先週買ったCD #20:2021/02/22-2021/02/28

2020/02/22: www.amazon.co.jp
Jello Biafra with The Melvins 「Sieg Howdy!」 \722
 
2021/02/24: diskunion.net
The Birthday Party 「Hee Haw」 \880
 
2021/02/24: TowerReords 光ヶ丘店
Yo La Tengo 「I Can Hear The Heart Beating As One」 \3300
Yo La Tengo 「And Then Nothing Turned Inside Out」 \3300
銀杏BOYZ 「ねえみんな大好きだよ」 \3630
 
2021/02/24: VELVET MOON
Joao Gilberto 「Joao Gilberto en Mexico」 \4880
 
2021/02/24: www.amazon.co.jp
Mosalini / Agri Quintet 「Encuentro」 \1350
 
2021/02/25: www.hmv.co.jp
Urban Dance Squad 「Persona Non Grate」 ¥2488
 
2021/02/25: www.hmv.co.jp
Phoebe SnowPhoebe Snow」 (¥990)
HMVのポイントで
 
2021/02/26: tower.jp
夏木マリ 「13 Cahnsons」 \1980
Yo La Tengo 「ELECTR-O-PURA」 \2750
 
2021/02/27: diskiunion.net
The Lounge Lizards 「The Lounge Lizards」 \1140
 
2021/02/28: diskunion.net
Warzone 「Lower East Side」 \562
 
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Jello Biafra with The Melvins 「Sieg Howdy!」
 
12月に書いた
Jello Biafra with Nomeansno 「The Sky Is Falling And I Want My Mommy」
に引き続き、です。
1970年代サンフランシスコのパンクバンド、Dead Kennedys の元ヴォーカリスト
ジェロ・ビアフラはコラボ上手というか名伯楽というか、
NomeansNo とやったのがよかったので Melvins との2枚を取り寄せ、
Ministry とのユニット LARD の3枚は元々持っていたので聞き直し。
どれもよかった。ガチでかっこよかった。
多彩な楽曲はパンクとハードロックのいいとこ取りの大暴走。
 
後輩たちのバンドに先輩のヴォーカリストが入ってという足し算ではなく、
それぞれの魅力がぶつかりあって掛け算で新しい魅力となっている。
Melvins の重たい音はややもするとカラフルさを失う。
Nomeansno のトリッキーな音は変拍子の先に何もなくなる。
そこにジェロ・ビアフラの上ずった、見るからに(聞くからに?)いたずら好きな声が
バンドをひっかき回して音楽性の引き出しをどんどん開けていく。
ビアフラ自身が曲作りに関わっているというのも大きいのだろう。
 
Ministry が最も劇的に変化しただろうか。
UKダブのマッド・プロフェッサー、エイドリアン・シャーウッドが手掛けた1作目「Twitch」
泣きのメタルギターを導入した2作目「The Land of Rape and Honey」と
評価の高い作品も個人的にはピンとこなかった。
Einsturzende Neubauten や Throbbing Gristle の切り拓いた
暗くてじめじめとした80年代のインダストリアル・ミュージックを
からっとしてフェス向けの90年代型オルタナティヴ・ロックにつないで
金になるものにした功績はあまりにも大きい。
だけどどこか考えすぎなところがあった。
それをジェロ・ビアフラが「お前らもっとバカになれよ」と言ったのかどうかはわからないが、
LARD では吹っ切れた爽快なジャンクサウンドを聞くことができる。
 
この3組の中では Melvins が最も純粋なハードロック寄りか。
街の喧嘩自慢たちがこん棒で殴りあって皆で鼻血ブーとなっている。
この組み合わせの1作目、「Never Breathe What You Can't See」が
眉間に皺を寄せてがっぷり四つに組み合っているのだとしたら
今回の2作目は 「Sieg Howdy!」 はお互いの手の内がわかって
その上でノーガードで殴り合っているかのよう。
Dead Kennedys 時代の代表曲”California Uber Alles”の再録、
ミニストリーのアル・ジュールセンのリミックスと半数が変化球。
なんでもあり感が5割増し。
 
Melvins との3作目、出ないものか。
ジェロ・ビアフラのコラボシリーズ、D.O.A. はまだ聞いてないし、
サンフランシスコのバンドと組んだ「Tumor Circus」も気になる。
ここに来てジェロ・ビアフラが僕の中で台風の目。
 
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Joao Gilberto 「Joao Gilberto en Mexico」
 
BRUTUSの最新号『音楽と酒。響く、聴く、語る、レコードとバーの話。』
買って読んでみたら案の定、欲しくなったものばかり。危険。
リスニングバー、レコードを聴かせるバーというのは海外ではあまり見かけないのだという。
『MARTHA』『DUG』『ブラックホーク』『レッドシューズ』『カフェ・アプレミディ』を筆頭に
出不精の僕は行ったことないけど、人生のどこかで聞いたことのある有名な店ばかり 。
 
『全国23軒の名店主に聞く 店の個性が形作る5枚のレコードとその理由』
というコーナーがあって
01 2021年2月1日最初にかけたい一枚は?
02 店に絶対になければならないお店を象徴する一枚は?
07 長年探し求めているあこがれの一枚は?
といった7つの質問から、5枚を選んでいる。
挙げられたレコードのうち、CDでだけど、
ロックはほぼ全部、中南米系とジャズも半分ぐらいは持っていたか。
ほっとした。でもソウルはまだ全然だった。
 
