『近畿地方のある場所について』

近畿地方のある場所について』
まだ5月半ばだけど、今年上半期一番面白かった本はこちらになると思う。
 
昨年から通ってる整体の方が怪談・ホラー好きで
腰や背中をもんでもらいながら「なんか面白いのありました?」と話す。
前回、読み終えたからともらったのが
最近話題の『変な家』と『近畿地方のある場所について』
 
『変な家』は、まあぼちぼち。
ホラーというより謎解きですね。
状況の説明してるところまでは面白かったけど、後半は謎解き一直線。
正直、そこそこ。
小説としての面白さは皆無。
版元が飛鳥新社なので『磯野家の謎』に立ち位置が似ていると思う。
 
近畿地方のある場所について』
ある地方という共通点以外に一見互いに無関係そうな怪談話
(雑誌記事、WEBのコメント、原稿前のインタビューなど)
が乱反射してどこに向かうのか皆目見当もつかない。
 
人間何が怖いって、不安定なこと、不安なことが続く、
それがどこに向かうか全くわからずに続くこと、だと思う。
そもそも悪夢というものがそう。
異様なものが突然現れるから怖い、追いかけてくるから怖い、
ではなく、本当に怖い夢は不安な状態のまま何も起きず、
何かが起こりそうなまま、ただふらふらと続くことだと思う。
 
それとあと、怖い話がどう流布するか、どう記録されるのか、
というのをたぶんかなり正確にトレースしたこと。
そこのところ、ほんとこれはうまいなーと感心した。
 
ネタばれ的な話になるけど、
後半4/5に入ってからの真相・核心への肉薄部分をごっそり削ぎ落して、
結局何もわからない、この世は理不尽なものだ、で終わっていたら
これは僕にとって生涯ベスト10の本に入ったと思う。そこが残念。
でも、ホラー好きならば十分面白い。
新耳袋』4巻のあの山の話が好きな人ならば、ぜひ。
 

先週買ったCD #185:2024/05/06-2024/05/12

2024/05/07: www.amazon.co.jp
Anna Prucnal 「Concert 88」 \4800
 
2024/05/09: www.amazon.co.jp
Anna Prucnal 「Historie d'amour」 \2965
 
2024/05/10: tower.jp
Dua Lipa 「Radical Optimism」 \2940
 
2024/05/10: www.amazon.co.jp
Joan Armatrading 「The Key」 \595
 
2024/05/12: BOOKOFF 上野広小路
Sharon Shannon & Alan Connor 「In Galway」 \2090
Soulwax 「Essential」 \1100
 
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Anna Prucnal 「Historie d'amour」
 
Ⅹ(旧:Twitter)でフォローしていた方が最近聞いたというのが目に留まった。
アンナ・プリュクナル。全然知らなかった。
パンクな激情シャンソンを歌ったというので気になり、
中古CDを買ってみようとしたら全然出てこない。
amazon で在庫なしか、あっても1万越え。
(一方で中古レコードだとヤフオクやメルカリでは数百円から売っていた)
 
ようやく、「Concert 88」を5,000円弱で見つけてオーダー。
なんかピンとくるものがあって、どうしても聞いてみたかった。
数日後、もう一度探すと 「Historie d'amour」というベストが3,000円弱で。
もちろんこちらも購入。
どちらも海外の業者だったので届くのに3週間ぐらいかかった。
 
パンクかと言われると、そこまでではない。
激情、熱唱っぽいところはところどころあったが、エキセントリックには感じなかった。
全身全霊感情を込めて歌う、ただそれだけのことだと思う。
曲によっては聞く相手の胸ぐらをつかんで歌う。
 
僕はシャンソンというジャンルのことはほとんど何も知らない。
アンナ・プリュクナルがどれぐらい正統なのか、どれぐらい異端なのか、全然見当がつかない。
例えば、パトリシア・カースやミレーヌ・ファルメールは世代的にだいぶ下か。
彼女たちの歌うポップだったりジャジーだったりするシャンソンとは違って、
もっと土着的なシャンソンというか、日本じゃないのに昭和歌謡のようなシャンソン
どちらが好きかと聞かれたら、迷わずアンナ・プリュクナルと答える。
確かにこの人は、力業で魂に訴えかけてくるようなところがある。
歌う側に必然性があるから、聞く側にも必然性が生まれてくる。
そんなタイプの歌い手だ。
僕個人としては静かに歌う曲の方に魅力を感じる。
誤解を恐れずに言えば、可憐でかわいらしい、とさえ思う。
 
