青森へ(2日目)

昨晩は人間椅子の30周年記念本を読み終え、
佐伯一麦『ア・ルース・ボーイ』を読んで胃うるちに眠くなって
22時には布団に入った。
 
6時に目が覚める。
母は既に台所や洗面所の掃除を始めている。
布団をたたんで『ア・ルース・ボーイ』を読み終える。
 
朝食は昨晩のカレーの続き。
野菜サラダ。ソーセージとゆで卵を添えている。
家中に掃除機をかける。
新しい掃除機になって軽く、パワーもあった。
 
この日は散歩がてら新町を。
9時前に家を出る。
風が強い。目の前を歩いているじさま(爺様)が飛ばされそうになっていた。
女の子も髪を抑えている。
 
いつものように本町のスナック街を歩く。
この2年間、大変だったろうと思う。
貸店舗の貼り紙をあちこちで見かける。
閑散を通り越して色あせ、崩れ落ちそうになっている。
歩く人はほとんどいない。
なのにタクシーが停まって店の中から出てきた若者たちが騒ぎながら乗り込もうとしていた。
こんな時間まで飲んでいたのだろうか。
僕の住んでいた近くにあった本屋が古びてあばら家のようになっていた。
そこから出てきたおばあさんがよろよろとゴミを捨てていた。
 
港に出る。
冷凍倉庫の大きな建物。
クルーズ船のターミナルと公園。
あまりにも風が強く、マスクが耳からちぎれ、iPhone も手からもぎ取られそうになる。
後から妻が調べたところでは青森市に強風警報が出ていた。
巡視船なのか一隻だけ停泊している。
アスパムに向かって遊歩道を歩く。
公園にオットセイの象が並んでいた。
 
アスパムの裏には白い四角形のねぶた団地が組まれていた。
そのそれぞれの小屋の前にライトバンやトラックが停まっていて
ああ、今年はねぶたを作るんだな、ねぶた祭があるんだなということを知る。
 
八甲田丸に出て、かつての青函連絡船乗り場の二階通路に上がる。
青森駅の日本一長いとされたホームを見下ろした。
反対端まで行くと青森マリーナというヨットハーバーがあった。
漁船ではなくヨットでもなく、あれは小型船か。
白いのが二十隻ぐらいか、入江を取り囲むように、
陸に上げられ台に固定されてびっしりと並んでいる。
いつどこで誰が乗るんだろう。陸奥湾の中か。
そんな金持ちがたくさんいるのか。
 
10時になって A-FACTORY に入る。
熊本の父母へ、妻がいる間に間に合うようにシードルのボトルを送る。
縄文酵母のシードルというのがつい先日発売されたようで、それを自宅用に買う。
他、アカシアの花のハチミツ。
A-FACTORY の小さなトートバッグ。
 
アウガの地下の酒屋で、青熊書店のブックエンドの代わりにと
日本酒の小さなサイズのボトルとカップ酒を買う。
丸竹酒造店の清酒菊盛。
八戸酒類の如空(五戸のおんこちゃんというキャラクターが描かれている)
六花酒造の蔵子。
 
アウガを出てニコニコ通りへ。
まだ11時前だというのに市場ののっけ丼が中で行列になっていた。
昨日新町を歩いた時には閑散としていると思ったが、
観光客はこういうところに一極集中していたのだな。
母から聞いた、またたびの木を売る店を探すが見つからず。
リンゴを扱う青果店と花屋だけが通りで営業している。
 
成田本店に入って3階の PAX へ。
楽器売り場はもうなくなったんだな。だいぶ昔のことか。
そこに地下の PAX が移ってきた。
今は地下の売り場は使われていないのだろう。
もしかして青森市でCDを売っているのって今は PAX だけ?
なんか買って売上に貢献、灯を絶やさないように応援と思って棚を見るが、
取り立てて今欲しいものはなく。
伊奈かっぺいのかつてのトークライブ「にぎやかなひとりごと」など旧作がCD化されている。
人間椅子を見てみたら5枚ほどあった。
 
