03/23-03/29

03/23(月)
 
3連休で少しは疲れが取れたか。
そういえば昨日は本当だったら練馬こぶしハーフマラソンだった。
 
昨日は24℃ぐらいまで上がったらしいが、今日は16℃ぐらいだったか。
飯田橋は桜が満開。その分4月になる前に散ってしまうか。
 
昼、弁当。鯖を焼いたのと、ミックスベジタブル・ベーコンのスクランブルエッグ。
昼寝。
ねとらぼが『100日後に死ぬワニ』をまとめてて一気読みした。
問い合わせ対応と要件定義の続きと淡々と一日を過ごす。
 
帰ってきて庭の水やり。しかし夜遅く雨が降った。
明日の弁当はシーフードミックスで炒飯。
夜はポテトサラダをつくった。
野菜スティック。きゅうり、セロリ、ニンジン、大根。
そら豆を茹でる。
酒場放浪記。逆転人生はなし。
町中華で飲ろうぜは再放送。伊勢佐木町と川越。
 
青森県で初めての感染者が。
 
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03/24(火)
 
いつもはゴミの用意をしてから配達された牛乳を取るのだが
先に牛乳を取りに行ったらゴミの用意を忘れた。
 
昼、シーフードミックス炒飯とポテトサラダ、切り干し大根の煮物。
昼寝。
 
午後打ち合わせ。
Senju と PowerCenter の展開。
今日も淡々と過ぎてゆく。
 
帰ってきて弁当の用意。
ライフで買ったパックの豚バラ肉の生姜焼き的なものをつくってみるが、
安かった分脂身も多い。
夜は蕎麦を茹でる。LIVINで買った天ぷらを入れようということになって
たらの芽などの入った盛り合わせ、小海老と空豆のちぎり天、
安くなっていたのでいつものかき揚げを買う。
けっこうな分量になった。
かつ、グリルで焼かずに電子レンジで温めただけにしたので油が多く、
食べ終えた後具合が悪くなって妻が寝込む。
蕎麦を食べて軽めに、のはずが逆効果。
 
鑑定団の後、迷宮グルメ。
23時半に寝る。
 
東京五輪延期が確定。
せっかく当たったチケット、無効・再抽選となって、
かつ大会側都合ではないため払い戻しもされないとならないかが心配。
はずれた人からしたら再抽選してしかるべき、という声が上がってもおかしくない。
 
中止となった練馬こぶしハーフマラソンの参加賞など入った封筒が届く。
来年の大会では優先的に出場権が得られるみたいだけど。
 
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03/25(水)
 
妻は真夜中吐き気がして目が覚めたという。
天ぷらだ。悪いことをした。
志村けんコロナで入院のニュース。
 
考慮不足のケースが見つかり、朝から調査。午後改修、本番で差し替え。
除外条件をひとつ足すだけなので難しくはなかったが。
昼、弁当を食べた後で昼寝せずその対応。
 
夜は妻の方が先に帰っていて、納豆ご飯とみそ汁を用意してくれる。
明日の弁当のため、生姜焼きをつくる。
この日はテレビは見ずに音楽を聞きながら新聞を読んで過ごす。
23時前に布団に入った。
 
小池百合子都知事からはこの週末、不要不急の外出は控えるようにと要請。
さっそく熊本の儀父母から東京はどんな様子かと妻に電話が。
またスーパーからものがなくなるのだろうか。
 
コロナ対策の一環で和牛消費のための商品券を配布することを自民党が検討。
なぜ和牛? 誰かの利権だろうか。というか誰がもらってどこで使うというのだろう。
そもそも増産したマスクはどこにいったのだろうか。
病院など公共の施設に供給される分以外の
市販用は朝早くからドラッグストアに並ぶ人しか入手できないままなのか。
 
妻の熊本の友人が入手できたからとマスクを送ってくれる。
 
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03/26(木)
 