しかし、それがどういう必然性なのかはわからない。
元々女優としてキャリアをスタートさせているので、この歌もまた演技なのかもしれない。
1940年、ポーランドワルシャワに生まれる。
東欧の映画に何本か出演した後で1970年代初めに西側へ。
びっくりしたんだけど、ドゥシャン・マカヴェイエフ監督の『スウィート・ムーヴィー』に出てたんですね。
うろ覚えなんだけど、どの役なんだろ。
冒頭の水兵服姿か最後にチョコレートまみれになった方か。
 
新宿の TSUTAYA でビデオを借りて見たんだったと思う。
(いや、国立のビデオマーケットだったか)
もう一度見てみたいが、叶わないか。
お下劣でシニカルで、この世の良識的なものすべてに冷笑をくれる。
あれ以上の怪作、見たことがない。
いつか DVD にならないだろうか。
 
他、フェデリコ・フェリーニ監督の『女の都』にも出ていたようだ。
残念ながらこちらは見ていない。
 
「Concert 88」はその名の通り、88年のコンサート。
激しく歌う顔が大写しになったジャケット。
「Historie d'amour」は愛の歴史、という意味か。
ベストアルバムと思われる。
ブックレットを参照すると80年代から90年代の曲を集めているようだ。
フランス語ということもあって、曲のことはよくわからない。
最後の19曲目が『カサブランカ』で有名になった ”As Time Goes By
だというのが、タイトルが英語だったからわかったぐらい。
 
1940年生まれということは今年84歳になるのか。
映画、音楽ともに00年代まで活動を続けたようだ。

身辺雑記:05/06-05/12

05/06(月)
 
7時前起き。
縄跳び、クッション腹筋、エアロバイク。
コーヒー、レモン酢。
弁当は鯖を焼く。
オードリー、虎に翼。こころ旅は昨年秋の再放送で青森。
引き続き、別院コンテンツ。
 
9時半に家を出る。10時過ぎには店に着いた。
11時、整体の方が店を見に来てくれた。
読み終えた本と差し入れのスタバのキッシュを頂く。
 
11時半、駅横のとんこつラーメンの店へ。
全部乗せにして替え玉。
 
在庫登録や値札スリップの作成など。
連休最終日、曇りで風が強く、人通りが少ない。
店のお客さんも少ない。
15時を過ぎて小雨。一足先に家に帰る。
帰りの副都心線の中で眠くて仕方がない。
新宿三丁目中野坂上で乗り換えて帰る。
 
17時、こころ旅クラシック。青森市
18時、別院コンテンツをアップ。
夜はスパゲティミートソースとサラダ。
酒場放浪記、月曜から夜ふかし
23時過ぎに寝る。
 
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05/07(火)
 
7時前起き。小雨。
クッション腹筋、エアロバイク。
コーヒー、レモン酢。
妻の弁当はソーセージを焼くなど。
オードリー、虎に翼。
こころ旅は昨年秋の再放送で青森。
 
妻が風呂に入ろうとしてシャワーのお湯が出ないという。
確かにここ数日お湯が水になったりしていた。
東京ガスに電話してきてもらう。
午後13時半。
見てもらうと経年劣化で水漏れして配線が、という。
写真を見せてもらうとあちこち錆びていて、
むしろここまで持ったのがすごいという話に。
新築の時からだから17年ぐらい使ったのでは。
給湯器は交換。35万はするというが致し方なし。
最短で金曜に工事。
 
仕事は資料を読んで内部の打ち合わせひとつのみ。
半ばゴールデンウィークの延長のような。
昼はざるそば。
小雨が降ったりやんだり。
LIVIN に買い物。
 
17時にこころ旅。
風呂が使えずで歩いて近くの極楽湯へ。
大学生なのか、若者が案外多い。
リニューアル後は最近の世の中の流れでサウナ重視。
その分、寝湯エリアがなくなって僕としてはうれしくない。
苦手なのでサウナも長居できない。
ササッと出て終わり。
 