味噌カレー牛乳ラーメンを食べようと味の札幌に行くが、
11時過ぎの時点で満席で行列。
いつのまにそんな人気店に??
またの機会にしようと夜店通りを横切ってくどうラーメンへ。
夜店通りも僕が学生時代の時には古着屋のメッカのようになっていて
ゴールデンウィークに帰ると賑やかなものだったけど。
 
くどうラーメンは中三の裏から移転していた。
こちらはまだそんな混まない。
チャーシュー麺に味玉とメンマを追加した。
大でちょうどいい量。
優しい煮干しに若干濃い目の醤油。
おじいちゃんおばあちゃんと家族三代で来る店。
健在でよかった。
 
今回の帰省の目的の一つ、古書らせん堂へ。
あまりの品ぞろえの良さにいつもクラクラする。
何を買うか決めきれず、今回は映画の棚から3冊。
『あおもりシネマパラダイス』(東奥日報社、『八甲田山』『飢餓海峡』など青森が舞台の映画の紹介)
沢田康彦など『映画的!』(フィルムアート社、装丁は玖保キリコ
高野悦子『私のシネマライフ』(岩波ホールの)
ちくま文庫から出ているつげ義春など文芸ものでは新品も扱っていた。
 
店主の方と少し話す。
帰省の度に必ずここを覗くようにしている、2年ぶりにようやく来れたと僕が言うと
コロナ禍で青森も大変だったと。
僕が東京に住んでいると知ると
「先週実は行ってきたんですよ。不忍ブックストリートが3年ぶりに開催で行ってみたくなって。
でも東京に泊まるのは怖かったので日帰りで帰ってきました」
 
そのまま成田本店へ。
郷土本のコーナーで青熊書店に並べる本の候補を探す。
津軽書房だけではなく、北方新社、北の街社、路上社、白神書院
といった地元(青森・弘前)の出版社を知る。
いろいろ迷って3冊選んだ。
フナキトキコ 『ALLO: ALLO』(北方新社、途中で天地逆になって両サイドから読むという小説のようだ)
『顔ハメ百景 青森【最果てワンダー編】』(阿佐ヶ谷書院)
北彰介編『復刻改訂版 青森県の怪談』(白神書院)
 
さくら野で母に頼まれた買い物をして帰ってくる。
酒屋にも寄って13時半には家に着いた。
風が強く、思ったよりも暑く、今日は飲まないつもりが缶ビールを飲む。
買ってきた本をめくってみる。
 
夜は引き続きカレーの予定。
酒を飲みながら本を読んで過ごす。

青森へ(1日目)

世の中も少し落ち着いてきて、ようやくこのゴールデンウィークに青森へ。
しかし、休みの予定がはっきりしなかったので345の3連休のみ。
妻は一足先に熊本に帰っている。
本当は僕も熊本に行くつもりが、二転三転して結局青森となった。
青森は2020年の正月以来、2年半ぶり。
 
7時起き。
部屋の中を片付けて掃除機をかけてペットシッターさんを迎える準備をする。
玄関を箒ではく。廊下の小窓を開けておく。
ここ数日してきたように花瓶の水を入れ替える。
洗濯物を干して、みみたのカリカリの皿にたっぷりと入れて家を出る。
出ようとするとみみたは階段の上からボールを落としてくる。
果たして3日間、おりこうさんにお留守番できるか。
 
9時前に家を出る。
中野坂上で丸の内線に乗り換える。
東京駅に向かう、大きな荷物を抱えたりカートを引いている人たちが大勢いる。
東京駅もまた混雑していた。行きかう人でごった返している。
人の多さにまごまごしている人もいる。
コロナ前のゴールデンウィークに戻ったかのようだ。
 