山下達郎の初期のライヴアルバム『It's A Poppin' Time』は別々の質問で2軒の店が。
原田知世『恋愛小説3~You&Me』は2軒の店が
04 最近手に入れた一枚は?
という質問で挙げていた。
そういうのを見ると欲しくなる。でもギリギリこらえる。
 
ピーター・バラカンの選ぶ32枚など他のページで取り上げられたものも含め、
どうにも我慢できなくなったものを何枚かオーダーした。
夏木マリ 「13 Chansons」
Warzone 「Lower East Side」
Joao Gilberto 「Joao Gilberto en Mexico」
 
このうち、ジョアン・ジルベルトは恥ずかしながら知らなかったアルバム。
初期から晩年まで結構持っていたつもりなのに。つもりに過ぎなかった。
1970年前後、ジョアン・ジルベルトはメキシコで活動していたという。
そういうことも知らなかった。
その1970年に録音された作品となる。
 
アナログ盤は超入手困難で、DiskUnion でも98,000円の価格が。
CDも amazon で在庫切れ。
それがとあるショップのサイトで4,880円。
これは買いだ! 掘り出し物だ! と即オーダー。
しかしその後冷静にあれこれ見ていたら、というかそのショップの解説文にて
「Ela E Carioca」とタイトルとジャケットを変えて再発されていると。
そちらで検索したら中古CDがいくらでもあった……
しかも国内盤がボンバ・レコードから出ていた。
HMV だと550円……
聞きたかったとは言え、オリジナル盤で所有したいというほどのマニアではない。
強引にキャンセルをお願いすることもできただろうけど、
こちらの不手際なので送料を加え5,000円越えを支払うことにする。
 
それが届く。
曲目ぐらいしか書かれていないので詳しいことはわからないが、
音は悪くなかった。
古いCDで音がモコモコと小さいんじゃないかと不安だったが、そんなことはなかった。
じゃあまあいいか。よかった。
ジョアン・ジルベルトがギターを奏でている写真をあしらった
ジャケットもメキシコっぽい、かっこいいものだし。
 
内容も申し分なし。
慎ましくもムーディーなバックが付くものの基本は
ジョアン・ジルベルトとギター、ただそれだけ。
乾いたボサノヴァを爪弾き、歌う。
ヴィニシウス・ヂ・モライスによる「彼女はカリオカ」
ジョアン・ドナートの「かえる」
ビートルズもカバーしていたスタンダード・ナンバー「べサメ・ムーチョ」など。
このかわいらしい枯れ具合、たまらんなぁ。
 
本当はジョアン・ジルベルトの来日公演を見に行くはずだった。
2008年の東京国際フォーラム。チケットも取っていた。
しかし、持病の腰痛が悪化して船旅が難しくなったと。
その当時で77歳。神様に会うことができず、今も残念に思う。
 
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The Lounge Lizards 「The Lounge Lizards」
 
10年ぐらい前にタワレコ限定でリマスター、SHM-CDで再発されたのを
ボヤボヤしているうちに買い逃し、例によって今頃中古で探すという。
オリジナルは1981年。彼らの1作目。
一期一会のメンツによるニューヨークのフェイクジャズ、パンクジャズの名盤。
プロデューサーはなんとテオ・マセロ。
マイルス・デイヴィスの一連の作品を手掛けた。
 
70年代末、サックスのジョン・ルーリー
その弟でピアノのエヴァン・ルーリーを中心に結成。
ジョン・ルーリーはニューヨークのインディー系映画・音楽の顔役の一人というか。
日本ではどちらかというと役者として有名か。
ジム・ジャームッシュの80年代の作品の常連でこの2作品はサントラも手掛けている。
マーティン・スコセッシ監督の『最後の誘惑』や
自身の監督・主演作品に『フィッシング・ウィズ・ジョン』というテレビ番組のシリーズがあって、
親交のあるトム・ウェイツジム・ジャームッシュデニス・ホッパーといったゲストと共に
釣りをしに行く。日本でも劇場公開された。
クールでスタイリッシュ、なのにとぼけたオフビート感があるというのは
ジャームッシュ監督に通じるものがあるかな。
難病により音楽活動は断念、2000年代以後は絵画に専念している。
10年前か、ワタリウム美術館でも個展が開催された。
90年代の初め、コム・デ・ギャルソンのファッションショーに出た時に
ハーモニカを拭きながらランウェイを歩いたのがかっこよかった
という記事をどこかで読んだことがある。
 
ギターのアート・リンゼイは当時、DNAで活動。
チューニングしない12弦ギターをコードを知らずにかきむしる。
音というものに対する感性が鋭すぎて、それでも緊張感ある演奏となる。
The Lounge Lizards は1作目のみ。
ジョン・ルーリーが首にしたとかしなかったとか。
その後は、Ambitious Lovers を経てソロへ。
ブラジル出身ということもあり、
大御所のプロデュースを務めるまでになる。
「beauty」といった坂本龍一のアルバムにも参加している。
 
ドラムのアントン・フィアは feelies などで活動したのち、
80年代は自身のバンド The Golden Palominos を率いる。
ビル・ラズウェル、ピーター・ブレグヴァド、バーニー・ウォーレル、
Tボーン・バーネット、マシュー・スィート、ドン・ディクソンなど
新旧ロックの表から裏まで網羅するかの如く幅広いミュージシャンと共演した。
並行して、Peru Ubu でもドラムを。
デイヴィッド・トーマス、メイヨ・トンプソンら
アメリカの地下ロック界の重鎮たちと互角に渡り合う。
まさに80年代アメリカンロックの裏のハブ。
ビル・ラズウェルと並ぶネットワーカーだった。
 
