「奥多摩ブックラウンジ」

昨日は3か月ぶりに「奥多摩ブックフィールド」へ。
 
廃校となった旧小河内小学校の校舎の部屋を2018年から借りて毎月第一土曜に開いている。
元々は出版年鑑を出していた出版ニュース社が2019年に廃業するのを受けて
その蔵書を散逸させたくないという思いで、この校舎に膨大な量の書籍が運び込まれた。
出版、流通に関する資料となる本や出版ニュース社が発行してきた本。
雑誌の創刊号のコレクションもあるという。
それらをアーカイヴ化してラベルを付けて校長室に図書館のように並べる。
その作業を少しずつ進めてきて足掛け3年で一区切りついたということで
この日、「奥多摩ブックラウンジ」というイベントが開催された。
 
・「本についてあれこれ・出版年鑑の歴史など」小林昌樹氏(近代出版研究所長)
・「出版ニュースと出版年鑑」清田義昭氏(元出版ニュース社代表、多摩デポ・共同保存図書館)
・「出版ニュースアーカイブ・データベース化について」堀渡氏、蓑田明子氏、ほか(多摩デポ・共同保存図書館)
 
奥多摩湖に近い、山の中の廃校。
冬ともなればトイレの水も凍るとのことで、12月から1月にかけてはクローズとなる。
8月にも一度お邪魔したけど、年内最後ということで行ってみようということになった。
 
紅葉シーズンで混んでるかもしれないと9時に家を出て練馬ICから関越道に乗って
鶴ヶ島JCTから圏央道へ。青梅ICで下りる。
途中までは調子よかったが、川越から先、鶴ヶ島までが事故渋滞。
抜けて、狭山PAで休憩。
光が丘公園のBBQエリア、12月分の予約がこの日の10時から。
トイレに出てきたところでそのタイミングが来て、妻に何日がいいか聞きそびれているうちに
3分後には全ての土日の予約が埋まってしまった。
最後に残ったのは24日(土)で、あ、ここいけるかな、と思いつつも
もう一度更新ボタンを押したら残席なしとなってしまった。
 
青梅市街に入る。
妻がドラッグストアに立ち寄る。
映画のポスターを猫に置き換えた看板が見えてきて、
あとは奥多摩駅手前までほぼ一車線の一本道。
帰りのガソリンが不安だと
キャンプ場やフィッシングセンターのエリアに入る手前のところで見かけた
田舎のガソリンスタンドに入れた。
20リッターで3,500円ほど。1リッター175円は高いが、致し方なし。
タンクには40リッター弱入る。
半分以上減ったところで20リッターなので満タンにはならないはずが満タンに。
あれ? と思う。サービスで多めになのだろうか……
しかもこのガソリンがどこまで走っても減らない。
異音や異臭はなし。
帰り道さすがに怖くなって、キャップが開いてるんじゃないかと確認するが素人目には異常なし。
謎。無事帰りつくことはできたが。
 
山道を行くため前の車が安全運転ということはあったものの
特に渋滞ということはなく、奥多摩駅周辺、その先まで行くことができた。
オレンジ色に染まった木々と緑のまま木々が重なり合って迫力あるコントラストを作る。
目の前に迫る山が、すぐ脇の谷が、紅葉に包まれている。
手前の澤乃井酒造はおそらく木々の1本ごとに計画的に風景を作ってるんじゃないかな。
モミジの赤も美しく配していた。
 
奥多摩湖に出て、8月にも入った「のんきや」へ。
道路を挟んで湖に面した4人掛けのテーブル席は全て埋まっていて、
端の方の大きな8人掛けのテーブル席と小上がりだけが空いていた。
テーブル席にした。
半分ぐらいの方が年配の男性でバイクのヘルメットを抱えている。
ツーリング途中で立ち寄るのだろう。
妻はチャーハン。僕は味噌チャーシュー麺に味玉、バター、コーンを追加。餃子も。
チャーハンは小ぶりながらぱらっとしておいしい。次回食べようと思う。
チャーシュー麺も平打ちの自家製。
 
店から西へ5分ほどの、真っ赤な峰谷端で車を停め、湖面に映る紅葉を見てから
旧小河内小学校へ。
前回もそうだったけど、どこかの専門学校が2階を借りて授業を行っていた。
たくさんの若者たちが昼休みでグラウンドに出てサッカーをして遊んだり、
その後はビニールシートを広げて弁当を食べていた。
校庭の脇には柿の木がたくさんの実をつけていて、それを収穫している年配の方もいた。
 