大丸の地下で昼食べるものを選ぶ。
これまで、帰省するときはここで迷うのが楽しかった。
今回も人の波を縫いながら30分以上かけて選ぶ。
前は買い過ぎ、食べ過ぎて夜のごはんが食べられなくなるぐらいだった。
そんな日に限って母はすき焼きをつくったり、市場で買った刺身を用意していた。
今回は小さな弁当ひとつと、総菜のセットひとつだけにすると心に決める。
ここもまた大勢の人で人気の店の前は身動きもままならず。
そんな中、何度も行き来して
築地の店の海老イカ天丼と定番、RF1のビール・バルセットにした。
 
地下街のファミマで缶チューハイと氷を買って改札の中へ。
グランスタも新幹線改札の前も年末並みの混雑。
初めてeチケットで改札をくぐる。
PASMO のカードに紐づけている。
うまくいかなかったらどうしようと早めに向かったのだが、あっさり通ることができた。
航空会社のeチケット対応に比べて鉄道会社はいつ? と思っていたけど、
このコロナ禍の間に大きく変わっていた。
新幹線のホームのキオスクもセルフレジが導入されていた。
しかしなぜか酒類は不可で、缶ビールを買うために店員に対して現金で支払った。
国技館の焼き鳥も置いてあったので追加で買った。
 
11:28 の「はやぶさ」に乗る。
その前が「あさま」で全席自由席。車両ごとに何十人と並んでいる。
JRの係員に列を誘導されていてもホームがカオスだった。
ようやく席に着く。
隣に若い女性が座る。
以前なら気にせずのんびり弁当を食べて
ダラダラと缶ビール、缶チューハイを飲んでいたものだけど
コロナ後そういうのもはばかられる。
弁当や総菜セット、焼き鳥を急いで食べて
缶ビール1本、缶チューハイ2本それぞれロングを次々と飲み干した。
結果仙台に着くまでに全て飲み終えてその後は酒を我慢した。
そもそも車内販売がなくなっていた。
臨時列車だからか、コロナ後営業をやめたのか。
 
東京駅までは佐伯一麦『ア・ルース・ボーイ』を読んでいた。
新幹線の中では人間椅子の30周年記念本『椅子の中から』を読む。
メンバー同士のインタビューや、スタッフの証言、
語りおろしによるアルバムの解説など。
面白くて新青森まで読み続けた。
 
飲んだ後だったので仙台を過ぎたあたりで寝落ち。
目を覚ますと遠くの山に雪が残っていた。
盛岡で20分ほど停車して秋田行きの「こまち」を切り離す。
外の空気を吸いに車両の外に出る。
意外と肌寒かった。
 
16時過ぎ、予定通り新青森駅に到着。
青森駅行きに乗り換える。
持ってきた上着を着る。
青森駅はこの2年の間にガラッと様変わりしていた。
確か改修工事をその頃から行っていたような。
ピカピカと新しくなって改札の位置も変わっていた。
しかし改修工事がまだ続いていて改札以外は何もないに等しく、
仮の通路があるばかりで迷宮のようだった。
 
外に出てみてみると
LOVINA の隣がすっぽり空いて、工事現場の囲い。
その向こうに新しい駅舎。
新町の入り口まで歩いていく。
スイートポテトの店ができていて若い女の子たちで行列。
賑わっているのはそこぐらいで、アーケード街で営業している店は一握り。
345休みますと貼り紙をしているところもちらほらあったけど、
ゴールデンウィークとは思えないような人通りの少なさだった。
紅屋のあった辺りも再開発なのか取り壊されていた。
 
アーケード街を出て通りを渡る。本町に入る。
中三デパートが閉店して、規模をかなり小さくした店舗が営業していた。
婦人服を売っている。しかしこんな場所では全然人は来ないだろうと思う。
中味噌のカップラーメンも売っていると貼り紙があった。
 
歩いて家に帰る。
17時過ぎ。風呂を沸かして入る。
母はカレーを作って待っていた。
こころ旅を見ながら食べる。2018年京都の総集編。
何年か前に帰省したら母がこころ旅を見ていたので、僕も見るようになったのだ。
母の洗った食器を拭く。
母に頼まれて新聞広告に出ていたマスクを一箱注文する。
電話の時刻を合わせる。
 
