徳島へ(その3)

5日、日曜のこと。
7時半まで寝て朝風呂。最上階の温泉に入りに行く。
9時過ぎにチェックアウト。
1階のタリーズのコーヒーチケットがあったので妻にテイクアウトで受け取ってもらう。
その隣の土産物屋で全国旅行支援のクーポン券の残り、700円ほどを使う。
ポン酢とすだち果汁の小瓶のセットと、かつ天という丸い揚げ物が2枚入ったのを買った。
 
空港へのリムジンバスまで20分ほど。目の前のJR徳島駅を見に行く。
鳴門線高徳線牟岐線の路線図。
ふと見ると改札は自動改札ではなかった。
SUICA 的な定期券を見せて外に出る人もいたけど。
 
バス停に戻る。快晴。
昨日上った眉山と、そのてっぺんに聳え立つテレビ塔が見えた。
リムジンバスに乗る。
徳島城跡の公園の脇を通った。
こんもりとした低い森が広がる。歩道をジョギングしている人がいる。
テイクアウトのコーヒーを飲む。JRの土産物屋で妻が買った小さい饅頭を食べる。
30分ほどかかって空港に向かう。
昨日Bさんに運転してもらった道を逆にたどっていく。
こうやって見るとラーメン屋が多いな。
 
空港に着いて10時半。
3階に上がってフードコートにあった「宝ラーメン」という店で
僕は徳島スペシャルを、妻はすだちラーメンを。
ここのラーメンもよかった。
ガラス張りの壁の向こうに海が見えた。
その手前の空き地には太陽光発電のパネルが広がっていた。
 
妻が葡萄饅頭や鳴門金時を使ったカステラなどお土産を買う。
竹宮恵子阿波踊りを描いたステンドグラスっぽい大きな飾りが壁にかかっていた。
保安検査場をくぐる。
11:45 徳島阿波踊り空港発。
東海林さだおの続きを読んで、ウトウトして。
55分で羽田に。すぐだった。
 
モノレール、大江戸線と乗り継いで15時前には家に着いた。
ペットシッターさんの報告を読む。
みみたはおりこうさんにしていたようだ。
荷物を片付けて、15時から改めて Lazy Sunday を聞いた。
そういえば今日はモノレールで天王洲アイルを通り過ぎたな、
InterFM のスタジオがあるんだよな、と思いだした。
 
1泊2泊の弾丸ツアーで2日目はほぼ帰るだけだった。
それでも徳島はいいところだったな。
なにもせず3日ぐらい過ごして、
昼はラーメン、夜は阿波尾鶏の焼き鳥を食べて、みたいにのんびりできたら最高だな。
いや、次は鳴門市の海辺のホテルに泊まって大塚国際美術館と渦潮を見に行くか。
 

徳島へ(その2)

 
4日土曜の続き。
 
ロープウェイで阿波踊り会館に戻って1階の土産物コーナー。
「みまから」という郷土料理的な激辛調味料の瓶詰や
「鱧の食べるラー油」「阿波尾鶏の香味油漬」といった、
徳島名産を使ったご飯の友のおしゃれなのを買ってみた。
木工細工や竹細工の阿波踊りの人形もあった。
50体を収めた大掛かりなものは130万の値段がついていた。
 
2階のホールで阿波踊りを見る。専属の連が披露する。
僕らは14時からの回を見ることにした。
センターステージを取り囲むように100人ぐらいは入れる客席が一杯になった。
女性の踊り手が6人、男性の踊り手が4人、三味線が2人、笛と鉦、小太鼓と大太鼓が1人ずつ。
そこに初老の司会・解説の方。
男踊りとは女踊りとはと基本の踊りを実演して、楽器をひとつひとつ紹介する。
途中、体験コーナーがあって客席の僕らも立ち上がり、足の動き、手の動きを教わる。
右足を出す時には右手も出して、左足を出す時には左手も出して、というのが
司会の方は簡単だと言うけれどこれが全然できない。
コロナ前は皆ステージで踊り手たちと混じって、としてたんだろうけど、今は客席で。
しかし、皆で右を向いて前に少し進んで、振り向いて今度は左に少し進んで、としていると
客席の列に沿った列の移動のようになって阿波踊りっぽくなった。
 