1作目はまさにニューヨーク・アンダーグラウンドのドリームチーム。
この3人を含む5人が白のYシャツにネクタイをして
ピアノのある小さな部屋でやさぐれて写っているジャケットにノックアウトされる。
音でもう一度やられる。
白眉は1曲目の”Incident On South Street” 
真夜中の雑居ビルの地下室で演奏しているかのような
割とオーソドックスな隙間の多い、素人くさいジャズに
突然鋭角に切り込んでくるアート・リンゼイのギター。
ジャズのイディオムに基づいたフレーズはゼロ。
この切り込む瞬間を聞きたくて何度もプレイバックしてしまう。
このギターソロに匹敵するのは
Gang of Four「Entertainment!」の”At Home He's A Tourist”だけだと思う。
 
アントン・フィアのドラムがロボットのように正確なのが、
演奏を案外しっかりしたものに感じさせる。
ジョン・ルーリーも後のアルバムではフワフワした
アトモスフィア的なソロだけど、ここではまだ普通に演奏しようとしている。
大半の曲をジョン・ルーリーが書いていて、
”Well You Needn't” ”Epistrophy” の2曲が
セロニアス・モンクというところが意外なルーツ。
 
その後様々なメンバーが出入りして、
ジョン・ルーリーのジャズでもロックでもない
幽玄でどこかとぼけてている独特な音楽的ビジョンを実現するユニットへ。
はまるとどのアルバムもいいんだけど、
最終作「Queen of All Ears」がその無国籍的音楽性の頂点を極めてオススメ。
当時タワレコのポップでは King Crimson を引き合いに出していた。
 
この当時の来日公演を渋谷クワトロに見に行った。
大所帯のバンドで音楽的なディレクターはトランペットか誰か別だったな。
お膳立てされた舞台でジョン・ルーリーが吹くという。
どこ吹く風、のようなサックス。
でもそれがファンにはたまらないんだよな。
 
なお、Lounge Lizards とはバーにたむろするジゴロのこと。
 
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Yo La Tengo 「ELECTR-O-PURA」
 
Yo La Tengo とはスペイン語で”I Got It!”のこと。
メジャーリーグのある外野手の決め台詞なんだとか。
 
気が付いたらそこにいて、ひょうひょうとしたまま
アメリカのインディー・ロック・シーンの最重要バンドに上り詰めた感がある。
最高級にプロフェッショナルなアマチュアリズムとでも言うか。
僕が聞いたのはこの1995年の「ELECTR-O-PURA」から。
”Tom Courtenay”と”Blue Line Swinger”という彼らを代表する2大名曲が収録されている。
僕にとっては青春の一枚のひとつ。
学生時代に撮った映画でも勝手に”Tom Courtenay”を使った。
冒頭でロックなバージョンを、ラストでアコースティックなバージョンを。
 
ヴォーカル・ギターのアイラ・カプランとドラムのジョージア・ハブレイは夫婦。
そこにベースのジェイムズ・マクニューが加わるという不動の3人。
トリオ編成のシンプルなロックナンバーを演奏したかと思えば、
キーボード主体の静かな音響系インストナンバーにフェードインしたりと揺れ幅が広い。
それが寄せては返す波のようで心地よい。
ここまで美しいギターノイズを鳴らすバンドはない。
 
当時、同じく Yo La Tengo を気に入った大学の先輩と渋谷クワトロに見に行った。
アイラはマラカスを激しく振りながら登場して、キーボードを弾きながら一人で歌った。
もちろん、”Tom Courtenay”もやった。
以前のアルバムから ”Big Day Coming” もやってたな。
最後の方、客席にリクエストを募った時に
「”Tom Courtenay”もう一回! アコースティックで!」と言いたかったけど、
モジモジしてて言えなかった。
そのときは ”Speeding Motorcycle” となった。
ダニエル・ジョンストンと共演したシングルがあるんですよね。
いいリクエストをしてくれる人がいてよかった。
 
彼らのアルバムにハズレはなく、
一般的には「ELECTR-O-PURA」よりもその次の
「I Can Hear the Heart Beating as One」や
「And Then Nothing Turned Itself Inside-Out」の方が評価が高いか。
さらにその次の「Summer Sun」と合わせて4作品が昨年末紙ジャケで再発された。
「I Can Hear the Heart Beating as One」は
ミニアルバム「Little Honda」に収録された楽曲や
シングル「Autumn Sweater」の Tortoiseケヴィン・シールズらの
ミックス違いを集めたボーナスディスク、
「And Then Nothing Turned Itself Inside-Out」は
日本企画の編集盤「Mishimoshi-Moshi」の楽曲、
ソニック・ブームや竹村延和らのリミックスを含むボーナスディスクが付属していて、
これは買い。
 
「ELECTR-O-PURA」も当時の日本盤とはボーナストラックが異なる。
「Camp EP」のうち、
”thin Blue Line Swinger”と”Can't Seem To Make You Mine”が今回の紙ジャケに、
”Mr. Ameche Plays the Stranger”が当初の日本盤に、
”Tom Courtenay”のアコースティックバージョンが両方に、という。
ファン泣かせ。でもきっと聞くと報われる。
CDの収録時間の都合なんですよね。
僕は本編のあとに「Camp EP」が続くように合体させて iPhone に入れ直した。
 
この紙ジャケ、HMVのサイトで予約したが、発売日になっても一向に入荷せず。
年を越してしまった。
一方でタワレコには在庫があって、なくならないうちにとこちらでオーダーし直した。
タワレコ限定ってことはないみたいだけど。不思議なこともあるものだ。
 