校舎入り口で「おくたま文庫」さんが古本を段ボールに詰めて売っていた。
阿部公房『カンガルー・ノート』(100円)
山下洋輔『風雲ジャズ帳』(100円)
嵐山光三郎『新素人包丁記 海賊の宴会』(250円)
和田誠三谷幸喜『これもまた別の話』(250円)
他、校長室のアーカイヴの隣が古本屋兼ギャラリーの職員室となっていて、こちらでも。
ルイ・カストロボサノヴァの歴史』(200円)
松田哲夫『編集狂時代』(200円)
6冊でなんと1,100円。
しかも『ボサノヴァの歴史』は amazon で今、5,000円ぐらいの値段がついている。
すごい収穫だった。
 
その「おくたま文庫」の淹れたコーヒーを飲みながらイベントに参加。
13時より。定員20名となっていて、オーバー。
校舎の他の部屋から椅子を探したり、僕らは台の上に座った。
出版年鑑の歴史について語った小林昌樹さん。
立ち読みは日本独特の文化というところから始まって、
昭和7年版の出版年鑑、昭和9年の古本年間(落札価格など)、
出版年鑑に掲載された訃報の一覧をまとまた同人誌など貴重な資料について
何ともマニアックな話を伺った。これらの貴重な本も回ってきた。
 
清田義昭さんは当時の世相を絡めた出版ニュース社の、日本の出版流通の、歴史。
雑誌が売れて書籍が売れなくなった「雑高書低」の時代を経て
インターネット、amazon の台頭でまた風向きが変わって。
日販・トーハンらの取次業界の再編もあって。
再販制度をどう見直すかが今後のカギだという。
一冊の本が手に届くというのも印刷・製本技術や流通技術の進化を経て、
という総合的な視点で捉える。
「あえて言えば出版文化は壮大な無駄、しかしそれを持てることが大事だ」
という発言が印象的だった。
 
堀渡さん、蓑田明子さんによる
出版ニュース社の蔵書のアーカイブ・データベース化についての話も面白かったな。
通常の図書館の逆の作業を行ったと。
普通は図書館に本が入ってきてデータ化してラベルを貼ってしかるべき棚に置いていくけど、
ここではまず大量の本が未整理な状態で棚にまず詰められ、それを後から分類して並べ直した。
その作業が今も続いている。
最初の年は大雨で湿気で本がやられ、カビ取り作業もという大変さもあった。
僕らも月一で手伝いに行こうかな、と妻と話した。
 
校舎を出たのは16時。日も暮れかけてだいぶ寒かった。
周りはダウンジャケットの方も多かった。
僕は薄着でしかも換気のためにつけた扇風機の隣。かなり寒かった。
(外で若者たちはTシャツ1枚で体育をやってたが……)
昼間に日の出た11月初旬でこれだけ寒いなら真冬は相当寒いのだろうな、と思う。
 
帰り道は奥多摩駅周辺に出るまでは渋滞というほどではないものの
車が連なってゆっくり。
その後は時折短い渋滞にボチボチ巻き込まれたものの概ね順調。
20時には家に着いた。
途中、青梅駅前の「まちの駅」でチューブに入ったすりおろしわさびを買ったり、
ブックオフの青梅店に入ってみたりした。
その分を抜くと下道で3時間か。
その多くが青梅街道の旧道に出たり新道に入ったりの繰り返しだった。
青梅街道、旧青梅街道、新青梅街道の違いがよくわからず……

記録と再現

視覚や聴覚は記録できるが、嗅覚や触覚や味覚は記録できない。
カメラとフィルム、マイクとテープといった記録機器と媒体が
嗅覚、触覚、味覚で発展しなかったのはなぜか。
 
いや、厳密にいえばあるだろう。
旨味とはこういう成分であってタンパク質が、こういう数値が、と研究者が開設することは可能。
でも一般的に我々がそこに記録して、簡単に再現するということはできない。
レシピと素材があればできるけど、機械がボタン一つで、とはならない。
冷凍食品を電子レンジに入れるというのができるのもごくわずかの限られたものとなる。
そもそもそういう意図を持った商品を企画・開発し、こちらがそれを買わないといけない。
つくりすぎた料理を冷凍庫に保存というのも、記録と再現というとなんか違う。
あの時食べたあの味というものを記憶以外に、あるいは
当人ないしは熟練の職人以外には再現性の低いレシピ以外に簡単に記録する方法はない。
なんでそうなったのか。
 
機械一つでボタン一つでそれができるようになったらむしろつまらない、という考え方もあったと思う。
料理人がレシピをもとに調理する。
季節の素材により、その時々の気候の変化により少しずつ味わいが変わる。
むしろその変化を楽しむ
正確な再現性を求めない。
 