週末の不要不急の外出を自粛する件が出て依頼、
都内の一部のスーパーではまた買い占めが始まって棚が空になっているようだ。
10時のオープンを待って青森県アンテナショップへ。
青天の霹靂5kgの最期の一袋、2kgまだいくつか残っているのを一袋買う。
買い占めと思われるのも嫌なのでスタミナ源たれや十和田のバラ焼うどんなども合わせて買う。
あくまで青森の食べ物を買いに来たんですよと。
三浦酒造が出張販売に来ていて、豊盃も買う。
昨年も買った華想いと純米吟醸と。どちらも限定品。
初めて見かけたレインボーカラーの純米大吟醸の生酒も。こちらは超限定品。
 
昼、弁当。昼寝。
お客さんのところでは週末か週明けから原則リモートワークになるという。
夕方、テレビ会議をやってみるがうまくつながらず。
定時後の打ち合わせが入って待ちの間、下の成城石井になんとなく行ってみると
ネットで騒がれているような混雑は何もなく普通に野菜が売れ残っていた。
トマトやそら豆、いんげんなどを買って帰ることにした。
 
駅に着いて妻と待ち合わせる。
夜はいつもの安くなった中華の総菜を食べるかとイオンへ。
野菜売り場がほぼ空になっていたけどこの時間いつもそうなのかもしれない。
売れ残っても困るし。普段使わない食材だからか、パプリカの赤や黄色が目立っていた。
 
帰ってきて、上海焼きそばに中華丼、春巻きなど少しずつ。
成城石井のトマトが余りにも上質で驚いた。
ふっくらシャクシャクしている。たまにはこれもありだな。
缶ビールを1本だけ。
食べ終えてすることもなく、明日は午後休にしたので弁当も持って行かない。
テレビも見ない。シャワーを浴びて寝る。23時には布団に入った。
 
弘前のさくら祭りが中止と連絡が。
 
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03/27(金)
 
いつもより大江戸線が空いていた。
中野坂上まで空席があったのは初めて見た。
都内全域でリモートワークが本格的に始まったのだろうか。
 
サービスインから落ち着いてきたので午後休にして
いつも通り7時出社してみたが、やる気は起きないもので。
フロア内で席替えを行うというので荷物を片付ける。
データの確認をしていたところ問題を見つけ、それを調べているうちに午前中が終わる。
 
オフィスを出る。
新宿のタワレコと DiskUnion で取り置きのCDを購入する。
どちらの店舗もこの土日は臨時休業するのだという。
床屋に行こうと荻窪へ。
こんな時なら空いているだろうかと「吉田カレー」に行ってみるが、
金曜だというのに30人から40人は並んでいた。
「ビンギリ」で勝浦タンタンメンを食べることにした。
 
床屋を終えて帰ってくる。
LIVIN に寄ると肉はほとんど売り切れ。残ってるのは砂肝ぐらい。
野菜は普通にあるものと全くないもの、All or Nothing 
マルちゃんの焼きそばや焼うどんの類も売り切れ。
 
家に帰るとみみたがやけにスリスリしている。
給餌機の電源が落ちていた。もう、しょうがないなあと電源を入れ直す。
キッチンに入って、大惨事。
みみたが冷蔵庫に上がって「浜のぶっかけ海苔」(海苔、鰹節、アオサ)のパックを
二袋床に落としてパッケージを食い破って中身をぶちまけていた。
リビングの隅にはカリカリを吐いたあともあって、
でも先々週具合が悪いのかと疑った時のようにある程度消化したものではなく、
これまでよくあったように食べてすぐ吐いたものだった。
海苔らしきものは混ざっていなかった。
おそらく猫草を食べてカリカリを吐く
 → おなかが減ったが給餌機の電源が切れている
 → 冷蔵庫にジャンプ、ぶっかけ海苔発見
いまだ冷蔵庫の上にジャンプできたというのが驚き。
子猫のときだけ、今は体が重くなって諦めたのだとばかり思いこんで油断した。
そんなみみたは悪びれもせず、香箱を決めてくわーっとあくび。
 