改めて「ELECTR-O-PURA」を聞く。何度も聞く。
ラスト、”Blue Line Swinger” に泣く。
アメリカの雄大な地平線ってこんな感じなんだろうな。
オルタナティヴ・ロック史上最も美しい音楽的地平。
僕らを乗せて Yo La Tengo は夢を見るかのように疾走する。
 

身辺雑記:02/22-02/28

02/22(月)
 
この日休んで4連休。
快晴。昨日に引き続きこの日も最高気温20℃近いのだとか。
7時起き。縄跳び、クッション腹筋、コーヒー。
おちょやん、取り出したジャズのジャケットに「コロンブスレコード」
グレートトラバース3
小説の手直し。
 
終わって昼は石神井公園の辰巳軒へ。
ダウンジャケット無しでも暑い。
Tシャツに短パンで歩いている子供を見かける。
着いたらちょうどオープンの頃だった。
生ビールにアジフライ、串カツ、春巻き。
2杯飲んでカツカレー。
 
持ってきたばばこういちのインタビュー集を読み始める。
ラジオ番組の書き起こし。
事前に何十もの質問を用意しておいて、
ゲストにはその内容を事前に知らせず。
それはなんなのか、なぜなのかといった補足の質問以外に
回答からやりとりを深めることはあえて避け、
次から次に質問を繰り出す。
なるほど、そういう方法論もあるんだな。
あなたにとって青春はいつでしたか? といった質問から初めて、
1970年なので安保について、支持政党についてなど。
三島由紀夫の事件をどう思うか。女優の○○をどう思うか。
面白くて家に帰ってから続きを読む。読み終える。
ソファーに横になって読んでいるうちにうたた寝
 
大森靖子の新作と Indigo Jam Unit『Roots』と
それぞれ初回限定盤の特典DVDを見る。
BRUTUS のリスニングバー特集を読む。
夜は五木の日田焼きそば。今回も麺がフライパンに焦げ付いてしまう。
酒場放浪記は1,000回スペシャル。
逆転人生はアメリカで豆腐を売ったビジネスマン。
この人の話はどこか別の番組で見た気がする。
町中華で飲ろうぜを見る。大島、東大島
明日は休みなので月曜から夜ふかしを見て寝る。
 
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02/23(火)
 
朝ドラがあるので7時起き。
縄跳び、クッション腹筋、コーヒー、グレートトラバース3
燃えるごみを出す。
 
洗濯物を干してドライブへ。
坂戸市聖天宮。台湾の方がなぜかこの地に造られた豪華絢爛なお宮。
周りが田畑というギャップが面白い。
テレビの撮影やコスプレの撮影会でよく使われるとのこと。
 
途中、新座を過ぎてららぽーと富士見の渋滞に巻き込まれる。
看板を見かけたくなったら食べたくなって川越の手前で山田うどんに入ってみる。
ひき肉のあんかけ丼的なものやピリ辛のミニもつ煮丼など。
妻は天ぷらうどん、ミニかき揚げ丼。
どれもおいしい。また食べたいと思った。
というか練馬にもできてほしい。
 
聖天宮を見た後で、まだ腹も減ってないのに
車で少し移動して北坂戸の「龍門」という店で中華。
牛肉のテンメンジャン炒めのランチ。妻はルーローハン。
腹いっぱいになりすぎて夜は
北坂戸のパン屋で買ったピザパンとフィッシュサンドだけにする。
 
北坂戸の町を少し歩く。
これまで縁がなかったし、今後来ることもないだろうな……
西側はURの団地。東側は住宅地の間にスナック・居酒屋。
帰りはららぽーと渋滞を避けて所沢経由。
煎餅屋の工場直売所を見つけて割れ煎餅を買う。
 
明るいうちに、17時前には帰ってこれたか。
風呂を沸かして入る。
 
写真を300枚ぐらい撮って iPhone の空き容量が全くなくなる。
PC にバックアップを取って少しずつ写真を選んでは消して、
と繰り返していくうちに動作が不安定になる。
慌てて facebook とか dropbox とかアプリを消していくうちにもっと怪しいことに。
そのうちに突然落ちて、あとはリンゴループ。
12月にもこの状態になったので慌てず。
強制再起動して立ち上がるのを待つ。
前回はすぐ立ち上がったけど今回はループを繰り返して1時間ぐらいかかった。
前回は音楽ファイルが消えてしまったのが今回は無事。
しかし一時的にアプリを削除しようとしてうまくいかなかったのか 
evernote だけ立ち上がらず。
とりあえず写真を消して evernote 以外は回復。
強制初期化とはならず、まずはほっとする。
 
鑑定団、猫歩きはアイルランド
ぼっちキャンプは奥多摩でバンガローに泊まっていた。
0時過ぎに寝る。
 
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02/24(水)
 
何度かみみたに起こされた。
布団に潜り込んでも噛んでくる。
いけないと思いつつ、二度目にあげて落ち着く。布団に入ってくる。
7時起き。iPhone 立ち上がらないかもと会社携帯のアラームにしていた。
縄跳び、クッション腹筋、コーヒー、グレートトラバース3
この日も晴れ、しかし気温はぐっと下がって最高気温11℃
昨日から風が強い。
 
evernote は依然として立ち上がらず。
削除しても再インストールできず。
再起動するとゾンビのように復活する。
だけどアイコンをクリックしてもうんともすんとも言わず。
アプリがバージョンアップするのを待つしかないか。
なんかそもそもアイコンがおかしい。
問い合わせを行ってみる。
外国の方が担当について、やりとりする。
画面のキャプチャを送ったり、画面操作の録画を送ったり。
 
