映画の話

こんなサントラを持っている その4

早いもので4回目。 最近は買った新譜も聞かず、サントラを聞く毎日。 ―――――――――――――――――――――――――――――― □『Car Wash』 ロサンゼルスの洗車場を舞台にした群像劇風コメディー。 ガソリンスタンドにあるようなセルフサービスじゃなくて、 係りに分かれて車を洗…

字幕不要論

先日、『赤目四十八瀧心中未遂』を観た。 大楠道代と寺島しのぶの演技が素晴らしかった。 あのピンと張り詰めた台詞回し。言葉と声と。 しかもそれが表情や仕草、立ち振る舞いと結びつく。 そうだ。映画は音ではなく、声なのだと思った。 (そして曲ではなく…

こんなサントラを持っている その3

誰も望んでないかもしれませんが、その3です。 ―――――――――――――――――――――――――――――― □『Angel Heart』 アラン・パーカー監督、ミッキー・ローク主演のダークな探偵映画。 学生時代に観て、焼け爛れたような映像の印象以外に特に記憶に残らなかった。 音楽も記憶…

こんなサントラを持っている その2

こんなサントラを持ってます、2回目。 探すとあれこれ出てきます。 ―――――――――――――――――――――――――――――― □Fred Frith「Step Across the Border」 元Henry Cowのギタリスト、フレッド・フリスが 世界中を旅して各地のミュージシャンと共演する様子を捉えたドキュ…

『トゥルー・クライム』

今日の朝、クリント・イーストウッド監督・主演の 『トゥルー・クライム』という映画を観た。1999年の作品。 この夏からC.E.監督の映画を何本も観ている。 1992年の『許されざる者』でアカデミー賞を取ってから 2003年の『ミスティック・リバー』で再度脚光…

こんなサントラを持っている その1

先日、友人から電話をもらって、 今度もしかしたらサントラに詳しい人たちが持ち寄って掛けるイベントやるかも とのことで、以来、そのときが来たら何を掛けようか考えていた。 音楽的に素晴らしくて、かつ、普通知られてないようなサントラがよいだろう。 …

『ノルウェイの森』

『ノルウェイの森』が昨日公開初日。さっそく観に行ってきた。 六本木ヒルズへ。早めに出てきて青山ブックセンターで本を物色したり、 国立新美術館の地下で freitag のカバンを漁ったりして過ごした。 今やってる没後120年のゴッホ展はチケット売り場が行列…

「デス・プルーフ」

昨晩、クエンティン・タランティーノ監督の『デス・プルーフ』を観た。 元はロバート・ロドリゲス監督の『プラネット・テラー』と2本立て。 ウダウダしたどうでもいい会話なのにセンスいいというのは相変わらず。 途中出てきたラップダンスは『パルプ・フィ…

花伝所初日、ストローブ=ユイレ、『音の宇宙模型』など

昨日、11/4(木)のこと。 前の日は午前0時前に寝たはずが、なんだか無性に眠い。 酒を飲んでウダウダ起きてたりしないでサッサと寝ればよかった。 午前中、竹芝に移動。 段ボール箱に詰めてキャビネットに放り込んでいた荷物を整理する。3箱。 昔のPJの資料…

『悪人』

昨日の夜、『悪人』を見てきた。 今年の日本アカデミー賞の作品賞を始め、男優賞・女優賞を総ナメかと思われる。 ・・・それはさておき。 なんで普段日本映画を見ない僕がわざわざ劇場まで足を運んだかというと、 新聞なのかWEBなのかテレビなのか、 訳者と…

『77 BOADRUM』

土曜の夜、『77 BOADRUM』を観た。 Boredomsが2007年7月7日、ニューヨークのブルックリン橋の下の公園で 77台のドラムと77人のドラマーを集めて行ったフリーコンサートを収録した映画。 Boredomsサイドとしては、EYヨはCD-Jやミキシングだったり、 進行を司…

『This Is It』

昨日の夜、『This Is It』を観た。 昨年6月25日に突然亡くなったマイケル・ジャクソンが その死の直前まで続けていたロンドン公演のリハーサルの模様。 リハーサルのためそのダンスも切れ味鋭いわけではなく、抑え気味。 歌もそう。喉を痛めないようにして…

映画と原作の関係

昨晩、映画版の『ソラニン』を半分だけ観た。 (『タッチ』で言ったら、上杉和也が事故に遭うまで) バンドの3人のキャラクター造形だったり空気感だったり。 原作の、浅野いにおの漫画を忠実に再現している。 半分観た限りではストーリーの展開も全く一緒…

9/4-9/5

9/4(土) 9時起き。 机の上を片付けて、脚の下に昨日ハンズで買った板をかませる。 3度目ともなるとこなれて、テキパキしている。1時間もかからなかった。 大家さんからもらった塩ラーメンを茹でて、肉と野菜を炒めて、バター。 観ながら食べるかと TSUTAY…

8/29

8月の映画強化月間もこれが最後。 9時起き。朝からずっと編集学校系の作業に取り組む。 ようやくエンジンが掛かってきた。黙々と作業をする。調査もの。 本来図書館に行くべきなのだが、猛暑を理由に WEB で済ませる。 明日の帰りは図書館に寄らなくては・…