家に帰って缶チューハイ。チャーシュー切り落としをツマミに。
録画した呑み鉄本線を見る。
新日本風土記は再放送で池上線。
妻も店から戻ってきて極楽湯へ。
出てくるのを待ってホットドッグをつくる。
鑑定団を見る。
23時過ぎに寝た。
 
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05/08(水)
 
7時前起き。
縄跳び。クッション腹筋、エアロバイク。
オードリー、虎に翼、こころ旅。
コーヒー。
 
午前中は社内研修だが、
時間があったのでお客さん側の google drive を使うためのプロキシの設定をしていたら
gmail や zoom がつながらなくなった。
慌てて元に戻そうとするもうまくいかず。
そもそもインターネットに接続できない。
とりあえず研修は携帯のみで参加。気もそぞろで何も頭に入らず。
後輩に協力してもらい、研修が終わるころ、ようやくネットにつながった。
 
肌寒く、昼はうどん。
小雨が降ったり、晴れて日差しが出たりを繰り返す。
 
こころ旅は昨年秋の再放送で青森。
極楽湯に入りに行く。サウナ飯フェア。
夜は食堂で、とも一瞬考えたが、雨が止んでいたのでまっすぐ帰ることにした。
ボルヘスの続きを読む。
夜は妻の帰るのを待って IKEA のホットドッグ。
ぼっちキャンプを見て寝る。
 
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05/09(木)
 
7時前起き。
縄跳び。クッション腹筋、エアロバイク。
オードリー、虎に翼、こころ旅。
コーヒー。
洗濯物を干して出社。
11時半に着いて新しいPJの後輩と社食へ。今日もカレー。
 
午後、お客様が来社での打ち合わせ。
基幹システム再構築の説明を聞く。
17時過ぎに会社を出る。
座れたのでそのまま有楽町線で帰ることにした。
ボルヘス『エル・アレフ』の続きを読む。
 
成増で下りる。夕暮れ。歩いて帰る。
BIRDoPに寄りたくなるが、我慢する。
最近できたベルクに入ってみる。
広くて案外品ぞろえがいい。
最近探していたタバスコ入りのケチャップ、12度の焼酎があった。
19時前。総菜がことごとく2割引きか半額。
また来ようと思う。
 
今日も極楽湯
あと2分で始まるとあったのでロウリュのサウナに入ってみる。
熱波師がタオルを振り回すのかと思いきや、機械が風を送るというものだった。
それがまた熱すぎて、すぐ出てしまった。
周りの人はすごいな。なぜ耐えられるのだろう。
食堂へ。ハイボールを飲みながら妻が出てくるのを待つ。
先日整体でもらった『変な家』を読み始める。
家の見取り図から怪しいところを読み取る。
新しい発想で面白い。
サウナ飯フェアでニラたっぷりのスタミナ丼や旨辛焼きそばを食べる。
 
帰ってきて、華大の家飲み、ケンコバのビジホ飲みを見る。
僕としては2回目はないな。
ベストヒットUSAを見る。「Lose Control」がついに一位。
 
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05/10(金)
 
7時前起き。
縄跳び、クッション腹筋、エアロバイク。
オードリー、虎に翼、こころ旅。
コーヒー。
午前休で整体。洗濯物を干して家を出る。
もらった『変な家』を読み始めた、という話から、どこに住むといいかという話に。
自由が丘に店を持ってから、やはり自由が丘を中心とするエリアがいい、となる。
 
終わって、新宿駅まで歩いてイマサ。
メガカレーが復活したというので食べる。
大人のお子様ランチ。嬉しいが、食べ過ぎた。
帰ってきてクリーニング屋とやまや。
 
日曜の大同窓会に誰か行かない? という連絡が来て、僕も行くことにした。
申込は締め切った後だったので事務局の方に電話した。
 
給湯器の入れ替え工事。問題なく終わる。
前のは中に水が溜まっていたと聞いていたが、
新しいのは中の水を抜いて地面に流すホースがついていた。
 
午後は仕事。昨日の打ち合わせを受けて。
しかしもうだいぶ一週間が終わった気になっている。
後輩の作業内容を確認して指示を出して終わりにする。
こころ旅。青森県、終わり。
 