鑑定団など東京で見ていた番組もこちらでは入らず。
疲れているし22時には寝てしまおうかと思う。

身辺雑記:04/25-05/01

04/25(月)
 
7時起き。
縄跳び、クッション腹筋。
体重計に乗るが、思ったほど増えてはいなかった。
コーヒー、バナナ、ヨーグルト。
瓶缶ペットボトルを出す。
今日は29℃まで上がるという。
 
提案作業の続き。
いきなりパワポではなく、まずは紙に下書き。
昼、ざるそば。
ペットシッターへの支払いついでに LIVIN で買い物。
 
定時過ぎに仕事を終える。
セリのサラダ(ナッツ、カリカリベーコンパルミジャーノチーズ、黒故障、オリーブオイル)
蕪、スナップインゲン、厚揚げの煮物。
そら豆をグリルで焼く。
酒場放浪記。
月曜から夜ふかし。上京したての若者に聞くなど。
23時過ぎに寝る。
 
---
04/26(火)
 
7時起き。曇り。
縄跳び、クッション腹筋。
コーヒー、バナナ、ヨーグルト、いちご。
提案資料作成の続き。
 
昼、ざるそば。ライフに買い物。
午後から小雨。
提案資料、一区切りつけて上長に報告するが返答なし。
見切りをつけられているのか相当忙しいのか。
 
note 「会計の地図」を読み始める。
こころ旅。
日曜に道の駅で買ったタケノコでタケノコご飯を作る。
しょっぱかったりしないか、べちょべちょにならないか心配だったが、
案外おいしくできた。
レタスとトマトのサラダ、ほうれん草の味噌汁。
 
鑑定団。
町中華プロ野球延長で30分遅れ。
東野幸治の冒険野郎が八甲田山を自転車で横断するというもの。
無謀だなあと見ていたらガイドから撤退の勧告が。
町中華は最初の頃の再放送。
手塚治虫先生の愛したあんかけ焼きそば。
午前0時前に寝る。
 
---
04/27(水)
 
7時起き。小雨。
縄跳び、クッション腹筋。
コーヒー、バナナ、ヨーグルト、いちご。
朝一で前の部門での業績評価面談。
提案資料作成の続きだが、放置されているのか……
雨が上がって晴れると途端に暑くなる。
昼はざるそば。
5月からアサインされる案件の連絡。
早速打ち合わせ。
 
定時で終わって前の仕事の営業の方たちと飲み会。
少し早く出て東中野ブックオフ
青熊書店で格安中古本として並べる本を探す。
探していた本はなかったが、中古CDを買ってしまった。
中野坂上まで歩いていく。
歩いてみて分かったが、本当に坂の上なんだな。
中野坂上の店かと思いきや、西新宿だった。さらに歩く。
19時に始まって終わったのは23時過ぎ。
コンサルのすごい人の話を聞く。
 
大江戸線に乗ったのは午前0時近く。
家に着いてシャワーを浴びて寝る。午前1時。
 
---
04/28(木)
 
7時起き。
若干二日酔い。眠い。
縄跳び、クッション腹筋。
コーヒー、バナナ、ヨーグルト。
朝一で5月の案件の打ち合わせ。
ゴールデンウィーク明けにいきなり大阪出張。
ここ2週間の提案資料もひと区切り。
しょぼい出来で怒られそうだが……
 
昼は妻が弁当にもっていった残りの
ソーセージと玉子焼き。
ナムルの残り。わかめスープ。
ライフに買い物。
 
定時で上がって夜は肉じゃがを作る。
新玉ねぎと熊本の出汁入り醤油を使ったらとてもおいしくできた。
こころ旅。サラメシはなし。猫歩きは讃岐の再放送。
妻を迎えに行く。
迷宮グルメは再放送のポルトガル
いろいろイライラすることがあって妻と喧嘩。
寝たのは午前0時半。
 
