこれ立ち話をしているうちに
2つ目の鍋も完食。
Ⅰさん持参のフルーツで締め。
食べ物もほとんど余らず、おにぎりが2個とペットボトルの飲み物が2本途中となったぐらい。
程よく食べることができて分量としてはよかった。
 
後はひたすら片付け。
ごみを分別して、BBQコンロを簡単に洗って、次に使えるボウルやざるを洗ってと。
食べ終えて年配の方たちはあっさり帰ってしまって、若者たちで片づける。
しかしこちらは手分けできたのでスムーズだった。
来年用に教室に残していくものをより分けて
僕らが持って帰るものを車に積んで終わり。
 
気が付いたらあっという間に夕暮れ。
校庭になっていた渋柿をもらって帰る。
奥多摩ブックフィールドもかなり改装されたのにゆっくり見ている暇もなし。
最後に残った数人で来年もまたやりましょう、
10月か11月は芋煮会だとして6月か7月はBBQ、いや、流しそうめん
そんな話をして学校を後にした。
 
奥多摩駅前に寄っていつもの「奥多摩の台所」で買って帰る。
ヤマメのフィッシュ&チップスを頼んだら、新しいのをわざわざ揚げてくれた。
マカロニサラダを買ったらなぜか次のお客さんたちも買っていって売り切れに。
唐揚げや肉団子も買った。
「VERTERE」で妻がクラフトビールを。
そうこうしているうちにすっかり暗くなった。
 
疲れ切って青梅に戻る間に僕はすっかり寝落ち。
高速に乗ってようやく目が覚めた。
川越の辺りでいつも通り渋滞に巻き込まれるもそれ以外はおおむね順調。
Ⅰさんを神保町まで送って行って、練馬まで引き返す。
 
家に着いてクーラーボックスの中身を冷蔵庫に移す以外は明日に回し、
風呂を沸かして入る。
ヤマメのフィッシュ&チップスと唐揚げなどを食べて缶ビール。
食べ終えてすぐ妻は寝てしまった。
新日本風土記松本清張の再放送とお笑い向上委員会を見て僕も寝ることにした。
雨が降り始めていた。
天候が崩れる前の秋晴れの日に芋煮会を行うことができてよかった。