8/28

早く起きるつもりが、全然起きられなかった。 目が覚めたら10時になっていた。 ジャ・ジャンクー監督、『長江哀歌』(2006年) 原題にもある「三峡」にてダム建設の長期プロジェクトが続いている。 川沿いの建物が日々取り壊されていく。 いくつかの町は即に…

8/27

仕事がそれほど忙しくないので、今月もう一日休むことにした。 見たい映画はまだ山ほどあるというのに(TSUTAYA DISCASの登録が300本以上) 編集学校関係のプロジェクトも本格的に始まってしまい。 休みを取るでもしないとたくさん借りた DVD が返せない。 …

8/22

8/22(日) 9時に目が覚める。 シーツと枕カバー、バスタオルを洗う。 ハル・アシュビー監督『帰郷』(1978年) ベトナムから下半身不随となって帰還したアウトローな男と、 彼を支えているうちに、同じくベトナムに行った夫がいるにも関わらず 彼を愛するよ…

8/21

8/21(土) 酒を飲みながら映画を見る以外に他何もない毎日もそろそろ終わり。 がっつり見るのはこの週末が最後。いや、ギリギリ次の週までか。 しかし、気持ちを切り替えていく。夏休みもいつか終わる。 起きたら11時。 J・L・ゴダール『アワーミュージック…

ブラット・パック、『ブレックファスト・クラブ』

『ブレックファスト・クラブ』 アメリカのどこにでもあるような高校が舞台。 土曜。問題を起こした生徒5人が朝早くから図書室に集められ、 反省の課題として「自分とは何か」について書くよう教師から指示される。 期限は夕方まで。 それまでお互いに面識の…

ジョン・ヒューズ、『プリティ・イン・ピンク』

先々週末に『プリティ・イン・ピンク / 恋人たちの街角』を観て 気になるものがあったので、先週ジョン・ヒューズ絡みの映画をさらに2本借りた。 『ときめきサイエンス』と『ブレックファスト・クラブ』 『プリティ・イン・ピンク / 恋人たちの街角』は あ…

『特攻野郎Aチーム The Movie』『バブル』

昨日は月イチの有給消化の日。 ゆりかもめに乗ってお台場に行って、メディアージュで映画を見ることにする。 その後大江戸温泉物語、渋谷に移動して HMV へ。 夜は吉祥寺のバウスシアターでレイトショー。 そんな計画を立てる。 『特攻野郎Aチーム The Movi…

『がんばれ!ベアーズ』

人間誰しも無条件に反応して抗えないストーリー展開というものがある。 先日『タンポポ』を観たときに僕は 流れ者が弱きものを助けて去っていく話にめっぽう弱いと再認識させられた。 西部劇の大半がそうですね。 もう1つ弱いのがダメチーム奮闘モノ。 笑わ…

『シーズ・ソー・ラヴリー』

ことあるごとに言ってきたことだが、 学生時代に出会って以来一番好きな監督はジョン・カサヴェテス。 『愛の奇跡』以外は『ラブ・ストリームス』を含めて全部観た。 DVDになったのは全部買った。 複雑な気持ちになりながら『ビッグ・トラブル』も観た。 Tsu…

『裸の島』

昨晩観た。新藤兼人監督の1960年の作品。 瀬戸内の小さな島。夫婦と2人の小さな息子だけが住んでいる。 島の斜面にはわずかばかりの雑草のような作物が植えられている。 どうやら真水の湧き出る井戸はないようだ。 夫婦は小さな舟を漕いで隣の大きな島へと…

『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』

映画なしには生きていけない。その2。 ということで引き続き 『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』を見てきた。 昨日は渋谷。仕事が終わって、夜、シネセゾンで。 独身最後の夜を気のおけない仲間たちと 飲んでくれてバカ騒ぎして過ごす…

『ぼくのエリ 200歳の少女』

映画を見る以外にしたいことが何もない。 そんな日々が続く。 (あとは、酒飲んで酔っ払いたい) 『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』面白そうだな。 映画館でポスター見て気になったんだけど。まだやってるかな。 サブタイトルが全てを…

『大野一雄 ひとりごとのように』

日本を代表する舞踏家、大野一雄。 今年6月1日に103歳で亡くなる。 とある方とのやりとりの中で、東中野のポレポレ座で追悼上映ということで 『大野一雄 ひとりごとのように』がレイトショーされているのを知る。 先週末まで。見に行くつもりが、あれこれ…

『イーストウッド・アフター・アワーズ』

昨晩、『イーストウッド・アフター・アワーズ』を観た。 クリント・イーストウッドの肝いりで1996年、 カーネギー・ホールで開催されたジャズのコンサート。 「Misty」の連弾でスタート。 若き日(なので40年代)に出会った大御所を次々に舞台に登場して、 …

『バッド・ルーテナント』

日曜の夜、ヴェルナー・ヘルツォーク監督の最新作『バッド・ルーテナント』を見た。 アベル・フェラーラ監督の作品のリメイクとなるが、 借りたのは設定だけで、全然別の作品と言っていいだろう。 アベル・フェラーラがすごいと聞いたのは 学生時代の夜勤の…