---
04/29(金)
 
7時起き。
縄跳び、クッション腹筋。
コーヒーは飲まず。
こころ旅を見て、荻窪の床屋へ。
ブックオフで青熊書店で売る中古の本を探す。
100円で売るために110円コーナー。
 
吉祥寺。システム手帳を買おうかと思うが、
気の利いた店はスミスぐらいしか知らず。
スミスだとロールバーンで、それってなんかコンサルとしては違いそうな。
靴も新しくしようと東急デパートに入ってみるが、
いつも履いている Katharine Hamnett は紳士靴のコーナーになさそう。
会社鞄を買うにもいいものが見つからず。
今日は諦めてゴールデンウィークのどこかで池袋で買うか、ということにする。
 
明日妻が熊本に帰るので託すお土産を買う。
カレルチャペックの紅茶にした。
パトリックでスニーカーを新しくする。
130周年記念のコースターをもらう。
DiskUnion で取り寄せの中古CDを買う。
ブックオフで引き続き本を探す。
中古CDも買う。飯田橋閉店のセールでもらった割引券を使う。
 
小雨になる。
いせやの北口店へ。
向かいのライブハウスが着飾った女子中学生・高校生で階段が長蛇の列。
ちょっと何かあると黄色い叫び声。ビジュアル系だったのか。
いせやで買ったばかりのCDの解説を読む。
月食べ過ぎたので今回は少なめに。
それでも食べ過ぎた。
 
雨は本降り。
バスに乗って帰ってくる。ほぼ寝て過ごす。
帰ってきて青熊書店の作業。
妻は棚のレイアウト。
僕は在庫登録、本をプチプチで包むなど。
妻の友人から青熊書店のロゴが届く。
フリーのイラストツールをダウンロードしてちょっとしたものをつくろうとしたが
ツールの使い方がよくわからずで断念。
 
こころ旅。
夜は茹でそら豆、無限ピーマン、妻のつくったガーリックトースト
新日本風土記は近江。
ツマミになる話はアンタッチャブルサトエリなど。
おんな酒場放浪記、ベストヒットUSAタモリ倶楽部
制作会社の箱袋ではどれが一番丈夫か。
眠かったが、久しぶりに寝落ちせず。
 
---
04/30(土)
 
8時起き。打って変わって晴れ。
縄跳び、クッション腹筋、コーヒー。
カセットコンロのストーブを箱にしまう。
搬入準備の作業をいくつか。
妻は今日から熊本帰省で家中の掃除を。
頼まれて図書館に本を受け取りに行く。
11時からこころ旅の再放送。
飲みに行って見逃した回を。
 
昼は蕪、ちりめんじゃこ、ベーコンのペペロンチーノ。
ライフに買い物。
14時過ぎ、青熊書店搬入のため外出。
妻はそのまま空港へ。
15時半に着いて「PASSAGE」はイベントもあって大混雑。
そんな中スタッフの方々にサポートしてもらって入荷、陳列。
30分過ぎで終わって16時半まで他の棚を見て過ごした。
 
妻と駅で別れる。
神保町をブラブラせず。
家に着いたのは17時半。
18時から六角精児の呑み鉄本線。鳥取
夜は先日の肉じゃがにカレーフレークを入れてカレーライスにした。
CDの解説を読む。
別冊ele-kingフィッシュマンズ本を読み終える。
お笑い向上委員会はモグライダーパーパーなど。
午前0時過ぎに寝る。
 
「Subterranean Modern」がようやくCDで再発されると知る。
 
---
05/01(日)
 
7時起き。曇り。寒い。
縄跳び、クッション腹筋、コーヒー、ヨーグルト。
妻に頼まれていた花瓶の水を替える。
昨日から読み始めた『稲盛和夫実学』を読み進める。
キャッシュフロー経営、一対一の原則、土俵の真ん中で相撲を取る。
街録、イタリアの再放送、Lazy Sunday
 