阿波踊りはもともとは盆踊りで、少しずつ今の形に近づいて行った。
それが1970年の大阪万博で脚光を浴びてさらにショーアップした。
女性の挙げる手は高くなり、打楽器のリズムも速くなった。
後半は花鳥風月など阿波踊りのバリエーションを。
団扇を持つもの、縦長の提灯を持つもの。
若者たちの好む喧嘩踊りのようなものも披露された。
 
終わって3階のミュージアムへ。
その歴史の変遷を伝える展示や過去の大会のポスター、海外で公演した記録。
変わった楽器の紹介ということで桶を太鼓にしたものやバイオリンも飾られていた。
最後、2017年の映像を見る。
いやー、かっこいいな阿波踊りは。一糸乱れず何百人も進んでいく様にあの迫力のある音。
飛び散る汗、交わされる笑顔。
いつか本場で見てみたいと思ったし、今年の高円寺の阿波踊り大会は見に行こうかと。
阿波踊りのあのリズムを「ぞめき」という。
そういえば久保田真琴が高円寺や徳島で録音した「ぞめき」のシリーズがあったなと
その場で中古を探してオーダーした。
 
阿波踊り会館を出た。
この近くにクラフトビールのいい店があるので飲むか、とBさんが言う。
僕らが飲んで休憩している間、車で来ているBさんがソフトドリンクで待つのもどうかとなって、
僕らはホテルにチェックイン、Bさんは家に車を置いてきてまた出てくるということになった。
徳島駅に出てホテルの前で下してもらった。
 
駅前にはいくつかホテルがあったけど
最上階に温泉があるということで今回はサンルートにしてみた。
3階にフロント。
全国旅行支援を適用して2人で3,000円ぐらい安くなったか。
1人5,500円ほどで泊まることができた。
フロントで身元証明するものと、ワクチン接種済みであることを証明するものを提示する必要がある。
ホテルを予約した時に妻にそのことを伝えたつもりが、妻はすっかり忘れていて
ワクチン接種済みの証明書、写真で撮っているだろうと思っていたら、え? そうだっけと。
練馬区の接種申込のサイトにログインして、でもパスワードが分からなくなって、と大変だった。
後ろに他の客が待っている中、時間がかかってしまった。
受付の窓口が3つあって、両隣とも全国旅行支援の手続きをしていた。
練馬区からの接種受付メールを見せたりとなんとか妻の分も受け入れてもらえて、
二人分のクーポン券も交付された。一人1,000円分。
紙のクーポンを使えるところは少なく、アプリのクーポンの方が使いやすいと説明されて、
部屋に入ってそのアプリを入れて紙のクーポンのQRコードを読み込んだ。
 
Bさんが戻って来るまで30分ほどある。
検索してみたら近くに中古CD屋があると知って行ってみる。
ジャクソンズという店。
大通りを5分ほど歩いて少し脇に入ったところにある小さな店。
妻は入るのを躊躇したくなったというディープな雰囲気。
でも品ぞろえは良かった。
 
Ry Cooder のサントラ2作『The Border』『Alamo Bay』を1枚にしたものがあった。
しかも国内盤。帯付。1,980円。
こんなCDがあったんだ!?
あとで amazon で調べたら、9,800円の値段がついていた。これぞ掘り出し物。
というか、名曲”Across The Borderline” のオリジナルバージョンってCD化されてたんだな。
後のアルバム、「Borderline」に収録されたのも
2枚組サントラベストに収録されたのも後の再録バージョン。
 
他、The Neville Brothers ”Fearless” とライヴ3曲などを収録したミニアルバムの国内盤。
980円。見本盤だけど、まあいいか。
表題曲は名手Bob Clearmountain によるリミックス。
Leonald Cohen ”Bird On A Wire” のカバーも収録されている。
 