ボルヘス『エル・アレフ』を読み終える。
ボルヘスは何年ぶりだろうか。池袋LIBROに通い詰めていた時期を思い出した。
『変な家』も読み終える。
謎ときとしては面白いが、小説としては今一つ。
ただずっと謎解きをしているだけであっけなく終わる。
版元が飛鳥新社なんですよね。『磯野家の謎』に近いものを感じた。
 
風呂を沸かして入る。入浴剤は入れず、お湯を味わう。
妻が帰ってくるのを待って IKEA のホットドッグ。
ツマミになる話。
おんな酒場放浪記を見るも、飲みすぎて寝落ち。
 
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05/11(土)
 
7時起き。縄跳び、クッション腹筋、エアロバイク。
オードリー。コーヒー。
8時半に家を出てバスに乗って吉祥寺。
近畿地方のある場所について』を読み始める。
迎えに来てもらい、叔父の家でPCのセットアップ。
Wi-Fiやプリンタなど。すぐ終わった。
昼をごちそうになる。エビフライとドライカレー。
自由が丘の店まで送ってもらった。
 
在庫登録やダイソーへの買い出し。
接客。次のイベントの相談を後ろで聞く。
18時に店を閉めて出る。
レトルト専門店の「NISHIKIYA KITCHEN」に初めて入ってみて
たくさん買ってしまった。
車で帰ってくる。新プロジェクトⅩで明石海峡大橋
買ってきたレトルトのうち、牛筋カレーを食べる。
想像以上においしかった。
風呂を沸かして入る。
お笑い向上委員会を見て寝る。ヤーレンズなど。
 
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05/12(日)
 
青高同窓会総会へ。
7時起き。8時には家を出る。
近畿地方のある場所について』の続きを少し読む。
9時には着いた。不忍池アメ横をぶらぶらする。
母の日なので電話。
ブックオフを覗く。
 
会場は精養軒。
同期と落ち合って参加。
校歌斉唱、祝辞、講演。
懇親会。精養軒のカレーがうまい。田酒も飲んだ。
14時半には終わってアメ横の居酒屋。
16時から神輿が通った。
19時半まで延々飲んで帰ってきた。
風呂を沸かし、中川家のコントを見て寝る。
酔っぱらいすぎた。

第46回東京青高同窓会総会・懇親会

東京青森高校同窓会の総会・懇親会へ。
ゴールデンウィーク明けの日曜が恒例。
場所はいつも通りの上野精養軒。
 
僕ら43回生が幹事の学年として参加したのが2018年。
翌年一つ下の学年が幹事となって開催するも、
その翌年からコロナ禍に。
2020年は2つ下の代が準備を進めつつも一カ月半前に中止が決まったという。
そして2021年、2022年はオンラインのみ。
2023年はオンラインとリアルのハイブリッド、ただし懇親会なし。
ようやく今年2024年になってリアル開催、懇親会ありに戻った。
幹事の学年は49回生。途中空いた学年が待つ、ということはなかったようだ。
 
8時過ぎに家を出て9時には上野に着く。
不忍池を見に行くと行列ができている。
なんだろうと思って見に行くと動物園の入園待ちだった。
蓮の敷き詰められた池に浮かんだ参道を行く。
たこ焼や牛串などの屋台が並んでいる。
朝から生ビールが飲めそうだが、我慢する。
神社にお参りする。
妻が LINE のメッセージで、「イラン人を見かけたらテレホンカードを買ってきて」という。
 
アメ横を歩く。
かつての問屋街の面影は減って、もはやアジアの屋台ですね。
客層もインバウンドで。
この辺りがいわゆる「宝島ロード」なのだろうかと思いながら歩く。
この時間からもパチンコ屋に大勢並んでいる。
 