あるいは思い出の中のあの味というものが結局は究極なのだ、というのもあるだろう。
店がなくなってもはや食べることのできない、
たまたまその時出会ってその後めぐり合わないというのを懐かしむ気持ち、心理的な距離感が、
おいしさの記憶を何倍にもする。
 
一方でそんな優雅な生活を送っているわけではない人は、食うや食わずの人は、
同じ味をどうこうなんていう余裕はない。
食べたいメニューとだいたい一緒であればそれでいい。
むしろ可能な限り、予算の範囲内で違うものを食べたいかもしれない。
 
触覚や嗅覚もそんなところか。
いや、ちょっと違うか。
手に触れた時の感覚や肌触りは揃えられるなら揃えられた方が良い局面の方が多いだろう。
味覚よりは記録しやすく、再現しやすいように思うがどうかな。
 

zoomとteams

新しい 仕事に変わってから社外のWEB会議がことごとくZOOMで。
なんで teams ではないんだろう。というのを誰に聞いたらいんだろう。
携帯で入ったときの使い勝手がイマイチだし、
携帯とPCで入ったときに分かれるのがめんどくさい。
teams は統合してくれる。
 
火曜もひとつ、ZOOMで。
部門の無制限アカウントがあるのかどうかわからず。
個人のアカウントで会議をセット。
40分で切れるけど、30分の打ち合わせだからいいかと。
 
個人のアカウントで社外の人と打ち合わせするのが初めてだったので
15分ぐらい前に念のため入っておく。
PCで入って携帯で入ってこれで大丈夫、他の人が入れないということはないだろう。
よし。あとは他の人が入ってくるだけ。
 
時間になって続々入ってくる。
打ち合わせが始まる。
それが途中まで来たところで、あと10分で終了しますと。
え? 
あ、……そうか。
実際の打ち合わせが入ってから40分ではなくて、
会議を立ち上げてから40分だからだもんな……
人間の感覚と違う。
 
テンパって、口をはさむタイミングがつかめず、
あと何分で終わりますと出席者に伝えられず。
ブツッと強制終了となった。
あちゃー……
新人でもやらないような失態。
 
チャット機能を使ってあと何分で終わります、再度入り直してください
といった機転も利かず。
あー だからZOOMはイヤ。
 
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次の日、水曜。
 
社外の会議に参加することになる。
今度は teams で。
2日間で4つのパートに分かれていて、先方から会議のURLを4つまとめたメールが送られてくる。
気を利かせたつもりなのだろう。
それぞれの会議ごとにインビテーションを送ってくれた方が Outlook の予定に登録しやすいのだが……
会議のたびにあのときのメールどこだっけ? と探すのがめんどくさいと
Outlook の予定をそれぞれつくって、URLをひとつひとつコピペしていった。
そこまでは普通にできた。
 
せっかくだからと同席する上司にも共有するかと Outlook上で出席者を追加する。
打ち合わせの時間が来て、気づく。
先方から送られてきた URL をコピペした下に別の teams 会議のURLが。
これは紛らわしい……
つまり、僕と上司と2人だけの teams会議が作成され、
コピペしたURLはその補足情報という扱いに。
試しに会社支給の iPhone でその会議を開いてみたら案の定、上司と2人だけの方になった。
これはいかんと上司に電話するも取ることはなく、
そのうちに2人だけの会議の方を上司が立ち上げてしまった。
あちゃー……
 
その後あれこれフォローしたものの、なんともめんどくさい。
Outlook で上司に予定を追加したとき、自動的に会議の場所が teams に設定される。
これをリアルな会議室に設定すれば回避できそうなんだけど、
利用しない会議室を押さえるのもなんだなあと。
対面で会議しようとしても空いてなくて困った人が、誰がこの使ってない会議室取ってんだ?
となったら目も当てられない。
 
そんなこんなであれこれやられて、ぐったり。
 

砂山銀座商店街へ

文化の日の祝日。
予定はなく、妻が砂山銀座商店街に行ってみたいという。
北を都営新宿線の西大島、大島に挟まれてどこからもそれなりに歩く。
なのにいつも賑わっている古き良き商店街。
孤独のグルメでもいつかのシーズンで五郎さんが訪れていた。
いつもならひとつの店で食べるのにこのときは珍しく
いくつかの店で買った総菜、レバカツやおでん、チキンロールを事務所で食べるという内容だった。
妻は先日、おでん種専門店の「増英蒲鉾店」の記事を見て食べたくなったと。
もしやと思って調べてみたらここも孤独のグルメで訪れていた。
五郎さんは中華揚げ、しゅうまい巻きを買ったことになっている。
 