昼は味噌ラーメン。
冷蔵庫の中で眠っていた小分けのパックの味玉、チャーシュー。
安売りしていたカット野菜、ひき肉を炒める。
缶詰のコーン、バター、メンマ、乾燥わかめ。
 
午後から本格的に雨。
Lazy Sunday 終わって、ユリイカ日本語ラップ特集。
以前読んだ『日本語ラップ インタビューズ』はその抜粋版。
残りの部分を読む。三宅唱のエッセイ、
菊池成好 / OMSB / moe and ghosts らの対談など。
笑点孤独のグルメは浜金谷のアジフライ。
夜はポテトチップの残りなどで缶ビール。
野菜サラダも食べる。
ポツンと一軒家。
 
阿木譲『rock-end』を読み始める。
冒頭のエッセイになんだかな、と思う。感覚的なだけ。
途中、まだ20代の渋谷陽一との対談があってコテンパンにされる。
 
熊本にいる妻と青熊書店のことでやり取り。
中川家のコントを見て、
なんとはしにアジカンの何かのアルバムの特典DVDのライブ映像集。
気が付くと午前0時。

ラーメンとカレー

こんなことを考える。
ラーメンは博多のとんこつ、札幌の味噌と
その土地の特性に応じたエリア単位の広がりを持つけど
カレーライスってそういうのないよな。
 
横須賀海軍カレーとか土浦のツェッペリン号にまつわるカレーとか
あるにはあるけど、その味を思い浮かべる人は少ないと思う。
土浦のカレーってこういう味だよね! というイメージ。
この地方のカレーはシャバシャバでこの地方は魚介ベースで、
と明確なご当地カレーってなかなかなさそうな。
札幌のスープカレーぐらい?
 
全国のレトルトカレーを売っている店がネット上に、リアルにあるもので。
でもそれも近江牛を使ったカレー、名古屋の味噌煮込みカレー、
広島の牡蠣を使ったカレー、
という形でメーカーの商品開発に基づくものだ。
広島のカレー屋には行ったら必ず牡蠣が入っているということはないと思う。
そういう取り組みをしたとしても、店によって全然味が違うと思う。
 
二つのことが関係していると考える。
一つ目は、博多のとんこつ、札幌の味噌、東京の醤油というのは
あくまでスープを指す。
ラーメンには明確に味=スープ=その土地のアイデンティティという図式がある。
カレーにはそれがない。
味=ルー とは言えても、ルー=その土地のアイデンティティとはならなかった。
 
仮説としてこういうことなのでは。
ラーメンは大陸から渡ってきてその土地土地に応じた発展をしていった。
それは一人の人が伝えたのではなく、
複数の人が複数の時間的・空間的ルートで伝えたものだろう。
そこにはそこで商売をする人たちの連帯があった。
 
カレーライスは明治時代の海軍がイギリスから持ち込んだものであって、
同じレシピを全国のいくつかの基地に伝えた。
全国で一つのカレーライスというものがまず成立して、
そのレシピや味を聞いた料理人が個別の店で最適化していった。
洋食の店もそもそも少なくてそれぞれの店が離れている。
屋台の並ぶところでラーメンは出ても、
その中で人気の屋台ができて真似することはあっても、
屋台でカレーが出ることはなかった。
あったとしても一般的ではなかった。
だからカレーは店ごとの特徴は生まれても、地域ごとの特徴は生まれなかった。
 
もう一つ。
今、ご当地カレーと呼ばれているものはその多くが
80年代・90年代の町おこしブームから生まれたものなのではないか。
この町の歴史にちなんで、この特色を打ち出していきましょうという。
その時点で各店の味が、ルー、が全然違うのだから
トッピングが手っ取り早い。
ベースではなく、上物。味の一体感が生まれにくい。
 
さて、実際はどうなるか。
 
ラーメンのジャンルは博多のとんこつ、札幌の味噌、東京の醤油とエリアに結び付く。
それは日本に来てから各地域でどのように受け止められ、発展したかということ。
カレーライスのジャンルは欧風、インド、タイ、和風と
日本の外側で分けられている。国ごとというか。範囲が広い。
カレーはどこまで行っても外から来るもの、ラーメンは内面化から始まるもの、ということか。
それは西欧から来たか、東洋から来たかという差にあるように思う。
 