昼に打ち合わせということもあって早めに LIVIN へ。
タワレコで取り寄せのCDを。
戻ってきたら11時から打ち合わせが入っていた。
12時の打ち合わせは明日にスライド。
蕎麦を茹でて LIVIN のかき揚げとコロッケを乗せて食べる。 
 
13時から打ち合わせ。
終わって妻に意見を聞くとそれはうまくいかないだろうと。
夜、食事をしながらもその話となる。
 
水曜なので18時から勉強会。
19時半に終わってサラダを作る。
ロマネスコという野菜を初めて食べる。
ブロッコリーとカリフラワーの合いの子。
ブロッコリー同様、茹でてみる。
レタス、ほうれん草、冷凍のエビむき身、ゆで卵を作る。
この日は休肝日。
 
朝、妻が土井善晴先生がゲストで出ていた番組が面白かったと
RADIKO で聞いてみる。
evernote の件、やりとりをして午前0時前に寝る。
 
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02/25(木)
 
やはりみみたに起こされる。布団に入ってくる。
7時起き。
縄跳び、クッション腹筋、コーヒー、グレートトラバース3
この日も晴れ、気温は低い。
朝から問い合わせ、資料の確認など。
昼休みに打ち合わせ、その前に蕎麦を茹でて食べる。
ライフに買い物。
 
夕方、前のPJの仕様検討で2時間打ち合わせ。
夜は納豆ご飯、味噌汁、
昨晩のロマネスコブロッコリーの残りでサラダ。
テレビは見ない。
お笑い演芸館も若手特集なのでまあいいかと。
『月の満ち欠け』の続きを読む。
23時過ぎに寝る。
 
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02/26(金)
 
1時過ぎ、みみたが大暴れ。
気が立っていて手が付けられなくなる。
仕方なくスナックをあげるがまたすぐ戻ってきて暴れる。
 
7時起き。
縄跳び、クッション腹筋、コーヒー、グレートトラバース3
始業前に小説の手直し。
 
昼、日清の蕎麦。ライフに買い物。
この日、打ち合わせがなくなった。
前のPJの問い合わせ対応。
 
例のPJのアイデア案の感触を何人かに問い合わせしてみる。
元上司、同期、大学の先輩と同期など。
先輩からは夜、21時過ぎに電話がかかってきて意見を聞く。
マーケティングの専門家なのでいろいろと目からうろこ。
その場でメモをまとめてPJに展開する。
 
夜、疲れ切って何もする気になれず。
夜もインスタントで済ます。
赤いきつねの焼うどん。
缶ビール、缶チューハイ
チコちゃんはなし。
新日本風土記は北陸。
でも先輩からの電話があってほぼ見れず。やむなし。
つまみになる話は引き続きアンタッチャブル
おんな酒場放浪記。
寝落ち。
 
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02/27(土)
 
3時に目が覚めたら朝まで生テレビ。布団へ。
4時。またみみたが大暴れ。
布団をかぶってやり過ごす。
7時に iPhone のアラームが鳴る。解除し忘れていた。
昨晩アレグラを飲み忘れて、鼻水が。
今年は昨年の10倍の花粉量だという。
寝床で『月の満ち欠け』の続きを読む。佳境に入ってきた。
 
8時過ぎ、縄跳び、クッション腹筋、コーヒー。
この日は晴れ。
iphoneevernote の件、
昨日最新版がリリースされて、それをイストールすることができて解決。
 
この日はあれこれ所用を片付けるために新宿へ。
僕は DiskUnion で CD を売る。
妻は伊勢丹で見かけた皿を買う。
12時前に伊勢丹の駐車場に着いて、紀伊国屋書店8FのDiskUnionに。
一番で買い取り査定してもらえることになり、15分。
預けて食べに行くつもりが、そのまま店内で待つ。
Yo La Tengo の紙ジャケを買ったらボーナスディスクに
その頃のミニアルバムやシングルの曲がほとんど入っていて。
じゃあ整理するかと。1500円ぐらいになった。
 
桂花ラーメンのふぁんてんで昼を食べる。
この店にはチャーハンがあって初めて食べてみたら
ラーメンのタレで味付けしてあってしょっぱい。
ラーメンと一緒に食べるものじゃないな……
 
伊勢丹で目当ての皿を買って、地下で総菜を見て回る。
期間限定の店のひとつで水だこの唐揚げ、
別の鎌倉からという漬物の店でメンマとザーサイを買う。
長居はせず、ささっと新宿を後にする。
やまやで缶ビールを買うつもりが、駐車場がいっぱい。
スリッパがボロボロになったので成増のニトリで買い替える。
もう一度やまやに向かうが、やはりいっぱい。
LIVIN で買うことにする。ついでに猫砂も。
 
昨日届いたWi-Fiルータを設置する。
これまで使ってたNTTからのレンタルのルータにつないで使う。
iPhoneSurface もたいした設定作業もなくすぐ利用できた。
今から20年近く前はこういうの大変だったのにな。試行錯誤して。
しかし、Amazon の Echo Spot がつながらなくなった。うーむ。
ポータブルテレビも Wi-Fi の設定が大変だった。
Wi-Fi 6 対応のにしてみたんだけど、これで安定するようになるのか。
どうなんだろう。
 