晴れ。洗濯物を干して10時に家を出る。
新目白通りを東へ、面影橋江戸川橋飯田橋靖国通りに入ってさらに東へ。
浅草橋から隅田川を渡る。
両国、錦糸町、亀戸に出て南へ。アリオ砂町の駐車場に停めた。
1時間ほどで着いた。すぐですね。
このアリオがとてつもなく大きくて駐輪場がたくさんある。
駐車場も広くてガラガラ。2,000円で5時間無料だという。お得。
 
昼の目当ては、商店街からは離れているもののとんかつの「三好弥」へ。
神保町など、都内何軒か系列店がありますね。
来る途中、領国を過ぎた辺りでも別の「三好弥」を見かけたけど閉店したのかひっそりとしていた。
貨物線が南北に通っていて高い壁が長く伸びている。
迂回するために遠回りした。
この日の最高気温は24℃で、Tシャツ1枚でちょうどいいぐらいだった。
10分ほど歩いて「三好弥」に到着するも閉まっていた。残念……
祝日は休みなのか。
 
砂山銀座商店街はそこから歩いてすぐ。
東西にまっすぐ伸びた商店街だった。
思っていたよりも狭く、車は入れない。
お年寄りが自転車でゆっくり行き交っていて縫うように歩く。
総菜の店が多い。コロッケやメンチカツを揚げて店頭に並べる店。
漬物やサラダを並べる店。天ぷらの店。鰻のかば焼きの店。
地元の小ささ店がほとんどでチェーン店は数えるほど。
端から端まで一度歩いてみて引き返し、
弁当を売っていた店が中で食べられるというのでそこで昼を食べることにした。
 
「みどりのおかず」という。
砂山銀座商店街で一番総菜の安い店と謳っていて、確かに安い。
揚げ物に中華にラインナップが豊富。
中国系と思われる店員の方たちが次から次に総菜や弁当を作っていた。
僕は目玉焼きハンバーグの弁当、妻は白身魚フライと焼き鮭の弁当。
どちらも320円。総菜が180円からで鶏の唐揚げと野菜炒めにしてみた。
ペットボトルのお茶を買ったら氷の入ったグラスをサービスしてくれた。
トータル1,234円。何とも安い。
生ビールやサワーも提供している。総菜をいくつか買って食べると楽しいだろう。
ハンバーグは子供の頃、家の近くのスーパーの総菜コーナーで
母が買ってきてくれたデミグラスっぽいソースのかかったものでなんとも懐かしかった。
 
食べ終えてその向かいの「増英蒲鉾店」の行列に並ぶ。
おでん種が右側で煮込んだおでんが左側。
はんぺんやスジなどおでん種を少しだけ買う人たちは地元なんだろうな。
その日食べるものを。
僕ら外から来た人たちはここぞとばかりに
四角く区切られた鍋の中からおでんをあれもこれもと買うので時間がかかる。
僕らの盤になる。目に留まるものどれもおいしそうで選べず、ほとんど全メニュー選んでしまった。
玉子、じゃがいも、こんにゃく、こんぶ、白瀧、フランクフルト、厚揚げ豆腐、餅巾着、
中華揚げ、ごぼう巻、串に刺したボール、つみれ、……
2人分で2,800円ほどになった。
 
少し歩いて商店街の東の端に近い、もうひとつ行列の長かった「竹沢商店」へ。
焼き鳥の店で五郎さんはここの牛豚煮込みを買っていた。
シロ、ナンコツ、レバー、カシラ、トリネギ……、牛豚煮込みも500g
こちらは2,200円ぐらいになったか。
買ってすぐその場で食べて缶ビールを開けている人もいた。
 
途中にあった「あさり屋さん」も行列。ここも孤独のグルメに出ていた。
昔ながらの喫茶店のドアが開くと年季の入ったおばちゃんの姿が見えて、
馴染み客だろう、おばちゃんたちが入っていく。
小学校や中学校の体操着を売っている小さな店というのもあったな。
 
味噌の専門店があって入ってみた。
金山寺味噌など味噌の種類が豊富なだけではなく
チーズの入った味噌や鮭の入った味噌、わさびの入った味噌など変わり種が多かった。
豚汁用の味噌と豚汁用の野菜を買ってみた。
 
妻がうずらの卵のフライの串が食べたいと最後に立ち寄った店も軒先で揚げ物を並べていて。
「手作りの店 さかい」という。
ケースの中をよく見たらその中のひとつ、まぐろメンチは五郎さんが購入しましたと添えてあった。
迷わず僕も買った。
 