母の日だったと母に電話する。
上野は新緑がきれいでしょう、という話になる。
 
ブックオフを少し覗いて、公園に戻って精養軒。
同期2人と落ち合う。
周りは大先輩たちばかり。
卒業して30年ぐらいではまだまだひよっこ
 
校歌を歌う。
大江戸線の中でどういうメロディーだっけ? といのが全く思い出せなかったのが、
映し出された歌詞を見たらすぐ思い出した。
祝辞。
今は1学年240人、40人で6クラスと聞いて会場中からため息が。
僕らの代は1学年450人、45人で10クラスだった。
もっと前は50人で10クラスだったという。
今、青森県知事も青森市長も高校の卒業生で前野の市長も、といった話も。
同窓会総会としては嫌でも盛り上がる。
49回生による講演は英語コーチの方だった。
NHK青森市局のキャスターでもあったという。
 
懇親会。
精養軒のカレーを食べる。これはうまい。
お代わりしたくなるも、すぐなくなってしまった。
シーフードマリネや空揚げなどを食べながらひたすら田酒を飲んだ。
周りの学年の方たちとも少し話す。
青熊書店のショップカードも渡す。
いつも通りねぶたの演舞で締め。あっという間に終わってしまった。
 
アメ横に移動して、一つ外れた通りの居酒屋に入って飲む。
もう一人合流する。
外の席で飲んでいたら、16時になったら中の席に移動してほしいという。
神輿を担ぐ日だった。
法被を着て威勢よく担ぐ。両腕に入れ墨をしている人も普通にいる。
近寄って写真を撮ろうとしたらかなり殺気立っていた。
喧嘩神輿なんだな。
その後、女性が担ぎ手の神輿なども通った。
 
明るいうちに帰るか、と言っていたのが気が付いたら19時半。
向かいのスカジャンやアロハシャツを売る店が
まぶしいぐらいに照明をつけていたからわからなかった。
14時半から延々5時間もいて、同期ならではのどうでもいい話を。
楽しいひとときだった。
 
大江戸線に乗って帰ってくる。
飲みすぎて、酔っぱらいすぎて、風呂を沸かして入って、
中川家のコントを見てすぐ寝た。
 

ゴールデンウィーク延長戦

ゴールデンウィークはこの日曜までと思うことにする。
新しいPJが始まったが、火曜から金曜までは慣らし運転。
給湯器が壊れて火曜から木曜まで
毎晩近くの極楽湯に行っていたのもそんな気分を助長した。
 
昨晩、飲んでてこたつで寝落ち。
午前4時に目を覚ました。
そういう時はだいたい二日酔いになる。
 
7時起き。
オードリーを見て、妻の弁当を作る。
シーフードチャーハン。
 
先週に引き続き、三鷹の叔父さんの家で新しく買ったPCのセットアップ。
8時半にバスに乗って吉祥寺へ。
昨晩は『変な家』を読み終え、
今日は『近畿地方の有る場所について』を読み始める。
これは面白い。自由が丘の店に仕入れたい。
 
総武線に乗って三鷹。晴れ。
早く着いてペデストリアンデッキをブラブラする。
10時前に叔父が駅前に迎えに来る。
家に着いてさっそくセットアップ開始。
PCを Wi-Fi につないで、プリンタにつないで、
Microsoftアカウントを作成。
(前のPCで使っていたのがわからずとなったので作成したが、
 あるあるで、作成後にメモが見つかった)
よく使うサイトのショートカットをデスクトップに置くなど。
ウイルス対策ソフトと年賀状ソフトは
PCデポの方で入れてくれていた。
 
1時間ほどでささっと終わって昼食をごちそうになる。
ドライカレーとエビフライ。
「おかわりあるよ」と言われて思わず食べてしまった。
食べ終えて自由が丘の店まで車で送ってもらう。
 
在庫登録。
何人か接客。
青森や熊本に縁のある方、犬と猫を飼っている方。
先日の芥川龍之介『桃太郎』のイベント、第二弾をやりませんかという相談が妻のところへ。
店の中で開催だと場所代がかからないが、同じことを繰り返しても意味がない。
ステップアップするならばその分いろいろとやることは増える。
 