「Released! The Human Rights Concerts 1998: The Struggle Continues...」 という
アムネスティ・インターナショナル主催の1998年パリでのライヴイベント2枚組。
メンツが凄すぎ。
Peter Gabriel / Bruce Springsteen / Youssou N'Dour / Tracy Chapman /
1曲目から、Peter Gabriel / Bruce Springsteen / Youssou N'Dour /  Tracy Chapman /
による ”Get Up, Stand Up” のカバー。
これが1,280円。
もっと時間をかけて眺めてみたかったなあ。ジャズやパンク、J-POPの棚はチラ見しただけ。
いつかまた来てみたいけど、そんな機会あるかな。
 
16時半にBさんとホテルで待ち合わせということで急いで戻る。
部屋に買ったばかりのCDを置きに行く。
ホテルの外に出て、古びた、片側だけのアーケードのような商店街を歩き、川を渡った。
入ったのは「Awa新町川ブリュワリー」という店。
新町川ペールエール新町川スタウトといったクラフトビールを飲んで地魚のカルパッチョを。
徳島の海の幸を食べることができてよかった。
川沿いの遊歩道に面していて眺めがいい。少しずつ日が暮れていった。
駅から歩いて10分ぐらいのところにいい感じの飲み屋街があって、
徳島はちょうどいいサイズ感で暮らしやすいところだなと思った。
 
日が暮れて、川辺は青色LEDを使った照明でライトアップされている。
2軒目はもともと行くつもりだった、すぐ近くの焼き鳥屋「鳥ぼん 船場店」へ。
ものすごく賑わっていて活気があった。
ここの焼き鳥もうまかったなあ。つくねに肝、トロ皮。
だし巻き卵に麻婆豆腐も。
21時過ぎまで飲んでたかな。2軒で4時間以上。
22時ぐらいにホテルに戻ってきたか。
全国旅行支援のクーポン券を使える店が周りに少なそうだったので
ホテルの下のコンビニで缶チューハイなど買って使った。
 
最上階の温泉に入りに行く。
ルームキー以外は手ぶらで行って
受付でタオル、バスタオルと履物のロッカーの鍵をもらうというスタイルがいい。
ビジネスホテルの大浴場だと、スリッパ置き場だけというところが多い。
それだとたまに別の人が僕の履いてきたスリッパを履いていってしまう。
そんなことがないのがうれしい。
温泉は茶色いお湯だった。珍しい。
露天風呂もあった。
 
部屋に戻る。
各階に製氷機が用意されているのもいい。
お笑い向上委員会を見て、
ジャクソンズで買ってきたCDの解説を読んでいるうちに寝落ち。
1時に布団に入った。

徳島へ(その1)

この土日はJALの「どこかにマイル」を利用して徳島へ。
人生初徳島。
というか、「どこかにマイル」で当たらなかったらもしかしたら一生行かなかったかもしれない。
 
妻の高校時代の友人、Bさんが徳島市在住ということで
土曜の昼間、眉山阿波踊り会館を案内してもらって夜は飲みに行こうとなった。
徳島駅周辺で過ごすことになり、鳴門の渦潮、大塚国際美術館はまたの機会に、ということにした。
 
土曜の朝は5時半起きの予定。
金曜の夜はツマミになる話を見た後で、おんな酒場放浪記を2本だけ見て寝ることにした。
タモリ倶楽部は録画した。
 
5時半に起きてあれこれと準備をして7時過ぎに家を出る。
NHK BS をつけたら、以前見たことのある尻屋崎の寒立馬の番組をやっていた。
 
大門からモノレールに乗ると「キキ&ララ」とコラボした車両だった。
あー、まだあったのか。
妻に、妹がいたから小さい頃の洗面器が「キキ&ララ」だったと話した。
 
羽田空港第1ターミナルビルに到着。南側の出発階。
数日前、お土産に何がいいかと妻と話していたときに羽田空港限定のクラフトビールがあることを知る。
それが北側だというので歩いていく。
途中、ジャイアンツショップの前を通りがかるとオープン前の行列。整理券を配っていた。
侍ジャパングッズを展示していた。
 
妻がクラフトビールやその他お土産を買い、僕は朝食代わりの天むすを。
保安検査場をくぐって搭乗口の椅子で待ちながら食べた。
羽田空港への到着が遅れた関係で出発が10分遅れとなった。
 