両手で抱えきれないぐらい買って、おでんは汁も入っているのでかなり重い。
アリオ砂町の駐車場に戻って車のトランクに積む。
念のため鍋を持ってきたのでその中におでんの袋を入れる。
 
ペットショップの kojima でロング猫じゃらしや横に広い爪とぎ板を買う。
おそらく11月生まれだろうというみみたは1日を誕生日としている。
そのお祝いに。
 
駐車場を出て西へ。
帰りは岩本町までは同じ。秋葉原お茶の水、池袋というコースで川越街道から環八へ。
16時には戻ってきた。
 
砂山銀座商店街、初めてだったのでテンパってたくさん買い込みすぎた。
食べきれるのか。明日でも無理かもしれない。
 
孤独のグルメで取り上げられた店のうち、いくつかはすでに閉店しているのだという。
今年になって店を閉めてシャッターに貼り紙をしている店、いくつか見かけたな。
多くは高齢化によるものなのか。
これからも元気であってほしい商店街だ。

シティホール

昨日は1日。妻が11月分のパーク&ライドのパスを家に忘れたと
駅ビルの駐車場に停めた車にもっていく。
 
シティホールという名の葬儀場の前を通る。
あー、今日はあるんだな。
帰りもまた通りがかると、葬儀が終わったところで続々と喪服を着た人が出てきた。
自転車が何台も停まっていて、喪服を着た50代から60代ぐらいのおばさんたちが
喪服のまま自転車に乗るところだった。
 
ああ、そういう関係性の方が亡くなられたんだな。
どこかのパート仲間なのか。
いつも自転車で近くの職場に集まって、仕事を終えて自転車で帰る。
その一人が亡くなったんじゃないか。
 
自転車で葬儀場に来る人たちを初めて見た、というのも思うところあったけど、
それ以上になんだかじんわりくるものがあった。
 
職場で故人のことを偲ぶこともあるだろう。
そのうちにまた別の仕事仲間が亡くなっていくのだろう。
そしてまた自転車で葬儀場に集まる。
そのたびに新しい職場仲間が入ってきて、一人、二人と減っていく。
それが静かに、ゆっくりと続いていく。
 
自転車に乗ったおばさんの一人が、僕の横を通り過ぎていった。

先週買ったCD #106:2022/10/24-2022/10/30

2022/10/25: ヤフオク
Avicii 「True (Avicii By Avicii)」 \690
 
2022/10/25: www.hmv.co.jp
Chara 「Happy Toy」 \99
(V.A.) 「Punk - O - Rama 5」 \99
(V.A.) 「Epitaph 「Punk - O - Rama」Nonstop Mix」 \297
 
2022/10/26: www.amzon.co.jp
阿川泰子 「Free Soul Yasuko Agawa」 \2404
 
2022/10/27: diskunion.net
麗蘭 「宴」 \580
麗蘭磔磔2013盤 LA-LA-LA」 \2150
Ry Cooder 「music by Ry Cooder」 \1100
Avicii 「True」 \680
(V.A.) 「Punk - O - Rama」 \380
 
2022/10/29: BOOKOFF 練馬光が丘店
Thug Life 「 Volume 1」 \792
Alice In Chains 「Sap」 \693
Linkin Park 「Meteora」 \250
 
2022/10/29: BOOKOFF 練馬区役所前店
Atari Teenage Riot 「1992-2000」 \550
Jesse Harris and the Ferdinandos 「Jesse's Box」 \550
 
2022/10/30: www.hmv.co.jp
上野耕路 「オキナワン・チルダイ」 \2200
Clea Vincent 「Nuits Sans Sommeil」 \660
 
2022/10/30: diskunion.net
The Feelies 「Only Life」 \1694
Shakatak 「Down On The Street」
 
2022/10/30: www.amazon.co.jp
おとぼけビーバー 「いてこまひっつ」 \2192
 
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Ry Cooder 「Music By Ry Cooder
 
先週の日曜の午後、暇だったので散歩がてら BOOKOFF へ。
先月久しぶりに入った光が丘の BOOKOFF が思いの他品ぞろえが良く、欲しいものばかり。
イッキに買い尽くすことはせず、この1ヵ月、週に一度ずつ足を運んで3枚ぐらいずつ買っていた。
Funkadelic のエディ・ヘイゼルのソロ国内盤帯付きや
コカ・コーラのCMソング集2枚組など2,000円を超えるものもいくつかあったけど、
たいがいは500円コーナーや300円コーナーから。充実していた。
来週はこれを買おうと思っていても棚を眺めているうちに別の気になるものが見つかる。
そのうちのいくつかは新しく増えた在庫なのだろうし、いくつかは以前気づかなかったものだろう。
 