歩いて島忠へ。
ボディーソープとカリカリを買う。
ティッシュの5箱セットがけっこうたくさん積まれていた。
一家族一組までと貼り紙があったので一組だけ買った。
米もたくさん売られていた。
 
続いて、ライフにも行ってみる。
挽肉が鶏肉だけだったりして一部品薄になっているほかは肉も普通にあった。
豚バラ肉や鶏もも肉の切り身、鶏の挽肉を買った。
卵も売り切れかと思いきやワゴンに1種類だけ山積みとか。
試しに見てみるとパスタの類は売り切れ。
野菜が普通に売られていたのでキュウリ、セロリ、アボカド、枝豆、ピーマンを買った。
 
帰ってきて iPhone の曲の入れ替え。
妻が帰ってきて野菜スティックを用意し、トマトを切り、枝豆を茹でた。
その後ライフで以前買ったイカの一夜干し。
妻が取材先の高崎から買ってきた「谷川岳」を飲み、その後昨日買った豊盃の純米大吟醸
チコちゃん、新日本風土記東京大学。猫歩きは今週からなし。
おんな酒場放浪記で寝落ち。
 
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03/28(土)
 
8時起き。「スカーレット」が最終回。
10時過ぎ、車に乗って父の墓参りへ。
ライフで仏花を買っていく。
大泉学園駅北口の桜並木がきれいだった。
墓のあるお寺さんも桜が見事だけど、外出自粛要請が出ているからかひと気がない。
花を供え、線香に火をつけ、手を合わせる。
 
駅前の農協の店に入ってみる。野菜はほぼ売り切れ。妻がイチゴを買った。
イタリアンの店に入って昼を食べた。
結構お客さんが来ている。
これまでのところ町を歩く人に自粛ムードは感じられず。
ジョギングをしている人もいるし、車の流れもある。
 
帰ってきて明日、車の点検とタイヤを冬から夏に交換するというので
トランクにタイヤを詰めた。
この日も歩いてライフへ。
昨日に引き続き箱ティッシュの5個セット、カリカリを。
妻に言われ養生テープを買う。
昨年秋の台風の後にはあちこちで品切れになったのに今は普通に買うことができる。
 
帰ってきて妻は編集学校45守の伝習座。
今回は直前になって ZOOM を利用したオンライン開催に変更となった。
僕は午後、新聞のクロスワードパズルなど。
外は20℃を超え、Tシャツ1枚でもいいぐらいに暑かったが、
これから気温が下がっていって明日は雪だという。2℃まで下がる。
 
イタリア以外に見たい番組はなく。
夜はクラムチャウダーをつくって食べる。
風呂を沸かして入る。
音楽を聞きながら解説を読んで過ごす。
お笑い向上委員会を見る。
夜、大雨。
 
4日の店をキャンセル。とても心苦しい。
 
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03/29(日)
 
明け方目を覚ますと大雨が続いている。
また目を覚ますと雪になっていた。
寒くなったからか珍しくみみたが布団に入ってきた。
足にしがみつく。
 
8時半に起きて常備菜の用意。
きんぴらごぼう、インゲンの胡麻和え、ニンジンのグラッセブロッコリーを茹でる。
外は大雪。大粒の雪が降って風も強い。
風呂を沸かし直して入りながらイタリアの再放送を見る。
Lazy Sundayへ。
昼は冷凍のかき揚げうどん。なかなかうまい。
昨晩のクラムチャウダーの残りも。
 
午後になって雪がやむ。隣りの家の屋根から雪が落ちる。
Lazy Sunday が終わって、小川洋子『とにかく散歩いたしましょう』の続きを読む。
その後『忌野清志郎画集 生卵』を。
笑点が無観客収録。世界遺産は総集編。モヤさまはなし。
冷凍のピザを焼いて食べる。『麒麟が来る』を見る。
高畑勲監督の『平成狸合戦ぽんぽこ』のDVDを見るが途中で寝落ち。
23時には布団に入った。