だからカレーライスはジャガイモやニンジンの入る家庭のカレーと
外で食べる欧風やインドのカレーと全然違うということが起きるけど、
ラーメンは味噌にとんこつと
家で自分で茹でるものが店で食べるものとさほど変わらないということになる。
あとは具材にどこまで出費できるか。
 
一方でレトルトのカレーと店のカレー、家のカレーは大きく変わらないが、
カップヌードルと店のラーメンは結構違うよな、
というところが気になる。
その辺りはまた後日。

3回目の搬入へ

青熊書店、神保町「PASSAGE」へ3回目の本の搬入。
(僕は2回目だけど、妻が先日本の補充に行っていた)
 
昨日のうちに「PASSAGE」の管理画面での在庫登録や
本をプチプチに包んでおくといった作業、
実際に本を並べてみたら、というシミュレーションを終えておく。
 
14時過ぎに家を出る。
妻は搬入作業を終えた後、そのまま羽田空港に向かって熊本へ。
(僕は今回同行せず、3日から青森)
 
15時半、神保町の駅に着いて荷物をコインロッカーに預ける。
キャッシュレス対応されたコインロッカーは珍しくなくなったけど、
それでも1日単位で預けて300~500円だったのが
ここはキャッシュレスのきれいなのが1時間単位で100円から。
これはとてもありがたい。世の中は進化するものだ。
 
それはさておき。すずらん通りの「PASSAGE」へ。
この日、赤毛のアンの訳者としても知られる
松本侑子先生のサイン本販売会も開催され、狭い店舗は大賑わい。
店長の方もゆるい音楽をかけたらクラブみたいだと。
 
バタバタしている中、店長やスタッフの方々にサポートしていただいて
納品、値札のシールを貼って、
今回は妻の友人の熊本のイラストレーターの方に「青熊書店」のキャラクターを
描いてもらったのでそれも蔵書票として貼る。
前日のシミュレーション通りに本を並べる。
本も増えたし、前回はただ並べただけだったのが
棚の中の隠しコーナーや球磨焼酎のミニボトルをブックエンド代わりにするとか
工夫を凝らすこともできた。
 
周りの棚もどんどん充実、というか進化している。
互いの棚を見て少しずつ工夫を加えていくのだろう。
各棚がそれぞれ生き物のようで、
それが集まった「PASSAGE」ものもまたひとつの生き物のようだ。
 
思ったよりも早く終わって他の棚を見て回る。
あれこれ欲しい本があって、その値付けの仕方が気になって。
今回も1冊だけにした。
青土社が棚を出していて、『ユリイカ』のここ数年のを半額以下の650円で売っていた。
この中から一冊、遠藤ミチロウのを買って帰った。
 
16時半、神保町の駅で妻と別れる。
17時半には家に着いた。
家を出るときには、2人はまた泊りで出掛けるのかニャと
寂しそうにしていたみみたがホッとしてすり寄ってきた。

2回目の搬入前日

荻窪の床屋へ。朝イチで切ってもらう。
終わって吉祥寺へ、DiskUnion で中古CDを買っていせやへ、といういつものコース。
 
明日は青熊書店の2回目の搬入ということで昨晩からバタバタ。
借りているひとつの棚の中を新品と中古で分けることにする。
中古は目玉商品として100円で売る。
しかしそれを仕入れるのが大変で。
新品だと amazon で買えばいい。
都内各地の古本屋を回っている時間もなく、中古だとさしあたりブックオフか。
荻窪と吉祥寺は行ってみようということになる。
 