500円コーナーで『TV CMソング・ベスト22』という洋楽のオムニバスがふと目に留まった。
どんな中古CD屋でも格安コーナーに置いてあるようなもの。
たぶん前からそこにあって、無意識のうちにスルーしてたんだと思う。
それがこの日はなぜか気になった。
 
1988年、WEA から出ている。
The Young Rascals ”Groovin'”
Percy Sledge ”When A Man Loves A Man”
The Cascades ”Rhythm of the Rain”
といった定番と共に
David Lindley ”She Took Off My Romeo”
Virginia Astley ”A Day, A Night”
The Dream Academy ”Life In A Northern Town”
など。お、と思う。けっこういいかも。
 
へー、と思っていたら……
Ry Cooder ”Across The Borderline” が収録されていて、え!? と驚く。
もしかしてオリジナルアルバムには未収録のCMバージョン!?
ドキドキした。これ、大発見じゃないか。
日本ではCD化されてなかったような?
1981年の映画『ボーダー』のために作曲され、
イオニアのカーステレオのCMで使われる。本人が出演して歌っていたという。
これが話題となり、シングルレコードも発売された。
翌年のアルバム 「Borderline」のボーナストラックとして追加されるも
その後CD化した際にはカットされている。
1987年のアルバム「Get Rhythm」には再録バージョンが収録されているが、
オリジナルとはかなり違うアレンジだという。
 
今年9月に発売された五十嵐正による『ライ・クーダー アルバム・ガイド&アーカイヴス』
という丁寧に編まれたディスクガイドでもわざわざ2ページかけて、名曲として紹介していた。
アルバムではなく曲単位で取り上げられていたのはこの ”Across The Borderline” だけ。
ライ・クーダーの名を高めた『パリ、テキサス』の表題曲や ”Dark Was The Night” ですら
そういう扱いにはならなかった。
それぐらい、この曲が幻の名曲だということなのだろう。
 
これは思わぬ掘り出し物と何食わぬ顔をして500円で買い、ホクホク、ニヤニヤして帰る。
これだから中古CD屋通いはやめられない。
……しかし、ああ、……しかし。
落ち着かない気持ちで解説を読んでいたら
ライ・クーダー の要望によりCMバージョンではなく再録の方を収録していますと。
残念。世の中そんなに甘くない。
 
悔しくてその後調べていたら1995年の2枚組アンソロジー「Music By Ry Cooder」が
彼のサントラ仕事から集めたもので、
”Across The Borderline” はどうも映画で使われたバージョンのようだ。
再録の「Get Rhythm」版ではなさそう。
DiskUnion に国内盤帯付きが1,000円ちょいで出ていたので迷わず買った。
 
届く。早速聞く。
あれ? なんか違う。というかヴォーカルがライ・クーダーじゃない。
クレジットを見ると確かに別の人が歌っていた。
調べてみると”Across The Borderline” には3つのバージョンがあった。
時系列的には
1)映画「The Border」で使われたもの。ヴォーカルは別人。
2)日本のCMで使われたもの。ヴォーカルはライ・クーダー本人。
3)再録して「Get Rhythm」に収録されたもの。ヴォーカルはライ・クーダー本人。
結局のところ2)のCD化はあるのだろうか……
無いという場合、いつか世に出ることはあるのだろうか。
探求は続く。
 
気を取り直して。
この1)も悪いわけではない。
国境を超える。その向こう側とこちら側、それぞれに生まれる物語。
 
他の曲もいい。
紙ジャケで再発された「パリ、テキサス」や「クロスロード」「ロング・ライダーズ」の他、
何度もコンビを組んだウォルター・ヒル監督の「サザン・コンフォート」「ブルー・シティ」
「ストリート・オブ・ファイアー」「ジョニー・ハンサム」「ジェロニモ」など。
ひとつの映画から3曲ほど選ばれている。
映画ごとにまとまって収録ではなく、ばらばらになっていて
曲調も全く違うのに不思議な統一感がある。
この2枚組自体がひとつの映画のサントラのよう。
ライ・クーダーという人間のサウンドトラックとでもいうか。
 
”Paris, Texas” のようにスライド・ギターを活かしたブルースが基調の曲が多いが、
ハワイアンだったりアンビエントっぽいのだったり
いろんな音楽を取り入れているのはいつもの通り。
(尺八を取り込んだ曲やモンゴルのホーミーに影響を受けたと思われる曲もあった)
メロディで多くは語らず、
アコースティックギターアコーディオンの付かず離れずの絡み具合など
音づくりそのものでその映画の映像的な雰囲気を伝えるのはさすが。
ライ・クーダー自身への探求も続く。
 