柳沢慎吾という人

NHK-BSでの『おしん』の再放送が終わって、次は『はね駒』となった。
昼を食べながら最初の何回かを見た。
斉藤由貴が若い。ジュリーが若い。渡辺謙が若い。角野卓三が若い。
なんて妻と言いあってるうちに、んん!? と目が釘付けになったのが、
柳沢慎吾が、若いという以前に全然歳を取ってないんじゃないか、
ツヤとかハリの差は確かにありつつも、今も変わらずこの顔だよなと。
 
『はね駒』は1986年、35年前。
あの頃から老け顔だったというのではなく、今がベビーフェイスというのでもない。
ふぞろいの林檎たち』の時任三郎中井貴一たちが年相応の顔になったのに。
柳沢慎吾だけが変わらない。
 
もっと言うと、その存在感が変わらない。
上っ面だけの軽い人間のようでいて、
そういう人間ならではの八方塞がりな辛さも体現しているというような。
ニッチなポジションを見つけたから生き残れたというのもあるんだろうけど、
老舗のラーメン屋が何十年も同じ味のようで季節ごとに味を微調整しているという、
そういう苦労もあるのだろう。
いや、難しく考えず自然に振舞っていたらこうなったのか。
柳沢慎吾という人へのインタビューって読んだことない。雑誌で見かけたことがない。
ここ数年、なんかとても気になっている。
 
「あばよ!」の一言で芸能界を渡ってきたというなるのか。
「生涯イチあばよ」とでもいうか。
一生食える芸、一生食えるネタがあるというのは芸能人にとってとてもうらやましいことだろう。
ただのオヤジギャグではない。
お世辞にもカッコイイとは言えない三枚目が、二枚目を気取って言う「あばよ!」
そのおかしさ、もの悲しさ、逆説的なかっこよさ。
あの決めゼリフが最初に出たのは『ねるとん』だったか。いい時代だった。
ひとりで甲子園とか警視庁とか『ふぞろいの林檎たち』をやるのも面白かったな。
 
ふぞろいの林檎たち』もまた見返したいな。BSでやらないかな。
柳沢慎吾は大学を卒業して一度はサラリーマンになるものの、実家のラーメン屋を継ぐ。
あれが生涯の当たり役か。そういうのを呼び寄せる才能があるんだろうな。

眼球の裏側

仕事も落ち着いてきて、昨日は午後休。
床屋へ。こんな話を聞いた。
 
マスターは8年前に目の手術をしている。
目の裏側の部分を衝撃で損傷、
眼球がレンズとなって像を結ぶ焦点のところなのでぼやけてしまう。
しかも片目だけ。これでは商売にならないと思い切って手術を受けることにした。
予備的な手術が2回あったのだろうか、都合3回。
 
麻酔はもちろん眼球に対して行う。
「針が目の前に近づいてくるんですよ。あんな怖いものは無いね。
 だけど2回目には慣れたかな。
 3回目の本格的な手術のときには裏まで突き抜けたんじゃないかってぐらい痛かった」
 
主治医の先生曰く、手術よりもそのあとが大変ですよと。
まさか、とマスターは話半分に聞いていた。
「体力が戻るまでベッドで寝ててリハビリするだけでしょ?
 あたしゃそう思ってたね」
 
麻酔が切れて目が覚めるとおかしな体勢になっている。
そして言われる。
「これから3日間、足のつま先をずっと見つめていてください。
 目をそらしたり、上を向いたらいけませんよ」
 
目の裏側の手術をした箇所に組織を修復するためのガスを入れていて、
横を向いたりすると空気より軽いのでガスが漏れてしまう。
だからずっと俯いていないといけない。
夜も専用の枕と寝具で体育座りのような姿勢になって寝る。
トイレに行くときもずっと下を向いたまま。
 
