考えたこと

インターネットの匿名性について

そんな簡単にはできないとわかっていつつも、 時々思うこととしてインターネットは匿名性を破棄して 実名でしか発言できないとすべきなのではないかと。 あるいは閲覧は匿名でもよいとして、発言は記名性でないとできないとか。 インターネットのそもそもの…

コンピューターを超えるもの

コンピューターを超えるものは生み出されるだろうか。 今の人類の知性を集積した結果としてそれは可能なのだろうか。 数の概念が生まれる、それを数字で表すようになる、数式で考えるようになる、 計算尺・計算機が生まれる、記憶装置や演算装置の発明、 そ…

世界の広さ

この世界をどれぐらい広いものと捉えるかでその人のことがわかる。 飛行機で世界中を飛び回っているけど移動という行為がそこにあるだけ、 宇宙のことは自分には関係ないという人もいるだろうし、 自分の生まれ育った村や町から出ることはほとんどなかったけ…

耳の日

3月3日はひな祭りであるけど、耳の日でもあって。 村上春樹の『羊をめぐる冒険』にて耳専門のモデルである女性が登場するのを思い出す。 視力っていうのは検査をして「0.3」とか「1.5」とか具体的な数値で表れるんだけど なんで聴力はそうならないのか、と…

水平方向のエレベーター

エレベーターが垂直ではなく、水平方向に発展した社会というものを想像する。 A地点からB地点までのまっすぐなシャフトが地上や地下に張り巡らされ、乗客が乗り降りする。 必然的に都市は碁盤の目のようになる。 具体的にはビルとビルの間を結ぶ、という感…

事実と嘘

吉本の混乱が続く。 ギャラをもらっていないという最初の嘘から始まって、 宮迫・田村亮が一方的に悪いという流れが先週末の二人の記者会見でひっくり返って、 月曜の吉本社長のしどろもどろな記者会見で決定づけられた。 今や所属する多くの若手芸人がここ…

夢の未来、未来の夢

妻はよく夢を覚えていて、今日こんな変な夢を見た、という話をする。 僕はほとんど覚えていない。 以前書いたことがあるが、いつだったか読んだビジネス書に 脳の中に夢を記憶している物質があって、睡眠中に活動していて、 目が覚めるとそれが不活性になる…

新しい人類

昨晩、BSをつけたらストーンヘンジに関する番組だったので見てみた。 橋本環奈がナビゲーターで、荒俣宏などがゲストという。 かなり研究が進んできて、 どのようにつくられたのか、なぜつくられたのか、だいぶわかってきたのだという。 例えば、柱の真ん中…

2038年問題

先日、世界の終わりに関する2037年の予言のことを書いたら、 後輩から「そこを生きのびても、2038年問題でIT業界はしっちゃかめっちゃかでしょう」と。 2038年問題とは… 世界中で今も多く使われているコンピュータのOS「UNIX」 その機能のひとつに「UNIX時間…

宇宙人の言語

今日は語呂合わせで、「ことばの日」であるという。 言葉、言語は火の起こし方や車輪を超えた、人類最大の発明であると思う。 文字をそこに加えてもいいだろう。 この広い宇宙のどこかに宇宙人がいるとして、 どんな言葉を話しているのだろうかと時々考える…

身体知

先週の『Lazy Sunday』でジョージさんがこんなことを言っていた。 サーフィンをやっていて、この波に乗るかどうか、 一瞬でも迷ってしまったらその波には乗れないのだと。 0コンマ何秒のことだとしても、タイミングを逃してしまう。 続けてこんなことを言っ…

新しい色

この世にはまだ誰も見たことのない色彩があるんじゃないかということを思う。 いや、科学的にそれは存在しないだろう。 光のスペクトルと言うんだったか、 虹の七色、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫が全て。 後はその組み合わせと細分化にすぎない。 そういう物…

脳と記憶というもの

先週金曜の『チコちゃんに叱られる』はなるほど、と勉強になった。 なぜ、顔は思い出せるのに名前が思い出せないのか。 40過ぎて僕もガクッと。 体力とともに記憶力が衰えてるのかと思っていた。 それが違った。 イメージで覚える右脳は容量が際限なく、 言…

歩け

モロッコをロバに引かせた荷車で1,000km以上歩いた、という若者の本を読んだ。 荷車にソーラーパネルを乗せて、5ちゃんねるに随時更新していったという。 田舎の村でも全然普通に携帯の電波が届くと。 もはや地上に残された秘境はごくわずかで、海の底ぐら…

シナリオ・プランニング

最近研修で学んだ手法のひとつに「シナリオ・プランニング」というものがある。 未来というものは不確定であり、ひとつに予測できないという前提で、 そのテーマについて考えられる未来の可能性のうち、 インパクトが高く不確定度が高いものをふたつ軸として…