「どこかにマイル」だからか、最後尾の座席となった。
東海林さだお『ニッポン清貧旅行』と
萩原健太『ポップス・イン・ジャパン』を読んで過ごした。
フライト時間は55分。
飲み物が配り終わってそれを飲んだ頃、飛行機は降下準備に入った。
 
結果、5分遅れで徳島阿波踊り空港に到着。
手荷物ピックアップの外でBさんが待っていた。
Bさんの車で徳島市に連れてってもらう。
Bさんはかつて本格的にマラソンをしていた人で
空港の駐車場で、「あ、彼は〇〇さん」と指さす。
100kmマラソンの国際大会で優勝し、テレビによく出ている方だという。
 
徳島市の市街地へと向かう。
四国は九州と同じぐらいに南国、というイメージがある。
街のあちこちに背の高い椰子の木がはえていた。
徳島と言えば大塚製薬の本社がある。
オロナインCにボンカレー、オロナイン、ポカリスエット
徳島市と鳴門市の間ぐらいのところに大きな建物があった。
 
吉野川を渡り、徳島市に入った。
すぐ徳島駅前に出る。
デパートがあるな、と思って見ていたら、Bさんは徳島は百貨店なし県になったという。
そごうが撤退して三越のサテライト店舗などが入っている、
徳島の人の買い物はイオンモールに行っているという。
 
僕のリクエストで昼は徳島ラーメンへ。
「いのたに」の本店に連れてってもらう。
広い駐車場が道路を挟んで2カ所。
店舗もコの字カウンターがふたつで広かった。
券売機で買う。中華そばの大盛肉入りで850円、生卵50円、メンマ100円。
僕らはすぐ座ることができたが、12時を過ぎて店内で待ちの人が増えた。
ラーメンが運ばれてきた。うまかったなあ。
生卵を入れるというところが和歌山ラーメンに似ているが、あそこまでこってりしていない。
濃ゆいがあっさり、すっきりしている。
食べ終えておかわりしたくなった。
店内の壁にはたくさんの色紙。インパルス、宮川大輔に始まって安倍晋三まであった。
 
その近くの阿波踊り会館へ。
徳島市のシンボルとなる山、眉山の麓にあってロープウェイで頂上まで行くことができる。
往復で1,000円ぐらい。結構するなあと思ったが、乗ってみたらそこそこ距離があった。
展望台から徳島の町を見下ろす。
この眉山を取り囲むように北、東、南と広がっている。思っていたよりも大きな都市だった。
吉野川に橋が4つかかっている。
Bさん曰く、上流に近づくほど古く、河口にかかったのはつい最近だという。
じゃあ昔の人は、河口近くに住んでいたら上流まで来ないと川を渡れなかったのかと聞くとそうだと。
 
徳島に本社のある有名企業は大塚製薬だけではなく、LEDで有名な日亜化学工業がある。
青色LEDノーベル賞を受賞した中村修二との確執もありましたが……
よって市内のあちこちにLEDを利用したオブジェが飾られ、ここにも大きな万華鏡が。
展望台に小さなドームが設置され、階段を数段上って一人ずつ頭を突っ込んで仰ぎ見る。
万華鏡ならぬ眉華鏡という名称だった。
 
ここも恋人たちの聖地なのだろう。錠前をロックしたのが何列も並んでいる。
そこによく見ると白鵬の名前が。
ひときわ大きな錠前にプレートが括り付けられている。
ちょ、ちょ、ちょ! と白鵬ファンの妻に伝えると、えええ! と驚く。
でも奥さんは徳島の人だったし、と納得する。
 
上の広場に出る。ビルマで見るパゴダの日本で最大の大きさのものがあった。
山の上なのでテレビ塔が3本か4本立っていた。
奥に神社があってお参り。
剣山での修行に参加するにあたっての要綱といったチラシが貼ってあった。
 
ロープウェイ乗り場に戻る。
階段に映画『眉山』や『鬼滅の刃』のパネルが飾ってある。
毎年8月12日から15日までの阿波踊りのポスターもたくさんあって、最近のはどれもアニメ系。
有名なアニメのスタジオが徳島にあると聞いた。
どれも似たようなテイストだけど、ひとつひとつ描いた人が違って製作年度も違うのかな。
コピーライトに奈須きのこいのまたむつみといった名前があった。