僕もこれまでいろんな刑罰や拷問について書かれたのを読んできたけど、
これより辛いものは無いんじゃないかと思った。
とにかく下を向いたまま頭を動かしてはいけない。
どんなに首が痛くなろうと。
 
マスターはどう乗り切ったか?
「あたしゃね、若い頃、山やってたでしょ?
 ビバークって言うんだけど、冬山で訓練するんだよね。
 雪の中に人一人うずくまれるだけの穴を掘って、その中で一晩過ごす。
 凍傷にならないように手足の指を動かしながら。
 あれだと思いながら過ごしたね」
 
マスターは息子さんの iPod に音楽を入れてもらって、
それを聞きながら3日間寝ないでうずくまって過ごしたのだという。
「私も長いこといろんな患者さんを診てきたけど、
 こんなことできたのあなたが初めてですよ、と先生に驚かれましたね」
 
世の中にはいろんな病気があるし、いろんな治療法があるし、
それに対するいろんな向き合い方がある。
人間どんな時に過去の経験が活きるかわからない。

その後

少し落ち着いてきた、というか慣れてきたかな、
という雰囲気が国内では先週末ぐらいまであったと思う。
一方ではアメリカを中心に感染者は激増していた。
今週に入って東京オリンピックの延期、東京都知事がロックダウンの可能性を示唆、
土日の不要不急の外出の自粛要請、
その後都内の感染者が急増となってここ数日でガラッと変わってしまった。
 
水曜の夜から不安に駆られた人たちがスーパーに駆け込んで買い占め。
昨日のネットの記事のいくつかを見ると煽りなのか
棚が空っぽになっているとか、外に行列ができて入れないとか。
実際どうなんだろう? 昨日の夕方、オフィスのある飯田市のビルの成城石井に入ると
全然混雑はなくいつも通りで、野菜も潤沢な品ぞろえではなかったがいくつか売れ残りがあった。
光が丘に帰ると LIVIN やイオンがどうなってるのかよくわからなかったので
念のためトマトやそら豆を買って帰った。
仕事で遅くなって21時ぐらいに駅に着いてイオンに入ると野菜の大半が売り切れ。
普段使わない食材なのかパプリカの赤や黄色が目立った。
果物はそこそこあった。
けっこうなくなってるなあと思うが、この時間だといつものことかもしれない。
生鮮食料品が売れ残って次の日に持ち越しになってもスーパー側としても困るし。
 
恥ずかしながら昨日の朝、スーパーから米がなくなっていると聞いて
慌ててビルの向かいの青森県のアンテナショップにオープンと同時に入って
青天の霹靂 5kg の最後の1袋と、2kg が3袋残っているうちの1袋を買った。
レジに並んでいると後から来た人が青天の霹靂の 5kg を買いたいけど在庫はないのかと問い合わせを。
店頭にあるだけですと耳にして、その一瞬、良かった、勝った、と思う。
だけど後ろめたい気持ちはあって、
自分は米を買い占めに来たのではない、青森の食べ物を買いに来ただけですよと
リンゴのカレールー、スタミナ源たれプレミアム、十和田のバラ焼うどん2食入りのパックなどをカゴへ。
合計 7kg の米を担いで地下鉄に乗ることはできず、送ってもらうことにした。
 
常駐先の顧客はこれまで一斉休校の影響で小さな子供のいる社員に対して
リモートワークを推奨していたのが昨日になってバタバタと急に全社員へと適用。
PJの担当の方に聞くとその課では来週から原則全員リモートワークにして
契約社員派遣社員にも自宅で利用するノートPCを配布したと。
昨日の打ち合わせもこれまでアナログに対面だったのが急遽テレビ会議となり、
うまくつながらない、どうしてだろうと四苦八苦した。
 