ネットとリアルと

研修の課題の一環として、昨日今日と 総務省が出している『情報通信白書』の平成30年度版を読んだ。 「IoT」(Internet of Things)や「AI」(人工知能)は来る、じゃなくて既に来てるんですね。 いろいろと不勉強というか乗り遅れ感を感じる。 「IoT」とは…

物語が読めないということ

明日土曜が物語講座のリアル講義の日「蒐譚場」で、 昨晩は豪徳寺:本楼に関係者が集まってその映像コンテンツのリハーサル。 合間合間にあれこれ話す。 この国では物語を読めない人が増えたのではないか? それはなぜか? 僕はこんなことを考えた。 キーワ…

真剣勝負

中学生から大学生のころまで、 『Rockin'on』であるとか、雑誌を買ったら一通り最初から最後まで読んでいた。 今はどんな雑誌であれ買ってもほとんど読まない。いくつかのページを広い読むだけ。 『ナショナル・ジオグラフィック』を我が家では一年前から定…

幽霊というもの

7月26日は「幽霊の日」なのだという。 中学生のころ、あれは幽霊じゃないかというのを見たことがあるが、 今となってはよくわからない。 幽霊を描いた絵は足がない、ということになっている。 江戸時代後半を代表する画家、円山応挙がその描き方を見出し…

大人になるということ

一週間ぶりの丸一日休み。 朝起きてジョギング。公園にジャージ姿の中学生が大勢いた。 スポーツのイベントなのか、ゴミ拾いなのか。先生に引率されている。 何をするでもなくもやもやと集まっていたり、たらたらと歩いていた。 何度かそういう集団の間を走…

死というもの

帰りの地下鉄の中でP・K・ディック『ドクター・ブラッドマネー』を読んでいたら 「死とは穴の底から空を眺めるようなものだ」といったフレーズがあって、 そうか、そうかもしれない、と妙に納得するものがあった。 穴の底から出ることはできない。遠く向こ…

光と影というもの

先日の渋谷 bunkamura ミュージアムでのソール・ライター展を観て思う。 写真というものはその前身時代を含めて、モノクロームの時代の方が長かった。 色がついたのはつい最近のことなのだ。 (といっても既に50年以上は経過しているが) 芸術写真、報道写真…

カリカリと給餌器

昨日の猫の話から派生。 自動給餌器や給水器があるといいねという話を妻とする。 タイマーをセットして、時間が来るとカリカリが一定量皿へと落ちてくる。 水が循環していて清潔な水がいつも飲めるなど。 便利なもんだなあと思うが、よくよく考えたら 人類、…

模倣というもの

昨日の感門之盟の続き。 本編のタイトルが「ミメシス イシス」ということもあって 校長校話ではミメシス、模倣がテーマとなった。 人間は本質的に模倣を好む生き物である。 相当な文化的感染力を持つ。 家族で電話の受け答えが似てくるとか、ミクロな事例を…

困った人

世の中に出て仕事をしていて、こういう人が一番困ったというのは 歯を全く磨かない人とかそんなことではなくて(もちろんそれも困るが) 自分の頭の中にだけあるファクトやルールが 何もせずとも共有されていて、周りの人はそれを知ってて当然、 という前提…

物語・言語・風景

昨日のイベントで感じたこと。 音楽であれ、小説であれ、その作品を通して 人はそこに風景を見出したいのだと思う。 そのとき思い描く風景はそれぞれ異なる。 だけどそれが共有できたり、共通のものになるといい。 風景が思い描かれるというとき、人は記憶の…

差異と反復

差異と反復。 時々、A4かA3サイズぐらいのポスターが10枚20枚と同じものが連なっているのに 駅の構内や地下道で出会うことがある。 それは多くの場合、役者やミュージシャンやスポーツ選手の顔であることが多い。 (細々したデザインのものでそれをやっても…

伝わる文書を書く

会社の後輩たちに関して 文章表現力を高めて、周りに伝わるドキュメントが書けるようにしてほしい という話になり、考える。 どういうカリキュラムで何をしたらいいだろう。 それぞれのウィークポイントに合わせて指導するか、一般論を語るか。 どれぐらい時…

共感と解決

男女間のコミュニケーションにおいて この10年で最もなるほどなー、と感心させられたのは 「男性は会話に解決を求め、女性は共感を求める」 というもの。例えば http://lightrend.com/light/post-13374/ 元々男性は狩猟民族的気質があって 生死を分けるのは…

記憶というもの

僕もいい年して飲んで記憶をなくしてばかりなんだけど、 でも、ふと考えると飲まなかったところで 昨晩のことを詳細に覚えているかというとそんなことはない。 同じぐらい忘れている。 飲んでなかったときは 「昨日は早く帰ってきたから晩飯をつくった」とか…