風呂を沸かして入る。
イタリアの再訪編を見る。
夜は伊勢丹で買ったのを。
味付けメンマ想像以上にうまかった。
「塩香源」という店。
 
この日は他に見たい番組はなく、
『俺の家の話』が面白いと妻がいうので、録画していたの先週と今週のを見る。
こころ旅の震災編の録画も一本見る。
お笑い向上委員会。
世田谷ベールで寝落ち。
気が付いたらまたしても午前3時。
 
みみたに新しいボールを出してあげたら喜んで遊ぶ。
ひとしきり遊ぶとキッチンにもっていってがぶがぶと噛む。
 
---
02/28(日)
 
8時起き。
縄跳び、クッション腹筋、コーヒー。
街録、イタリアの再放送、Lazy Sunday
青空市で買った冷凍の焼きそば。
キャベツともやし、豚小間をたっぷりと。食べ過ぎた……
 
ライフに買い物。
Lazy Sunday 終わって、文春を読む。
落合監督伝が完結。数週間前から始まった
防衛大卒の女性たちについてのノンフィクションを読み始める。
深夜食堂の最新刊が届いたので読む。
 
妻が先日買ってきてくれた、雑賀雄二という写真家の
軍艦島 眠りの中の覚醒』
まだ学生時代、写真を撮ることに夢中だった。
1974年の炭鉱閉山の際にたまたまそのことを知って島へ通う。
少しずつ家族が島を離れていく。その日記が貴重。
10年後に再度島に渡った時の写真集となる。
 
妻が夜を作ってくれる。チキンカツ。野菜たくさんのオムレツ。
大河ドラマ。今回はやっぱハズレだな。興味を持てず。
モヤさまは横浜。シンパイ賞は1時間に拡大。
ずん飯尾、阿佐ヶ谷姉妹にゃんこスターなど。
 
寝る前に泉州神保町で買った
古い映画の写真がたくさんコラージュされたドイツの大型本を読む。
どういう順番で何をしようとしているのか相変わらずわからないが、
午前0時前に寝る。
 

食品卸会社の青空市

練馬区が特別なのか、野菜の生産量が23区で断トツの一位だからか、
食品卸の会社が歩いて行ける範囲にいくつかある。
その中のひとつ、家から5分ぐらいのところにある会社が
昨年の夏前ぐらいから青空市を始めて、重宝している。
 
たまたま時間のある時だったので初回に行ってみた。
コロナ禍の最もマスク、消毒薬、除菌のウエットティッシュがなかった頃なので
それらの在庫を売ることで客寄せして、ついでに、という感じで
レトルト食品や冷凍食品、ワインなどを売っていた。
僕もマスクやウェットティッシュを買って、ついでに、ワインや冷凍食品を買った。
 
レトルトの牛丼やもつ煮、冷凍の焼きそば、生餃子、ベーグルなど。
どれもおいしい。業務用なので市販のスーパーで買うのとは味のレベルが違う。
もしかして蕎麦屋で出てくる牛丼ってこういうのなのか。
しかも安い。本格仕様の焼きそばが焼きそばが5個で1,000円とか。
毎回エコバッグを両手にパンパンにして帰ってくる。
何回か続くうちにいつのまにかマスクの類は消えて、食品だけになった。
本来あるべき姿になった。
 
先日は輸入物のリエットの瓶を買ってみた。ホタテやカニの。
バゲットを買ってきて塗って食べる。
その時々の仕入れに応じて少しずつ品ぞろえが変わってくるので、
結局毎回都合のつくたびに行ってしまう。
月に二度、木曜か土曜に開催される。
 
こういう、食品を輸入したり国内のメーカーから仕入れて卸す会社で働くことができたら
僕にしてみればかなり楽しいんじゃないか、と時々思う。
いつもは倉庫とトラックがあるだけの広場に、テーブルとテントを並べて売っている。
40代~60代の男性たちがスーツを着て、夏場だとYシャツの袖をまくって。
 
面白いのは、こういった会社で働いているからと言って
いかにも食いしん坊な雰囲気の人はいなくて、
ごく普通の会社のごく普通の事務員のような人たち。
トラックの運転手、という感じでもない。
セールスマンの集団がたまたま食品を売ってるだけ、というような。
どういうきっかけで食品卸の会社に入るのだろうか、と思う。
賑わってるさなか彼らとは売り物の商品の話はしても、
そういう話はさすがにできない。
 
テレビCMでよく見かける西原商会もこういうのよくやってるのだろうか。
会社の規模が違うから本気でやるなら東京ドーム貸し切り?
みたいなことを夢想してニヤニヤしている。

畑→駐車場→住宅

とある大手不動産屋の投げ込み広告を見てみたら家のすぐ近くだった。
大型分譲地として売り出すという。
 
近所の地主の方がそれま月極駐車場としていたのが
半年前ぐらいから閉鎖されていて、
何に使うのだろう、飲食店ができるといいが……、と思っていた。
小型のスーパーができるという噂話も聞いていた。
うーむ、結局住宅となるのか。
まあ仕方ないか。
 
この界隈に何十年と住む方の話を聞くと
以前は見渡す限り農地が広がっていたのだという。
それが少しずつ切り売りされて住宅となっていった。
大地主がわずかに畑を残し、貸し農園としたり、無人販売を行っていたり。
なんとも現代的な練馬区らしい風景となっていた。
あと十年もしないうちに今、畑仕事をしている方たちも高齢化で手放して
全て住宅地となってしまうのかもしれない。
 