土日休業する店舗も出てきた。
先ほど見たら、DiskUnion のサイトでは土日休業と。
流れは加速する。なし崩し的に来週の後半にはロックダウンとなるか。
パリのように外出許可証が必須になるとか。
感染者の数、その伸び率ではなく、世の中の雰囲気としてそこに向かってるように感じられる。
 
今日の朝、いつもより大江戸線が空いていた。
東中野中野坂上まで空席があった。
こんなの初めてだな。
 
4日の日に飲み会を企画していたが、どうするか。
店側はこのところ、こんなご時世だからか毎日満席だという。
開催はするけど人数は減るか。
その4日の午前中に父の墓参りに行くつもりだったが、明日にしようかと考える。
行けるうちに行っておくかと。
 

人生の経年劣化

特に家事をするときにそうなのだが、
何かをするときに手元を見ないということで妻にきちんとするように言われることがよくある。
例えば冷蔵庫にプラスチックの箱に入った野菜をしまうとき、
ちゃんと両側から圧着して密閉しなければいけないのに中途半端なまま放り込んで
次の日その野菜がしなっとなっている。
きちんと閉めたかどうか確認しない。
 
それが閉まったかどうかそのものではなく、自分は閉めるという行為をしたというだけで満足してしまう。
洗い物も一緒で、汚れが落ちたか残ってないかではなく、
自分は洗いものという行為をした、スポンジと洗剤を使って手を動かした、以上終わり。
なので冷蔵庫のドアも閉まってないことが多い。3回に1回ぐらい開きっぱなし。
無意識のうちにやることはたいがいそう。
 
世の中の家事を手伝う男性の多くがそうなんじゃないかと思う。
手伝ったかどうかが大事で、結果そのものはあまり重要ではない。
かつ、洗い方が雑で汚れが多少残ったままとなってもあまり気にしない。
丁寧に時間をかけてやろうという気持ちになることは、よほど余裕のある時ぐらい。
手伝うではなく、分担しているのだと捉え直したところで雑は雑。
三つ子の魂百までも。
夫が家事と称して食い散らかしているのを拾ってちゃんとしているのはいつも妻ということになる。
 
結局、自分の見たいところしか見ないんですよね。
興味のわかないところは見ない。
それが許されるのはなんと贅沢なことか。
 
僕はそれが特にひどいので、妻には車の運転はやめた方がいいと何度も言われた。
結婚後ペーパードライバー教習も受けてしばらく運転を再開してみたが、危険すぎると。
その余裕がないというのもあるけど、とにかく周りの標識を見ない。
サイドミラーで後ろから来る車を見たりもしない。
前しか見ない。よくこれで事故を起こさなかったな、と今でもゾッとする。
 
四捨五入するとアラフィフの領域となり、
気を付けるということがめんどくさくなっている。
小さい頃からそれほど注意深くはなかったと思う。
だけど頭の良さでカバーしていた。
しかし今は頭を使うということが億劫になってしまっている。
気が付くとボケーっと停止している。
 
人生の経年劣化がはなはだしい。
しかもそこに危機感を感じない。
これが老化か……、なんて他人事のように思ってしまう。
これではいけないと頭の片隅では思いつつ、今日も惰性で一日を過ごしてしまう。

県境

23日、小池百合子東京都知事が首都の封鎖はありえる、と発言。
生活に必要な人・物の流通以外は周りの県からの流入を遮断する。
東京で爆発的に感染者が増えた場合、近隣の県に広がらないようにするため。
 
サラリーマンの悲しいサガで、
ギリギリ東京都内に住んでいる僕はそれでも都心に通勤できてしまうのか……、と考えてしまう。
千葉や埼玉、神奈川に住んでいる人だけがリモートワークで、
というわけにはいかなくて全員がリモートワークとなるのか。会社によって対応はまちまちか。
そもそも社会全体にあれこれ規制がかかってしまう。
 