夕方、妻に頼まれてダイソーに買いに行く。
店で売っていたこぎん刺しのミニポシェットを自分用に買う。
18時に店を閉める。
近くのレトルトカレー専門店、前から気になっていたがようやく4か月目の今入ってみた。
ボンカレーとかハチカレーとか全国のレトルトカレーを集めた店かと思っていたが、違った。
「NISHIKIYA KITCHEN」というブランドの店だった。
カレーだけではなくスープやパスタソースも扱っていた。
どれもおいしそう。1個1,000円ぐらいするのかと思いきや、300円台からある。
牛筋カレーや豊島区の小学校のカレー、春カレー(タケノコ、海老、ココナッツ)などを買う。
八幡屋礒五郎」のオリジナルミックスの七味も。
 
妻の運転する車で帰る。
新プロジェクトⅩが明石海峡大橋
夜、妻は叔母さんからもらったドライカレーとエビフライ。
僕は「NISHIKIYA KITCHEN」の牛筋カレー。
これ、相当うまいな。想像以上だった。
きらきらアフロの録画を見ながら食べた。
 
風呂を沸かして入る。
新しくなって2日目。お湯が柔らかいように思う。

先週買ったCD #184:2024/04/29-2024/05/05

2024/04/29: www.amazon.co.jp
Bunny Wailer 「Blackheart Man」 \684
 
2024/04/30: BOOKOFF 埼玉三郷店
Rufus & Chaka Kahn 「Masterjam」 \693
The Deer Tracks 「Eggegrund & Aurora」 \330
Jimi Hendrix 「West Coast Seattle Boy」 \1430
 
2024/04/30: BOOKOFF 朝霞台駅前店
家入レオ 「LEO」 \330
Robert Wyatt 「Cuckooland」 \792
Ornette Coleman & Primel Time 「Virgin Beauty」 \ 693
 
2024/04/30: www.amazon.co.jp
Jesud Lizard 「Show」 \449
 
2024/05/02: BOOKOFF 吉祥寺駅北口店
Morgan Fisher 「peace in the heart of the city」 \623
Roland Kirk 「Volunteered Slavery」 \792
Peggy Lee 「Beauty & The Beat!」 \990
(V.A.) 「リサとガスパールのクラシック」 \2178
 
2024/05/02: メルカリ
Robert Wyatt 「Theatre Royal Drury Lane」 \1480
 
2024/05/02: ヤフオク
Robert Wyatt 「His Greatest Misses」 \1100
 
2024/05/03: DiskUnion 新宿ジャズ館
Art Blakey & Jazz Messengers 「Night In Tunisia」 \980
 
2024/05/04: BOOKOFF 自由が丘駅前店
kainalu 「lotus gate」 \330
 
2024/05/04: 青熊書店
Art Blakey 「The Jazz Messengers」 \990
 
2024/05/05: diskunion.net
Alpha & Omega 「Everyday Life」 \2150
Alpha & Omega meets Dub Judah 「Almighty Jah」 \3050
 
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Robert Wyatt 「His Greatest Misses」
 
ロックのヴォーカリストというと、僕は真っ先にこの人を思い出す。
坂本龍一の1989年のアルバム「Beauty」に
”We Love You” というストーンズのカバーが収録されているが、
教授は『世界一物悲しい声』に歌ってもらいたいとレコーディングへの参加を懇願したのだという。
 
U2のボノや『ボス』こと、ブルース・スプリングスティーン
彼より巧く歌う人、ステージでカリスマ性を発揮する人はいくらでもいる。
でもやはりこの人なのだ。
機会があったら ”Memories Of You” のカバーを聞いてみてほしい。
(もともとはシングルのB面だが、1993年の「Mid Eighties」といったコンピに収録。
 A面はエルヴィス・コステロの ”Shipbuilding” のカバーだった)
確かにこの声は、世界一物悲しい。
 
60年代、70年代の英ジャズ・ロックの泰斗Soft Machine
初代ドラマー、ヴォーカルとしてデビュー。
初期のアルバムに参加していたが(特に1970年の3作目の ”Moon In June” が素晴らしい)
1971年の4作目を最後に脱退。
(以後、Soft Machine は目まぐるしくメンバーチェンジを繰り返していく。
 そもそも中心人物がデヴィッド・アレン 、ケヴィン・エアーズ、マイク・ラトリッジ、
 カール・ジェンキンス、ジョン・エサリッジなどとその時代ごとに変わるバンドだった)
 