森、道、市場

今のコンサルの部門はチームやグループという考え方はなく、
平均して3~4か月のプロジェクトごとに要員がアサインされるだけ。
その時のPJメンバーぐらいしか日々の接点がなくなる。
リモートワークになってからはなおさら。
僕も顔と名前が一致する人は半分もいない。
それはいかんよね、と皆危機感を持っていたようで
毎月1回30分ずつ、メンバーをシャッフルして
5人ずつ集まって自己紹介しあうというイベントが開催されるようになった。
 
この前の木曜の昼休みにそれがあって、これで4回目かな。
出身地、趣味、好きなテレビ番組といった
質問項目に答えるパワポ一枚の資料を映しながら行う。
僕はいつも中古CD屋めぐりが趣味ですとか、
青熊書店という本屋を神保町でやってますという話をするんだけど、
毎回食いつきがいいのはスポーツ欄の「フルマラソン2回」というところだったりする。
 
4回目のこの時、初めて話す後輩の趣味がフェスに行くこととあって、
おすすめのフェスに「森道市場」と書いてあった。
初めて名前を聞く。
それってどんなの? と質問をすると
愛知県の蒲郡市にある海辺の公園で開催されるのだという。
ステージでの音楽イベントもさることながら
木工品を販売するテントを見るのが楽しいと彼は言う。
店の数は300は超えますよと。
是非、行ってみてくださいと言われた。
 
後で公式サイトを探してみた。
「森、道、市場」が正式名称だった。あーそういうことか。
(森道という地名が蒲郡市にあるのかと思い込んでいた)
今年は5月後半に開催か。
 
アーティストは誰が出るの? と聞いたら、
「あんまり有名じゃない人が全国から集まってきます」というので
ふーん、インディーズ系なのかなと思っていたら全然違った。
フジファブリックスチャダラパー大沢伸一、GLAM SPANKY、全然有名じゃん!
それどころか、青葉市子、掟ポルシェ、ペトロールズ、toeなども。
えー!! 全然知らなかった。
 
20代の頃はフジロックに行ってサマソニに行ってと夏はフェスが欠かせなかったけど、
その後とんとご無沙汰。
昨年、ドリカムが出るからと秩父のフェスに妻に誘われて重い腰を上げたのが何年ぶりのことか。
いつのまにか全国各地でいろんな趣向を凝らしたフェスが開催されるようになっている。
青森でも「夏の魔物」であるとか。行ってみたいと思いつつ一度も行けずじまい。
今でもあるのかな。
……と思っていたら2016年までだったのか。
 
「森、道、市場」のお店のページを見てみたら
名前やロゴからは何を扱ってるかわからない店が半分近く。
店内や商品の写真を出している人の方が少ない。
でもそれはそれで楽しそう。
キャンプサイトもあるようだ。
音楽もいいけど、店が充実してるというのがいい。
500を超えるのだと。それを回ってみるのもいい休日の過ごし方のように思う。
 
近くなら行ってみたいが……
どうかな。
 

夜の若者たち

水曜の夜、家に帰ってきた妻がこんなことを話した。
駅を出て、団地の間のローズ・ガーデンを通って帰ろうとしたら
広場に若い男女が20人ぐらいいて、楽しそうにしていた。
そのうちの何人かは煙草を吸っていた。
かといってそこまでハチャメチャな集まりではなく、和やかな雰囲気があったという。
ヤンキーというほどでもない。
 
なんだったんだろうね、と。
「卒業式を終えた高校3年生の集まりなんじゃない?」
「でもさ、卒業式ってそんなに早かったっけ?
 俺の時は3月半ばだったような??
 それにさ、卒業式の後だったら居酒屋で飲んだりすんじゃない?」
 
今の東京の高校生がどうなのかよくわからないが、
僕らは高校2年生ぐらいから
高校生を入れてくれる店で、あるいは誰かの家に集まってよく飲んだものだった。
今は「未成年に酒を飲ませた」と親が店を訴えるような時代で
おいそれと若い人は迎え入れないかもしれない。
特に大人数だったら。
 