しかもちょうどよく今日は29日、ブックの日。
ブックオフのアプリでお気に入り登録した店舗ごとに
この日のみ利用可の300円オフクーポンが発行される。
ブックオフで300円オフは大きい。
しっかり活用して荻窪、吉祥寺で5冊、目当ての本を購入。
ほんとは110円コーナーにあるものだけを買うつもりが、
棚に並べたい本がそこになく、400円。
でもまあいいか、クーポンがあるしと買うことにした。
 
吉祥寺では会社鞄や革靴を見て、
DiskUnion で取り置きの中古CDの受け取りを。
ブックオフでも中古CDを買ってしまった。
いせやで焼き鳥を食べながら買ったばかりのCDの解説を読む。
昼前から小雨。
店を出た頃には本降り。
駅前から成増行きのバスに乗って帰ってきた。
 
15時前に帰ってくる。
この日はその後明日の準備。
1階の部屋に置いてあったカラーボックスのひとつが借りている棚のサイズに近い。
中を空にして2階のリビングに持ってきて妻があーでもないこーでもないと本を並べる。
初回はただ本を並べただけ。
それだと物足りない、空間が活かせていない。
奥行きと高さがあるので2列にして奥に並べた本を高くするということもできる。
台になるものを奥に置いて。
いや、その台の代わりに100円コーナーの中古本を重ねておけばいいんじゃないか、などなど。
本を並べるのもブックエンドをそのままだと遊びが足りない。
重しとして球磨焼酎の小さなボトルを置くことにした。
 
在庫にした本は excel に記録しておいて、
棚の貸主である神保町「PASSAGE」の商品登録画面にも入力しておく。
本は一冊ずつプチプチで包む。
一通り明日の準備が終わった。
 
妻の友人に青熊書店のロゴも描いてもらった。
これをショップカードやしおりにするのはどうか。
これから先もあれこれやること、考えることがある。
 
今日、東京は大雨。
明日晴れるようでよかった。

最近のみみた

みみたも6歳、人間にしたら40歳という時期を生きている。
日中はおとなしいのに夜は機嫌が悪くなる、というのは変わらず。
絶えず腹を減らしている、というのも変わらず。
 
18時をめどに夜のカリカリを出すが、もっと早くとせがまれることがある。
打ち合わせをしている部屋に入ってきて椅子の下を回ったり、
あるいは机の上に乗っかってきたり。
仕方なく早めに少なめにカリカリを出す。
出さないと噛んでくる。
 
夜のカリカリを出して、次は猫缶を少し、チュールを少し。
乾燥かまぼこのスライスをひとつかみ。
そこでおとなしくなることは少なく、
リビングのソファーベッドを背もたれにして座っていると
その上に載ってきて首筋を噛む。
場合によっては前脚を右に左に繰り出して殴りかかってくる。本気で。
 
ちょっとだけカリカリを出す。
それでも収まらずまた噛んでくる。
ちょっとだけカリカリを出す。
この繰り返し。
だったら最初にたくさん出しておけばいいのか。
この塩梅が難しい。
 
ほんと猫の育て方を間違えた。
まだ小さい頃に厳しく接するべきだった。
初めてだと甘やかしてしまう。
給餌器に手を突っ込んで日がな一日いくらでもカリカリを出していた頃もあり、
あのタイプの給餌器もよくなかったなと。
 
僕を噛んでくるのは噛み癖があるからかと
嚙んでもいい蹴りぐるみを買ってみた。
ネズミ。意外と気に入っていて、時々咥えて他の部屋に運んだり。
それで次は魚。何をテレビで見たのか、
背びれのところを咥えたのを振り払って跳ね上げたりといったこともする。
魚が水面から飛びあがるかのように。
 
しかし、僕を噛んでくるのは変わらず。
やはりカリカリを出させたいようだ。
そこでやらなきゃいいんだけど、でないといくらでもしつこく噛んでくるし。
困ったものだ。
 
そういえばこれまで黒缶をあげてたのに最近見当たらない。
5種あったのが3種しか見つけられず、それも少なくなってきた。
生産終了したのかな。
みみたの口に合う他の物を見つけないといけないのかな。