しかし、1972年、パーティーで酔っぱらっての転落事故で下半身不随に。
ドラムの演奏を諦め、ヴォーカルに専念することになり、
多くのミュージシャン仲間に支えられ、1974年「Rock Bottom」で復帰する。
その事故ゆえに物悲しいということではなく、
Soft Machine 時代から独特な詩情と諦念があった。
それと同じく、アヴァンギャルドなポップ感もあった。
 
ゴールデンウィークの30日、武蔵野線IKEA に行った帰りに朝霞台ブックオフに立ち寄る。
そこで2003年の「Cuckooland」の国内盤が安く売られているのを見つけ、購入。
特定のジャンルに縛られない、自由なマインドが静かに咲き誇るような音楽だった。
ああ、もっと聞きたいと思って
ヤフオクで「His Greatest Misses」(2004)というベストアルバムを、
メルカリで「Theatre Royal Drury Lane」(2005)という1974年のライヴアルバムを。
特に後者、1970年代は物悲しさよりもアヴァンギャルドなポップ感の方が勝っていて、
ロックのコンサートとして一聴してすぐわかる名盤だった。
復帰したロバート・ワイアットを皆で盛り立てよう、という意気込みが素直にみなぎっていたのだと思う。
メンツがなんといっても凄い。
ギターに Henry Cow のフレッド・フリスや「Tublar Bells」のマイク・オールドフィールド
ベースに Soft Machine のヒュー・ホッパー、ドラムに Pink Floyd のニック・メイスン。
しかも冒頭の司会がラジオDJジョン・ピールBBC「Peel Session」の。
 
前者も「Nothing Can Stop Us」(1981)や「Shleep」(1997)といった名アルバムから選ばれ、
前述の ”Shipbuilding” ”Memories Of You” などの代表曲をまとめて聞くことができる。
彼はカバーの選曲とアレンジが絶妙で、
モンキーズの ”I'm A Believer” や Chic の ”At Last I Am Free” は彼のオリジナルにしか聞こえない。
(彼はソングライターとしてはかなり寡作であるという)
 
それにしても。
1970年代前半の不慮の事故によって車椅子での生活を余儀なくされた名ドラマーということで
どうしても富樫正彦と重ね合わせてしまう。かなりベタだけど。
どちらも独特な詩情を、孤高の存在感を湛えているが、
その詩情やドラムのスタイルが似ているわけではない。
ロバート・ワイアットは歌に専念したが、富樫正彦は残された腕だけで演奏するスタイルを確立した。
どちらにせよ、ドラマーである以前にミュージシャンとしての、人間としての、強い意志のようなものを感じる。
その導く力に聞き手は魅了されるのだと思う。

先週買ったCD #183:2024/04/22-2024/04/28

 
2024/04/23: tower.jp
Ministry 「Toronto 1986」 (\3190)
タワレコのポイントで。割引3000円。差額190円。
 
2024/04/23: tower.jp
Taylor Swift 「The Tortured Poets Department」 \2750
The Black Crowes 「Happiness Bastards」 \3080
Bob Merley 「Marley The Original Soundtrack」 \1980
Type O Negative 「Bloody Kisses (Deluxe Edition)」 \3790
 
2024/04/24: ヤフオク
(V.A.) 「The Funky 16 Corners」 \880
 
2024/04/24: www.amazon.co.jp
Steve Earle 「Live At The BBC」 \780
 
2024/04/24: DiskUnion 新宿インディ・オルタナティヴロック館
Jane Weaver 「Flock」 \1100
 
2024/04/24: DiskUnion 新宿ラテンブラジル館
Justin Hines and the Dominoes 「Jezebel + Just In Time」 \1050
Wayne Jarrett 「Bubble Up」 \1300
「Kenang Kenangan Vol.2」 \2750
(V.A.)(V.A. Numero) 「Numero 36 Cult Cargo: Salsa Boricua De Chicago」 \3520
Meaningful Stone 「A Called From My Dream」 \3575
 
2024/04/24: DiskUnion 新宿中古センター
Johnny Thunders 「Que Sera, Sera Resurrected」 \4650
Charls Mingus 「Tonight At Noon」 \880
 