歩いて5分、大通りに出て北に1ブロック歩くと次の交差点から埼玉県和光市となる。
信号付近の標識にその境目が示されている。
ここに目には見えない国境ができるのだな。
またいではいけない。入ってはならない。
でも実際、そういった境目の全てに警察や自衛隊を配置するわけにはいかないので
いくらでも入ってこれるんだろうな。どうなんだろう。
埼玉県の子供たちの間で、東京都の範囲にちょっとだけ潜入して戻ってくる
という遊びがはやるんじゃないか。僕ならやる。
(そして戻ってきた男の子は「うつったうつった」とはやし立てられる)
 
境目に立っている家なんてのもあるんだろうな。
昨晩Twitterを見ていた妻が、今話題になっていると見せてくれたのが
西武池袋線秋津駅は東京都東村山市清瀬市、埼玉県所沢市にまたがっていると。
ややこしいことになっている。こういう場合どうするのか。
 
以前熊本に帰省したときに杖立温泉に行った。
熊本県大分県の県境をまたがっている温泉旅館があったな。
それで言ったら富士山はどうなるのか。
山梨県の人はここまでしか登ってはいけませんとなるのか。
 
ゴールデンウィークもいつもなら熊本に帰るのが、今回は見通し立たず。
いや、飛行機は安いんだろうけど。
何が起こるかわからずで。
熊本に行ったはいいが、東京に戻れない、ということもなきにしもあらず。
その場合みみたがかわいそうだなあとまずは猫のことを考える……

『100日後に死ぬワニ』

『100日後に死ぬワニ』が完結したとして今、話題になっている。
1日1話の日めくり形式の4コマ漫画で、
4コマ目の下に「死ぬまであと99日」とカウントダウンされていく。
その名の通り、『宇宙戦艦ヤマト』の「地球滅亡まであと100日」みたいに。
 
オリジナルはTwitterで連載されたんだったか。
「ねとらぼ」にまとめて記事があったので一気に読んだ。
昼に弁当を食べながら10分ぐらいで。
 
今、あちこちの新聞やテレビで話題になっているように
フリーターのワニとその友人たちのなんてことない日常が淡々と綴られている。
オチはなく、ただその日の出来事とわずかばかりの感情の起伏のみ。
何か起きたことというよりも、何も起きなかったこと。
 
最初のうちはその何も起きなさ加減に漫画として違和感を感じるが、
次第に馴染んできてそのペースにこちらが巻き込まれていく。
恋の行方とか将来やりたいことといったモチーフも見えてきて
気が付くと続きが気になっている。
それらも次の日急展開ということもなく、
もじもじしているうちに10話=10日かかってようやく少し進むというような。
その間には惰性で続くだけの毎日。
現実の僕らのもじもじ感を忠実に再現している。
ああ、これはやはり毎日1話ずつリアルタイムに読むべきだったな、と後悔した。
後追いでストーリーを一気に知ることは簡単だ。
この進まない感じを共有することこそが大事だった。
 
後追いでもかなり切ない気持ちになった。
でもこれ、フォーマットというか語り方の勝利だな。
コロンブスの卵的に新しい型を見つけて、とことん磨き上げたということ。
最近だとM-1で評価されたミルクボーイやペコパの「新しい」漫才。ありそうでなかった。
少し前だと『電車男』もそう。後から出てきた二番煎じは圧倒的につまらない。
 
……と言いつつ、もちろんそれだけではなくて。
ただ単に「死ぬまで残りあと1日」とカウントダウンしていくだけの乱暴な漫画だったら
こんなに話題とならなかっただろう。
ワニやネズミたちといったキャラクターが何の変哲もないようでいてよくできているから
自分や自分の周りの人に重ね合わせることができた。
それらを体現する簡素な描き方もぴったりと合っていた。
たまたまヒットしたヘタウマ漫画ではなく、緻密な計算の上で成り立っていると思う。
 
それにしても。
やっぱハッピーエンドはないんだなあ。