それはそうと。
広告には家の近所一帯を少し高いところから写した写真が載っている。
ヘリコプターを飛ばしたのだろうか。いや、このご時世、ドローンか。
もちろん我が家も小さく写っている。
屋根の色が昨年秋に塗り替えた後の色で、ああ、こんな色だったのか。
家々の隙間からなかなか見えなかったのが、ようやくはっきりわかった。
同じ建売住宅だった隣の家の屋根とかなり違う。
似たような色にしたつもりが全然違っていた。
まあ仕方ないか。
 
何にしても、こりゃ面白いな、この広告は撮っておこうかと。
裏面にはスーパーやコンビニ、公園、病院、バス停と
近所の施設が一通りマッピングされた地図もあってこれは便利。
もっと早くほしかったな。
不動産屋にはこういう情報が蓄積されてるけど、
お客さんじゃないとなかなか開示してくれないわけで。
有料でもいいのでネットで売ってくれないかな、なんて思った。

最近のみみた

一時、真夜中にカリカリをせがむのが落ち着いてきたと思っていたら
またこのところ激しくなってきた。
布団で寝ていると午前二時前ぐらいに起こしに来る。
それまでは起き上がりってトイレに行ったり、
キッチンに行って何もしないで戻ってくると諦めてリビングに引き返していた。
 
それがここ数日はトイレの前で待っていたり、キッチンから一緒に戻ってきたり。
布団に潜り込んでも隙間から手を突っ込んできて「そこにいるんだろ!」と。
うずくまったうなじを噛みついてくる。
たまらず布団を跳ね飛ばしてみみたを見つめたら、
ふぎゃーと叫んで手を伸ばし顔をひっかこうとした。
本気で怒ってる。
こんなとき相手にしたらいけないし、見つめるなどもってのほかなんですよね。
でもどうしていいかわからず、向き合えばわかり合えるなどと思ってしまう。
 
仕方なくもう一度起き上がり、キッチンに行って猫用のスナックを一つまみ皿に与える。
これで少しはおとなしくなるか。
そう思って布団に戻ってきたら食べ終えたみみたもすぐやってきた。
「これぐらいで満足できるか!」とまた噛んでくる。
で、また布団から出て喧嘩のやり直し。
最後は布団をかぶって丸くなった。
その布団の中に入ってきた。
頭の方からだと噛んでくるのに、足の方からだとおとなしくなる。
 
夜が明けると別人となる。
バルコニーに出て洗濯物を干すとき、一緒についてくる。
足元に道路に面した小窓が一つあって、そこから外を覗くのがみみたは好きだ。
飽きずにずっと眺めている。
何かびっくりするようなことが起きて慌てて飛び出したりしなければいいが、
と思いつつ、たいがいは干している間黙ってそのままにしておく。
 
先日はランドセルを背負った子供が右から左に駆け抜けていったときに、
みみたも首を右から左に。
そういうかわいらしいのを見てしまうと、ねえ。
 
窓がある、物語が生まれる。
YKK の CM みたいだなと思う。
そういえば、最近新作が出てますね。
「Wait at home」篇。
お留守番の猫が長靴から出てくる。
シックな感じの家。窓の外にはオーストラリアかどこかの海岸?
崖の上の雄大な風景。家路につく親子。
「幼なじみ」篇や「お留守番」篇といった名作と比べると物足りないけど、
猫がかわいいことには変わりはない。
 
2月22日はニャーニャーニャーで猫の日だった。
ドリカム中村さんは大和ハウスと協同開発? した「ネコレット」を発表していた。

土井善晴先生

たまたまテレビをつけたらNHKきょうの料理」などの料理番組で
土井善晴先生や平野レミ先生だった場合は、ついつい見てしまう。
腕もさることながら、ウィットに富んだ会話に魅了される。
 
以前、妻が土井善晴先生の twitter が面白いと教えてくれた。
フォロワーからの質問に答えるんだけど、秀逸だったのは
 
Q「油を使いたくないけど唐揚げを食べたい時ってどうしたらいいですか?」
A「がまんしい」
 
この無駄のない切り返し。切れ味が鋭すぎる。
 
昨日朝、東京FMの『ONE MORNING』という番組に
ゲストで出演したときの発言がすごかったと妻から報告が。
著書『一汁一菜でよいという提案』が最近また評判で、という話。
 
曰く、
「味噌汁はダシを入れなきゃダメなんて、だれが決めたんですか!
 お湯に味噌を溶いただけでもう立派な一汁ですよ。
 味噌を湯に溶くくらいではそんなに美味しくなりませんよ~
 という人はね、それは、安い味噌買いすぎちゃいますか?」
 
「カジラク」という家事をラクにするためのヒントを毎回いろんなゲストに聞く、
というコーナーのようだ。
土井先生は冒頭、
ラクしたいと思うから、苦しいんですよ」と一刀両断。
もはや禅の境地だ。
 
妻がもうひとつ素晴らしいと感じたのは、
土井先生は疲れた時にはどんなものを食べるんですか? という
パーソナリティからの質問に対し、
「疲れたとき!?
 疲れたときは、なんも食べずに寝ますよ。
 食べるって、ものすごいエネルギーを使うんですよ。
 そんなときになんか精のつくものとか言って食べてたら
 ますます体いじめることになりますからね」
 