身辺雑記:10/24-10/30

10/24(月)
 
7時起き。小雨。気温がぐっと下がる。
縄跳び、クッション腹筋。
コーヒー、ヨーグルト、レモン酢、みかん。
この日はさして忙しくはなく、午前中年末調整の手続きなど。
午後の一つだけ入っていた打ち合わせもなくなった。
かといってぼんやりできるわけではなく。
明日の大事な打ち合わせを前に、落ち着かない。
 
昼、ざるそば。
ユニクロに長袖シャツを買いに行く。
その途中で玉突き事故を目撃する。
ライフに買い物。
 
細々とやることがあって定時まで。
寒い日なので風呂を沸かして入る。
猫草を移す。
こころ旅の傑作選。
鶴瓶の家族に乾杯のゲストがYOUで軽井沢。
夜はジャーマンポテトを作る。他、サラダなど。
酒場放浪記。
月曜から夜更かし
サウナを愛でたいを見るつもりが寝落ち。
午前1時近くに目が覚めた。
 
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10/25(火)
 
7時起き。さらに寒くなるらしい。
縄跳び、クッション腹筋。
コーヒー、ヨーグルト、レモン酢、みかん。
猫砂を入れ替える。
昼前の大事な打ち合わせに向けて準備。
 
どうにかこうにか形になって、30分の空きの間にカップヌードル
12時半から内部の打ち合わせ、それを受けて13時からお客さんと打ち合わせ。
14時から教育関係の部門説明会。思わずウトウトしてしまう。
終わって気分転換にライフへ。
 
定時で終えて風呂を沸かして入る。
夜は一人で納豆ご飯、サラダ、わかめスープ。
こころ旅の総集編。愛知。
日本シリーズ。山田が3ラン。
鑑定団。町中華は3年前の再放送で経堂。
もやさまは尾道
櫓の職人はこの前の鶴瓶の家族に乾杯尾道でも出てたな。
午前0時過ぎに寝る。
 
この2ヵ月ほど、iPhone の容量を使い切って
CDを買っても入れられないでいた。
これを外そうというのを選ぶために曲を聴く毎日。
iOS をアップデートしたら少し空きが出て、
ようやくバックログがなくなった。
 
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10/26(水)
 
7時起き。今日から晴れ。少しは温かくなるか。
縄跳び、クッション腹筋。
コーヒー、ヨーグルト、レモン酢、みかん。
 
今日は余裕あるだろうかと思っていたら
朝イチで急遽打ち合わせ。
そこで振られた仕事のひとつが厄介なもので。
手続き的な物。知ってる人ならば3分で終わったであろうものが
調べたり人に聞いて回ったり電話したりでトータル半日はかかったか。
他、明日の目標管理面接に向けての事前打ち合わせや資料の修正とか。
年末調整の方も進める。
 
新しいお客さんとやり取りするメールで、お客さんの名前を間違えていたことに気づく。
細かなミスがこのところ多い。
 
昼はざるそば。ライフに買い物。
手続きが片付いてぐったり疲れ切る。
何にも進んでないが、もういいやと思う。
 
夜はレトルトのもつ煮を温め、カット野菜と炒めてご飯に乗せて食べる。
サラダとわかめスープ。
こころ旅の総集編は静岡。
この番組はめったにきれいな富士山が出てこないのに、珍しく。
日本シリーズ。0-1のまま進んで点が入らず。
ヤクルト、大手にならず。
ぼっちキャンプは引き続き岩手。
 
妻が編集学校の九州の集まりから帰ってくる。
いろいろ懐かしい名前の人のことを聞いた。
午前0時前に寝る。
 
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10/27(木)
 
6時には目が覚める。
縄跳び、クッション腹筋。
コーヒー、ヨーグルト、レモン酢、みかん。
昼前に下期の目標面談。
ざるそば。ライフに買い物。
夕方、部会。
定時後に打ち合わせ。
 
こころ旅の総集編。長野。
日本シリーズ。シーソーゲームで同点に追いつかれ、
9回裏に吉田の2ランでサヨナラ負け。
町山智弘のアメリカを見て寝る。
 
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10/28(金)
 
6時起きで豊洲出社。
8時前に着く。
前の部門に置きっぱなしだった配布物の回収。
年末調整の提出準備。
こじんまりとした一人席を見つけて午前中はそこで仕事。
前一緒に仕事していた方とばったり会う。
 