でもさ、卒業式の後ぐらいだったら大目に見るよね。
4月になったら新歓コンパでも飲むだろうし。
「いやー、そもそも今の若い人は酒を飲まないっていうけど」
「全員が全員そうとも限らないでしょ?」
 
僕の推理としては
彼らは高校2年生で、期末テストが終わった解放感でなんとなく集まったのでは。
で、17歳なので居酒屋に入る勇気はなく、公園どまり。
この人数では入れるファミレスはなかった。
これだと思うんだけどなあ。
 
練馬区の高校の卒業式がいつなのかとか、
ひとつひとつ調べていけば真相に近づいていきそうだけど、
わざわざ調べるほどの話でもなく。
あれってなんだったんだろうねで、別の話題に移っていく。
そんな、練馬の夜。

すずこ納豆

 
昨日の夜、妻がテレビをつけたらケンミンショー。
番組の最後の方で「すずこ納豆」(筋子納豆)を紹介していた。
ひきわり納豆に筋子を入れて食べる。
(普通の納豆ではなくひきわり納豆)
醤油は入れない。筋子のしょっぱさが代わりになる。
「これまでケンミンショーで食べてきた中で断トツに美味しい」とまで断言し、
シソンヌじろうは感極まって泣きながら怒ってた。
 
番組で言ってたけど、確かに青森のスーパーはイクラよりも筋子なんですよね。
親戚の家に行くと必ず朝出てきたな。
出てくるというより、置いてある。
 
四谷三丁目に青森PR居酒屋「りんごの花」という店があって、
ここで流れているビデオが「すじこ納豆の歌(日本筋子納豆協会公式)」
流れてるというか、エンドレスだった。
どれだけ洗脳、いや、浸透させようとしているのか。
ケンミンショーにまで進出したのだから、本望だろう。
 
とか言いながら、僕自身は食べたことがない。
イクラ自体普段からあんまり食べないし、
筋子のしょっぱさと言ったら。
少なくとも今食べたら高血圧で死ぬ。
納豆で薄めることでようやく食べられるようになるのかもなあ。
 
筋子を入手することができたら自分でも作れるけど
(とはいえケンミンショーでも言ってたように東京で食べる筋子は新鮮さが劣る)
東京で食べるなら上記の「りんごの花」かな。
メニューとして常備している。
 
なお、筋子納豆は太宰治も食べたようだ。
弘前経済新聞より。
 

最近のみみた

昨日は振り替え休日で午後、本を読んで過ごした。
こたつに入ってソファーベッドに寄りかかっていると
みみたがモゾモゾとソファーベッドに乗ってきて、僕の左肩に頭をくっつけて眠りだす。
スピー、スピーと寝息が聞こえる。
前足を伸ばして僕の左腕にもたせかける。
かわいいなあと思うが……
 
……その分夜中、元気になる。
昨晩寝ていたらみみたに起こされた。
時計を見たら午前2時過ぎ。
ボールを持ってきている。投げろということか。
寝床で僕が廊下の先にボールを投げると
みみたが追いかけて咥えて持ってきて枕元にポトリと落とす。
みみたが若い頃は毎晩のようにそれで遊んでいた。
夜中の2時や3時に。
 
そういえばそれがなくなったなあ、もう2年ぐらいはやってなかったかも?
日中投げて取って来てで遊ぶことはあっても、寝てるときというのは最近なかった。
ある意味、懐かしいと思いながら何度も何度もボールを投げた。
30分ぐらいは続けただろうか。
みみたがばてたのか廊下に寝そべった。
勝った、と思ってまた布団の中に入った。
 
ふと思う。
昨晩だけならいいが、これが今晩からしばらく続くのか。
猫は気まぐれにそれまで続けてきたことをやめて、しばらくしてから不意に再開することがある。
猫缶をある日突然食べなくなって、それが1年後試しに出してみたらまた食べるようになった。
気に入っていたおもちゃをある日突然見向きもしなくなって、数か月後にどこからかまた探し出してくる。
それじゃないか……
 
かといってボールを隠しておくのはかわいそうだし、
根本的な解決としてはなんか違う。
拒んでしまうのは猫であれ、人であれ、よろしくない。
そんなことを思う。