またもや一刀両断。
しかし、その後に続く言葉も納得がいく。
食は食べるだけにあらず。
 
RADIKO のタイムフリーで僕も聞いてみた。
「生きるとは食材に触れること」
 
「同じ味噌汁も手作りすることによって、
 天気が晴れだ、今日はこういう日だ、というので一つ一つ違うものとなる」
 
「手は嘘をつかない。手は心とつながっている」
 
「一人で作って食べるご飯も寂しくはない。
 自分で作って自分で食べるという一人二役が自分というものを大切にする」
 
珠玉の言葉ばかりだった。
お湯に味噌を溶いただけの味噌汁でよい、
そこにその時々の自分の何かをひとつ足すだけでよい。
 
削ぎ落すことによって深みが増す。
これこそが日本の考え方なのだな、と思う。
 

坂戸市、聖天宮へ

昨日のこと。4連休4日目。
新車に乗り換える前に、今の車でもっとあちこちドライブに行っておこうということになる。
どこに行こうか、と探していたら妻が「すごいの見つけた」と iPhone を。
埼玉県坂戸市にある、国内最大級の道教のお宮であるという「聖天宮
それが正式名称なのかホームページやパンフレットには「五千頭の龍が昇る聖天宮」と。
 
からして何百もの細かい黄金細工に覆われて、その上に大きな緑色の極彩色の龍が。
豪華絢爛過ぎて驚く。
ファンタスティックでサイケデリックでエキゾチック。
外国人の観光客も口をあんぐりさせるだろう。
しかもそれが埼玉の普通の田畑の中に建てられているという。
大病を患い、信仰によって救われた台湾の方がお告げを受けてこの地を選んだのだと。
様々なテレビ番組のロケで使われて、
有名なところでは『西遊記』や平成の仮面ライダーシリーズなど。
コスプレイヤー向けの撮影イベントも定期的に開催される。
なんかすごい。これはぜひ見に行ってみよう、となる。
 
洗濯物を干して10時前に家を出る。
新座から川越方面というルート。
途中、志木を過ぎたぐらいで渋滞。
何だろうと見ると、巨大なららぽーと。いつできたのか?
ららぽーと富士見というようだ。
これが下り方面だけではなく、上り方面がもっと長い渋滞。
ブラックホールのように車が入り口に吸い込まれていく。
 
川越が近づいた辺りでどちらともなく腹が減ったという話に。
そんなとき、新座で見かけた「山田うどん」が気になった。
妻が最近よく見かける、この前国立に行ったときに小平で見かけたと。
調べてみたら本店は所沢。埼玉一帯に広げているようだ。
iPhone でメニューを見ていたら食べたくなった。
「パンチ」という名のもつ煮込みが名物らしく、この時期は鍋焼きうどんを提供している。
これは行ってみようと川越の手前の店に入ってみた。
 
11時近く、客の入りはさほどでもなく。
しかし僕らの後でどんどん増えていった。
妻は天ぷらうどんとミニかき揚げ丼。
僕はスタカレー丼(埼玉名物らしい)とミニの赤パンチ丼。
これ、どれもおいしかった。侮れず。
スタカレー丼はどちらかというとひき肉のあんかけ丼かな。
かき揚げ丼は卵でとじている。
カレーうどんや生姜焼きの定食もおいしそうだったな。
あれだけ埼玉にはあるのに、東京23区内には進出していないようだ。
練馬区にもできないかな。
 
川越を過ぎて坂戸市に入る。あちこちで梅が咲いている。
共同印刷明治乳業といった工業団地とその周りに広がる田畑の間に聖天宮があった。
突然金ピカの建物が見えてくるので驚く。
広い駐車場には結構車が停まっていた。家族連れが多かった。
中に入っても敷地が広いのでさほど密にはならず。
 
門番となった狛犬たちの石像。細かな彫刻が施された石柱。
中は朱色に塗られ、床は大理石か、黄金の飾り、青に緑と総天然色。
壁に祀られているのは三清道祖の教えの場面を描いた絵。
台湾のお宮ってこういう感じなんだろうか。
この壁や天井に五千もの龍がいるのか。圧倒される。
鐘楼に上ると屋根に施された龍の細工の細かさに感心する。
どれだけの時間とお金をかけたのだろう。
なのに鐘楼から見えるのは田畑の続く埼玉の風景。
鉄塔銀座と呼びたいぐらいに電線が連なって。
このギャップがすごかった。
 
道教と言うと陰陽思想であって、陽は鐘、陰は太鼓とガイドの方の解説を聞くが、
壁や天井の装飾の情報量が多すぎて右から左に。
左右の鐘楼の片側の壁には赤く細長い布切れに願い事を書いたのが吊るされていた。
休憩所には自販機があって台湾の缶ジュースが入っていた。
僕はマンゴーを体にかぶった牛のイラストの描かれた
マンゴーミルクの缶を一本買ってみた。
 
なんかとんでもないものを見てしまったと妻と興奮。
その勢いで中国料理を食べようと。
車で少し行ったところにある北坂戸駅の駐車場に停めて
西口駅前の中華料理屋「龍門」に入った。
妻はルーローハン。僕は牛肉のテンメンジャン炒めのランチ。
どちらも安くておいしい。地元に根付いた名店なんだろうな。
 
食後、せっかくだからと東口に渡って少し駅前を歩いた。
郊外の鄙びたベッドタウン。都会と言えば川越、というような。
なのになぜかスナック、居酒屋が多かった。
住宅街の中に普通に並んでいる。こんなに割合の多い町は初めて。
地元のパン屋に入ってみるとブラジルのパンが売られていた。
ローマ字で店名を書いた安い居酒屋もいくつかあった。
群馬はブラジルからの移民が多く住む町があると聞いていたけど、
この辺りもそうなのかもしれない。
 
車に乗って帰る。
途中、工場直売の煎餅屋を見つけて安くなった割れ煎をいくつか袋で買う。
来た道を辿るとららぽーと渋滞に巻き込まれるかと帰りは所沢経由で。
夕暮れ前に帰ってくることができてよかった。