2024/04/24: DiskUnion 神保町店
Charls Mingus 「Pithecanthropus Erectus」 \680
 
2024/04/25: diskunion.net
Public Enemy 「Revolutionary Tour 2003」 \4785
Cyne 「Cyne (Collection 1999 - 2003)」 \480
S.Y.P.H. 「S.Y.P.H」 \1300
 
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Public Enemy 「Revolutionary Tour 2003」
 
アナログレコードの人気の高まりとともに
ここ数年ですっかり定着した感のある『Record Store Day』
その名の通り、レコード屋:レコードをつくる人、売る人の祝祭日というか。
アメリカで始まったのが日本にも広まった。
4月の第3土曜日と、11月のブラックフライデーの年2回、
『Record Store Day』用に限定生産された特別なシングルやアルバムを店頭発売する。
過去のアルバムをレコードで再発という場合もあるけど、
未発表音源を蔵出しということも多い。
なので、熱心なファンは何とか入手しようと店に向かうことになる。
もしかしたら前の晩から並ぶという人もいるのかもしれない。
 
僕はレコードには手を出さないようにしているので
(もはや家の中に置くスペースはないし、破産する)
この日にレアな 7inch シングルを買いあさるということはないのだが、
蔵出し音源を CD でも出すことがあって、
もちろんそちらも限定盤ということもあってそこを狙いに行くことになる。
過去入手したのが、
Tears For Fears 「Live at Massey Hall」や
The 1975 「Live With The BBC Philharmonic Orchestra」
 
後者は本当に店に買いに行った。昨年の、4月第3土曜日。
DiskUnion ならあるんじゃないかと吉祥寺から新宿各店を回ってどこも在庫なし。
諦めて最後にタワレコに行ったら、あった!
つい浮かれてしまった。
 
今回買ったのは Public Enemy の2003年のライヴ。
以前にも出てたんだけど、そのリマスタリング。曲数も増えている。
20日の土曜に店頭発売開始。
『Record Store Day』の趣旨からして店頭優先となるため、
ネットは1日後、21日の午前0時から取り扱い開始。
僕は DiskUnion のサイトで直前からスタンバって辛くも入手。
オーダー手続きを終えた後には既に販売終了となっていた。
発売開始の時刻を待ってリロードを繰り返すなんて
10年ぐらい前の iPhone の発売日以来かもしれない。
 
届いて iPhone に入れて早速聞く。
Public Enemy というと
2作目「It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back」(1988)や
3作目「Fear of a Black Planet」(1990)
といった初期のアルバム、あるいは
スパイク・リー監督の『Do The Right Thing』(1989)で使われた
”Fight The Power” のイメージがあるので
正直僕は2000年代の Public Enemy ってどんなだったっけ? と。
 
全然現役でした。
というか、ここがピークと言われたら疑わずに信じてしまう。
Public Enemy がどんなふうにライヴをやっていたのかも実はよく知らず。
チャックDとフレイヴァ―・フレイヴの2MCと
ターミネーターⅩとプロフェッサー・グリフは、えーと、DJだっけ?
うろ覚えで聴き始めたら横っ面ひっぱたかれた。
ターンテーブルがいるのは当然として、
ドラム、ベース、ギターは生音。しかもずっしりと重たい。
機関銃のように言葉を乗せていくのでリズム重視で隙間が多い。
ヘヴィ・ロックのひとつの究極系ではあるが、メタルではない。
そこに、MCというよりアジテーターのようなチャックDのぶっとい声。
フレイヴァ―・フレイヴも煽りまくる。
完璧にコントロールされたカオス。
これ、生で見ることができたら人生変わるな。
 
”Fight The Power” ”Bring The Noise” といった代表曲に当時のアルバムの曲も。
ジミヘンや Led Zeppelin のカバーを織り交ぜたり、緩急自在で2枚組も飽きさせない。
最後はスライのカバーで ”Thank You” というところが、
自分たちはソウル・ミュージックの系譜の最先端なのだと主張しているかのようで、
なんだか胸が熱くなる。
 
ラップのライヴアルバムってなかなかないんですよね。
2PAC とか。De La Soul とか。Boogie Down Productions とか。
その中では現時点でベストの1枚はこれだと思う。