午後は午後休のはずが打ち合わせ調整などでばたばた。
西新宿のオフィスで年末調整の書類を出すだけのつもりが、
ノートPCを立ち上げてメールのやり取り。
書類を提出してビルを出る。
久しぶりに地下街を歩いて東口に出る。
DiskUnionのアクセサリー館でプラケースなどを買う。
新宿御苑まで歩いて妻と待ち合わせて昼を食べる。
待つ間ブックオフへ。
14時を過ぎて「キッチンこばや」は昼の部が終わり。
前から気になっていたカレー屋「けらら」でチキンと挽肉と合い掛け。
妻と別れ、飯田橋のクリニックに移動して処方箋を出してもらう。
戻ってきて家の近くの調剤薬局
 
打ち合わせ調整の続きや打ち合わせ。
19時過ぎまで仕事。
今朝見れなかった「舞いあがれ」をNHK PLUSで。
ほんといい朝ドラだな。泣ける。
新日本プロレスG1 CLIMAX の決勝、オカダカズチカとウィル・オスプレイ
新日本風土記十津川村の再放送。
帰ってきた妻がシュウマイと唐揚げ、えびせんを。
ツマミになる話は高見沢俊彦など。
こころ旅の総集編。山梨。
おんな酒場放浪記で寝落ち。
ベストヒットUSAは夢うつつ。
 
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10/29(土)
 
8時起き。
縄跳び、クッション腹筋。コーヒー。
チコちゃんの再放送。
72時間は五反田の TSUTAYA で漫画を借りる人。
 
暖かい散歩日和。
29日でブックの日ということでブックオフ。300円オフのクーポンを使う。
前から買うつもりでいた2枚と目に留まってビビッときた1枚。
2PACが銃で撃たれる前に別名義で録音した R&B アルバム。
 
昼は先日 LIVIN で買った割引の牛焼肉のパックを焼いてご飯に乗せて食べる。
温泉卵を作ってみるもだいぶ固まってしまった。難しい。
たまたまつけたテレビで、今年引退された千葉作龍名人のもとで
ねぶた師になった新人が、初めて自分でねぶたを製作する過程を。
名人は言う。「ねぶたの顔は作り手に似る。しかし本人にだけはわからない」
 
14時過ぎに家を出て練馬駅まで散歩。
区役所近くのブックオフでこちらでも300円オフのクーポンを。
3枚までと決めてどれにするか迷う。最後の1枚をどれにするか。
ラーメンズのコントのCDが目に留まって思わず買ってしまった。
 
16時に妻と落ち合い、北口の商店街を歩く。
「欅の音 terrace」という店舗兼住居の集合住宅。
静かな落ち着いた場所で、雑貨やカフェなど。
高架下まで戻って「Emi Cube」も見てみた。
商店街の本屋を少し覗き、
ココネリ3階でたまたまやってた防災フェアの話を聞く。
 
フレンチの店で結婚記念日のディナー。
牡蠣のカクテル、牡蠣のハーブバター焼き、カルパッチョ
マグロとアボカドのライス、タイのポワレ、和牛ロースのステーキ。
白ワインのデキャンタ、赤ワインのデキャンタ。
何を食べてもおいしくてパンを何度もお替り。
僕ら以外はもう一組だけで静かに落ち着いて料理を楽しむことができた。
 
2軒目には行かず、駅に戻ってバスに乗って帰る。
待っている間寒いのでココネリ2階の Kaldi のカフェでミルクコーヒーを買う。
 
家に着いて日本シリーズ
ヤクルト、なんのいいところもなく負けて3連敗。
世田谷ベースの再放送。
お笑い向上委員会は午前0時過ぎだったので
CDの解説を少し読んで寝る。
 
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10/30(日)
 
7時起き。この日も晴れ。
縄跳び、クッション腹筋。
コーヒー、レモン酢、ヨーグルト。
妻は神保町のブックフェスティバルへ。
街録、イタリアの再放送、Lazy Sunday
 
ライフに買い物。
昼はアルミ鍋のきつねうどん。乾燥天ぷらなどを追加。
CD部屋の片付け。
新聞のクロスワードパズル。
Lazy Sunday 終わってCDの解説を読んで過ごす。
 
夜は期限切れのレバニラ炒めの素があったのでそれを。
日本シリーズは一時0-5まで点差が開くが、
1点差に追いつく。
しかし4-5で負け。オリックスが4連勝で日本一。
ヤクルトが先に2勝1分となって以後、
ヤクルトは別人のように勝てなくなった。
村上、山田が不調だとこうも勝てないものなのか。
 
中川家のコントは以前の再放送だったので見ない。
CDの解説を読む。
妻がブックフェスティバルから帰ってくるのが遅くなる。
PASSAGE のワゴンも、打ち上げも、大盛況だったようだ。
午前0時前に寝る。